アスエネでんきの概要
運営会社 | アスエネ | 電力調達 | FIT電気等 |
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供給エリア | 北海道、沖縄除く全国 | 契約条件 | 特に無し |
目次
アスエネでんきの特徴
- 他社との料金比較が難しい特殊な料金体系
- 環境省電気自動車補助金対象プランも
「アスエネでんき」はアスエネ株式会社が提供している新電力サービスです。同社は元三井物産勤務の西和田氏と、元キーエンス勤務の岩田氏らが2019年に設立した会社です。
料金プランには「他社には無い」リスクもあり、注意が必要です。他社と比較したメリット・デメリットを分かりやすく解説します。
料金プランとサービスの解説
乗り換えでいくらお得になる?
結論を述べると、他社との料金比較が成立しないと言えます。
大手電力会社、ならびに他の多くの新電力会社は、大手電力に準じた燃料調整費を採用しており、料金比較を行う際にこの部分を考慮に入れる必要はありません。ですがアスエネでんきは独自の燃料費調整を採用しており、異なった値動きをします。
燃料費調整単価の「違い」は、以下のような事態を生じさせる可能性があります。
社名 | 料金メニュー上の 料金単価 |
ある月の 燃料費調整単価 |
実質的な 料金単価 |
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X社 | 26.0円/kWh | -3.0円/kWh | 23.0円/kWh |
Y社 | 25.0円/kWh | -3.0円/kWh | 22.0円/kWh |
Z社 | 24.0円/kWh | -1.0円/kWh | 23.0円/kWh |
X、Y社は一般的な燃料費調整単価、Z社は独自の燃料費調整単価とします(いずれも架空の会社)
料金メニュー上の単価で最も「安い」Z社よりも、料金メニュー上の単価では劣るY社よりも実質的な料金は安い結果となります。ここが燃料費調整単価の注意点です。アスエネ社の公式サイト上には大手電力との料金比較が掲載されていますが、注釈として「東京電力エナジーパートナーの燃料費調整額、アスエネの独自燃料調整費は含まれていません」とあり、注意が必要です。
過去の燃料費調整単価の実績や詳しい計算方法を開示すること、また公式サイトに過去実績を掲載するようアスエネ社に対し求めましたが「社外秘」とのことで回答を得ることが出来ませんでした。以上の理由から、当サイトではアスエネ社の料金プランを料金シミュレーションに掲載しないこととしました。
解約時の違約金は?
契約上は1年契約ですが、途中で解約しても解約金、違約金は発生しないとしています。
支払い方法は?
クレジットカード払いのみ対応しています。
アスエネの評価
契約する前に必ず確認すべきこと
記事前半で指摘したように、アスエネ社のような独自燃料費調整額は他社と料金を比較する上で注意すべき点と言えます。アスエネでんきを契約する前に必ず、アスエネでんきの過去の燃料費調整単価を確認し、お住いの地域の大手電力会社の燃料費調整単価と比較することをおすすめします。大手電力の燃料費調整単価は「関西電力 燃料費調整単価」などと検索すれば確認できます。
燃料費調整単価によっては、公式サイトにあるような料金削減メリットを得られない可能性もありますし、逆に更に割安になる可能性もあります。非常に重要なポイントと言えます。
電気自動車補助金対象
アスエネでんきの「EARTH 100」プランは、環境省が実施する「再エネ電力と電気自動車や燃料電池自動車等を活用したゼロカーボンライフ・ワークスタイル先行導入モデル事業」の対象プランとして採択されています。本プランを契約することで、電動車や充電設備の購入費用の補助を受けることが可能です。
環境面・エコ
「EARTH100」プランに関しては、非化石証書を利用することで再エネ比率を実質100%、CO2排出量をゼロとしています。