中部電力のEライフプランより安いプラン

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中部電力Eライフプランより安いプランは?


 中部電力のオール電化プランである「Eライフプラン」 Eライフプランからの切り替えで電気代が安くなるプランは無いのか、449社の電気料金プランを確認した私が解説します。



「爆安」な中部電力Eライフプラン


 まずはEライフプランを簡単に解説します。


現行のスマートライフプランより大幅に安い


 Eライフプランは2016年9月30日をもって、新規加入を終了しました。後継のオール電化プランとして登場したのがスマートライフプランです。


 現行プランであるスマートライフプランは、以前のオール電化プランであるEライフプランと比べて電気代が「大幅に高い」と言わざるを得ない料金体系です。オール電化住宅の平均的な使用条件(10kVA契約、月480kWh)での試算を紹介します。


プラン 月額料金
Eライフ 11712円
スマートライフ 12122円

 全く同じように電気を使っても、Eスマートライフの方が月410円、年間で約5000円高くなる結果となりました。


Eライフプランはなぜ安いのか


 Eライフプランは、スマートライフプランと比べて電力使用量に対して発生する料金単価が安いです。


Eライフ スマートライフ
深夜 13.7円 16.3円
昼間 36.27円 38.71円

 使用量が多くなる深夜と昼間だけ見ても、スマートライフの方が料金単価が大幅に高いことが分かります。なお、基本料金はスマートライフの方が安くなるケースが多いため、電気料金の差としては月数百円程度で済みます。


 オール電化は原子力発電によって生み出される深夜の豊富な電力を活用するための策として推進されていました。ですが東日本大震災以降、中部電力も浜岡原発を政府からの要請により停止しており、以前とは電力事情が異なっているため、現行の「オール電化プラン」はどの電力会社でも以前のプランと比べて料金が高くなっています。


新電力のオール電化プランと比べても安い


 新電力の一部が「オール電化プラン」を提供していますが、その多くは各地域の大手電力会社が提供している現行のオール電化プランに準じた料金体系となっています。


 そのため、Eライフプランのような過去のオール電化プランと比べると、かえって電気代が高くなってしまうものが多いため注意が必要です。特にEライフプランは一度解約してしまうと再契約は出来ないため、乗り換えは慎重を期す必要があります。


2022年4月、ついに値上げへ


 バク安だったEライフプランですが、ついに2022年4月に値上げされます。値上げされる背景事情などは以下の記事に詳しくまとめているのであわせて参照してください。


Eライフプランより安いプランは無いのか


 Eライフプランからの切り替えで電気代が安くなるプランを紹介します。


Looopでんき スマートタイムプラン


 中部電力が出資している大手新電力会社、Looopでんきのオール電化プランである「スマートタイム」は、中電のEライフプランからの切り替えで安くなる場合があります。


 このプランは春秋の「昼間」の料金単価が大幅に安く設定されていることと、基本料金が0円に設定されているのが特徴です。契約容量が大きな戸建て住宅で、かつ太陽光発電を設置せず昼間の在宅時間が長い場合に中電Eライフプランよりも安くなる可能性があります。


 太陽光発電を設置していたり、昼間在宅していない場合、あるいは契約容量が大きくない(6kVA以下)場合は中電Eライフプランよりも高くなるリスクが大きいのでおすすめしません。


 Looopでんきは電気代高騰リスクがある「市場連動型プラン」に移行しており、推奨できなくなりました。電気代が中部電力Eライフプランより安く使える場合もありますが、電力取引価格によっては大幅に高くなるリスクもあります。


公式サイト

中電Eライフより確実に安くなるプランは「無い」


 残念ながら、中部電力Eライフプランより確実に安くなるといえる料金プランは存在しません。


 上で紹介していたLooopでんきのスマートタイムは新規申込み受付け停止から大幅値上げに至っています。他の新電力でオール電化プランを提供している例がありますが、これらはいずれも「スマートライフ」相当のプランです。


オール電化住宅に出来る電気代削減策は?


 中部電力はEライフプランを値上げしたことに加え、昨今は燃料価格高騰により電気代に加算される燃料費調整額が高騰しています。オール電化住宅にとってダブルパンチという状況です。


 オール電化住宅で出来る電気代削減策は大きくわけて以下の2つです。



 どちらも中部電力から購入する電気を減らす、という点では共通しています。


 太陽光発電は燃料価格高騰以前から、日本の住宅向けでは「元が取れる」と言われているので、築15年以下の戸建てにお住まいの方はぜひ検討してください。燃料価格が高騰している今は、より採算が取りやすくなっています。とりわけオール電化住宅は昼間の電気料金単価が高いので、より経済性が増します。ちなみに、蓄電池は元が取れないので勧誘されても騙されないでください。


 太陽光発電は同じメーカーの製品でも購入する代理店によって「1.5倍程度の価格差が生じている」と経産省傘下の太陽光発電競争力強化研究会が2016年に公表しています。以下のような一括見積もりサイトを利用して価格をよく比較した上で検討してください。





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