コクリエでんきの口コミ・評判

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コクリエでんきの概要


運営会社 北電子会社 電力調達 不明
供給エリア 北海道電力管内 契約条件 無し

コクリエでんきの特徴


 北海道電力が2019年9月に設立した子会社、「ほくでんコクリエ」が提供しているコクリエでんきを紹介します。


 北海道電力は全国的に見ても電気代が高いことから、電力自由化により多数の顧客を新電力に奪われている状況が続いています。現状を打開すべく新たに始まったのがコクリエでんきです。他地域に目を向けると例えば東京電力があしたでんき(北海道には未参入)を設立して一定の成果を挙げるなど、大手電力の「新電力」設立が相次いでいます。


 引越し業者などと代理店契約を結んで、飛び込み営業も掛けるなど積極的な営業活動を進めているコクリエでんき。そのサービス内容を他の新電力と比較しながら詳しく解説します。




料金プランとサービスの解説


乗り換えでいくらお得になる?


 乗り換えで、電気料金がどれくらい安くなるのでしょうか。
 世帯人数別に、平均的な電気使用量のご家庭をシミュレーションしてみました。


シュミレーション条件
お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
北海道電力エリア
コクリエでんきB
-3.0%
-1828円
-3.0%
-3984円
-3.0%
-3984円
-3.0%
-5319円

 冒頭でも紹介したように、北海道電力の標準的なプランと比較して一律で3%安くなる料金設定です。


 一人暮らし世帯では北海道電力エリアの他の新電力と比較しても「上位」のお得なプランと言える一方、二人以上の世帯では他の新電力と比較しても大幅に高いと言えます。例えば4人世帯の場合、北電よりも10%以上安くなる会社は何社もあるので、3%安というのは見劣りすると言えます。


セット割引は?


 コクリエは北海道ガスのエリア(札幌市、小樽市など)で都市ガスの販売を始めました。電気・ガスをセット契約にすることで、ガス料金が3%安くなるセット割引を提供しています。


 ガス料金プランについては以下の記事で解説しています。


解約時の違約金は?


 契約上は年度ごとの自動更新となりますが、途中で解約しても解約時の違約金は発生しません。


支払い方法は?


 口座振替とクレジットカード払いに対応しています。
 また、月385円の手数料が掛かりますがコンビニ払いも可能です。


コクリエでんきの評価


 


北電よりも安い理由は?


 北電の子会社なのに北電よりも3%安くなる理由として、ほくでんコクリエでは請求書を郵送しないことや、営業コストを削減している点を挙げています。


電気代の請求書

請求書の発行が有料

 例えば北電では紙の検針票や請求書が毎月無料で届きますが、コクリエでんきではウェブのマイページ上で確認するか、紙で必要な場合は毎月110円の手数料が必要となります。コンビニ払いも北電では手数料無料ですが、コクリエでんきでは385円と高額な手数料を取るため、そうした部分でのコスト削減を反映しているということです。


新電力としては魅力に欠ける料金設定


 前半でも紹介しましたが、北電と比較して「一律3%安」というのは北電エリアの他の新電力と比較しても見劣りする水準です。特に2人世帯以上で一定の使用量がある場合は、10%以上安くなる新電力も多いため、大きく見劣りすると言えます。最大の競争相手となる北海道ガスと比較しても高いです。


 とはいえ、ほくでんコクリエは引越し業者などの代理店を通じた営業を重視しており、その場合は料金水準が「それほど」でも契約を伸ばすことは十分可能です。経産省の新電力の人気ランキングで見ても、シェア上位の新電力には料金があまり安くはなく、対面の営業で契約を伸ばしている会社が目立ちます。


環境面・エコ


 環境省を通じて公表された2018・19年度実績のCO2排出量はいずれも1kWhあたり862gと、新電力としてはワーストクラスの成績でした。CO2排出量がきわめて大きいと言わざるを得ません。かなり酷い数値です。


 北海道電力は大手電力10社の中でも排出量が多い電力会社と言えますが、その北電でも656g/kWh(18・19年度です。北電と比較してコクリエの排出量は31.4%多いです。




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