中国電力 首都圏向けプランの概要
運営会社 | 中国電力 | 電力調達 | 自社余剰電力や他社 |
供給エリア | 東京電力エリア | 契約条件 | 60A以下 |
目次
特徴
・「中国地方」の地域独占電力会社
・大手電力会社としては割安な電気料金
・料金に応じたポイントを中国地方の産品などと交換可能
・CO2排出量が多い
広島に本社を置く大手電力会社です。中華人民共和国の電力会社ではなく、これまで中国地方の電力供給を一手に担っていた旧地域独占の会社です。電力自由化を機に、首都圏にも進出を果たしました。
大手電力会社の多くが首都圏に進出していますが、その中では珍しく電気料金が「安い」のが特徴です(他社はメリットが薄い料金プランを提供している)
中国地方出身で首都圏で暮らしている人や、広島東洋カープのファンの人には要チェックの電力会社です。以下、メリット・デメリットを詳しく解説します。
料金プランとサービスの解説
乗り換えでいくらお得になる?
乗り換えで、電気料金がどれくらい安くなるのでしょうか。
世帯人数別に、平均的な電気使用量のご家庭をシミュレーションしてみました。
20A / 月170kWh |
30A / 月348kWh |
40A / 月391kWh |
50A / 月437kWh | |
お得率と年間節約額 | +3.4% +1729円 |
-4.6% -5170円 |
-8.3% -10981円 |
-11.1% -16958円 |
4人以上の世帯では、関東地方で最安値圏と言える低料金を実現しています。
料金プランはとてもシンプルで、基本料金無しで使用量に応じて26.09円/kWhの料金が加算される、という内容です。基本料金はありませんが、3300円の最低月額料金が設定されているので、その点は注意が必要です。下回る場合は東電より割高となるリスクがあります。
なお、この料金プランには燃料費調整の上限が設定されていません。上記の料金シミュレーションでは燃料費調整の上限を考慮していないため、燃料価格の推移によっては試算値よりも高くなる場合や、燃料費調整に上限を設けている大手電力の従量電灯よりも高くなる場合があります。他の料金比較サイトを利用する場合も注意してください。料金一括シミュレーションでは最新月の燃料費調整単価をもとに試算できます(市場連動型の調整単価は一部未反映)
セット割
セット割は今のところ用意されていませんが、月々の電気料金に応じて「エネルギアポイント」という独自ポイントが貯まります。200円につき1ポイントなので、還元率は0.5%ということになります。貯めたポイントは中国地方の特産品や生活雑貨などに交換することが可能です。
カープグッズや観戦チケット、エディオンやドコモのdポイントなどへの交換も可能です。
解約時の違約金は?
契約上は1年契約ですが、短期間で解約しても違約金などは掛かりません。
支払い方法は?
クレジットカード払いのみです。口座振替やコンビニ払いには対応していません。
中国電力 首都圏向けプランの評価
使用量が少ない場合は割高になる恐れも
記事前半でも紹介しましたが、中国電力首都圏向けプランには「月3300円」という最低料金が設けられています。
月の電気代(基本料金+電力量料金)が3300円を下回る場合は、東電と比較して割高となるので注意が必要です。一人暮らし世帯では割高になる場合もあるでしょう。2人以上の世帯であれば、東電よりもお得ですが、2〜3人世帯の平均的な使用量では他の新電力の方がお得です。
環境面で大きなデメリットが
中国電力はCO2排出量が大きな電力を供給しています。2021年1月に環境省が公表したCO2排出係数は1kWhあたり636gと、東電と比較して37.7%も大きいものでした。
料金が安い反面、環境性は大手電力会社・新電力の中でワースト級です。中国電力よりも安く、そしてCO2排出量が少ない電力会社は他にいくらでもあるので、他社を検討することをおすすめします。