ENEOSでんき × 楽天カードはお得ではない
提携を発表したENEOSでんきと楽天カード。しかし、ENEOSでんきの電気代を楽天カードで支払っても、実際のところお得ではないと言える事実があります。見落としがちな点を指摘します。
目次
ENEOSでんきの「特別提携カード」である楽天カード
2019年12月から、楽天カードがENEOSでんきの「特別提携カード」となりました。
ポイントアップの特典がある
楽天カードがENEOSでんきの特別提携カードとなったことで、ポイント加算の特典が設けられました。
楽天カードでは通常、買い物や電気代の支払いなどで利用すると100円につき1ポイント(実質1%還元)の楽天スーパーポイントが付与されます。ENEOSでんきの電気代も、これまでは1%還元でした。
ポイント加算サービスでは、従来の実質1%の還元に加え、更に追加で「200円につき1ポイント」の還元がされます。つまりENEOSでんきを楽天カードで支払った際の還元率は1%から1.5%にパワーアップしたことになります。
ポイントアップの特典があっても「意味が無い」理由
還元率が0.5%高まったのであればお得だ。多くの人がそう思うでしょう。しかし、そこには大きな落とし穴があります。
もともとあるT-POINT還元との併用不可
ENEOSでんきはサービス開始当初から、T-POINT還元の特典があります。電気代200円に対し1ポイント、つまり実質約0.5%の還元です。
しかし、楽天カードのポイント加算サービスを利用した場合、これまで付与されていたT-POINTは付かなくなります。併用不可とENEOSでんきの公式サイトに記載があります。
差し引きでプラマイゼロ 意味無し
つまり、0.5%分の還元がT-POINTから楽天スーパーポイントに切り替わるだけで、実質的なポイントの増減はほぼ無いということになります。
ただし、楽天カードのポイント加算は「税込み」の電気代に対する還元であるのに対し、T-POINTの付与は「税抜き」の電気代に対する付与となっています。前者は消費税10%分に対してもポイントが付くので、その分若干お得になると言えます。
具体的には、税込みで0.5%還元とした場合、税抜きでは約0.46%の還元率となるので、例えば月の電気代が1万円であれば4ポイントの差が生まれます。
カード払いでENEOSでんきをお得にするには?
最後に、ENEOSでんきの電気代を最もお得に支払う方法を紹介します。
リクルートカード1.2%還元+T-POINT還元
ポイント還元率が高いことで知られる楽天カードですが、更にその上をゆく還元率のクレジットカードがあります。
リクルートカードは年会費無料でありながら、ポイント還元率は1.2%と楽天カードを上回ります。更にENEOSでんきのT-POINT還元と併用できるので、楽天カードで支払う場合よりも約0.2%分お得です。
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