eco電力の概要
運営会社 | 日本エネルギー総合システム | 電力調達 | 卸電力取引所中心 |
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供給エリア | 北海道、沖縄のぞく | 契約条件 | 特に無し |
目次
eco電力の特徴
- 運営元は香川県高松市の会社
- 22年6月、23年6月に料金改定
- 実質再エネ比率は8.7%(2021年度実績)
- 引き続き大手電力従量電灯より割高なエリアも
「eco電力」は香川県高松市に本社を置く日本エネルギー総合システム社の新電力サービスです。四国の会社ですが、北海道・沖縄などを除く広い地域に対応しています。
2022年6月と2023年6月に料金改定を実施しています。以下、23年6月の料金改定後の情報をもとに他社と比較しながらメリット・デメリットを解説します。
料金プランとサービスの解説
乗り換えでいくらお得になる?
2023年6月の料金改定後の料金は電気料金一括シミュレーションに反映済みです。詳しい料金シミュレーションはこちらをご確認ください。
東北、東京、北陸エリアの30A以上の契約、あるいは中国、四国エリアのファミリー世帯では大手電力従量電灯プランより割安になっています。一方、中部・関西・九州エリアでは基本的に、一般家庭では大手電力従量電灯より大幅に割高になっているので注意してください(2023年7月時点) 燃料費調整額の関係で割高になっています。
2022年6月に実施した値上げでは、全エリアで大手電力従量電灯よりも大幅に割高(例えば東京エリア30A契約月348kWhで東電より19%高)な料金水準となりました。他社の値上げでは燃料費調整の上限撤廃に留まる事例が多くありましたが、eco電力は本体の料金単価自体も引き上げており、一時的に当サイトで掲載している約4000プランの中でも「最高値水準」となっていました。
5エリアでは1年を経て、大手電力各社の値上げもあり再び割安になりましたが、電力調達に占める卸電力取引所からの調達比率が82.0%(21年度実績:公式サイト2023年7月21日確認)と高いため、再び2022年のような電力取引価格の高騰が起きた際に今の料金水準を維持できるのかという点には注目したいです。
解約時の違約金は?
解約時の違約金発生は無いとの回答を得ました(2019年8月29日)
支払い方法は?
クレジットカード払いに加えて口座振替での支払いにも対応しています。
eco電力の評価
顧客対応は? 問い合わせてみた結果
平日夜にメールで問い合わせを行ったところ、翌日昼過ぎに返信がありました。回答内容も的確だったので顧客対応については特に問題は無いでしょう。
電話での対応は土日祝日休みかつ9〜17時なので、対応時間はやや短いと言えます。
環境面・エコ
2021年度実績の電源構成として日本卸電力取引所からの調達を82.0%、その他18.0%としています。
サービス名は「eco」電力ですが、実質再エネ比率は8.7%と新電力としては特段高いものではありません。環境省が公表した2021年度実績のCO2排出量は428gと、新電力としては「やや少ない」程度の水準です。必ずしも環境負荷が小さい電力供給サービスとは言い難いです。
大手電力従量電灯より割高になっているエリアも(注意)
上でも解説したとおり、2023年7月時点においてeco電力の電気料金(燃料費調整額を含む)が、大手電力会社の標準メニューである従量電灯よりも割高になっている地域が存在します。2023年7月時点では中部、関西、九州の3エリアです。
これらの地域では燃料費調整額の関係でeco電力が大手電力従量電灯よりも割高となっているので注意してください。毎月の最新の燃料費調整単価を反映した料金試算は電気料金一括シミュレーションで確認できます。
他の多くの新電力も、これら3エリアでは大手電力従量電灯より割高になっているので注意してください。
テレビCMを放映
日テレ系で放映しているようです。「AKBINGO」の間に流れていました。どんな層を狙っているのか少々謎です。