eo電気「オール電化プラン」のメリット・デメリット
eo電気が2021年3月からオール電化プランの提供を開始しました。関西電力エリアのオール電化プランとしては、条件によっては最安値級と言える内容です。メリット・デメリットを他社のプランと比較しながら詳しく解説します。
目次
料金プランとサービスの解説
基本料金が関電より月330円安い
eo電気のオール電化プランは、関電のオール電化用プランである「はぴeタイムR」と比べて基本料金が安く設定されています。使用量に応じて発生する電力量料金の部分は関電と同額なので、基本料金が安くなる分、料金が安くなる料金体系です。関電で「電化割」が適用されていない場合は、電力量料金もeo電気の方が安いです。
関電の「はぴeタイムR」の料金単価の比較は以下のとおり。
eo電気オール電化プラン | |||
---|---|---|---|
ネットとセット契約 | eo電気のみ契約 | ||
電化割 あり | 10kWまで | 月220円安い | 同額 |
10kW超 | 39.6円/kW安い | 同額 | |
電化割 無し | 10kWまで | 月330円安い | 月110円安い |
10kW超 | 59.4円/kW安い | 19.8円/kW安い |
例えば関電で電化割が適用されていて、eoのネットを契約中の場合は関電より月220円以上安くなります。eoのネットを契約していない場合は関電と同額です。
関電で電化割が適用されていない場合で、eoのネットを契約している場合は基本料金で月330円以上、また電力量料金も安くなります。eoのネットを利用していない場合は、基本料金で月110円以上、電力量料金も安くなります。
eoのネットを利用していて、セット割引が適用される場合は関西エリアの新電力のオール電化プランの中でも「最安水準」と言える料金設定です。セット契約できない場合は出光興産電気の方が安いです。
解約時の違約金は?
通常3300円の契約事務手数料と、同じく3300円の解約金が掛かる規約になっていますが、キャンペーンによって「無料化」されていることが多いです。申込時にキャンペーンが実施されていれば、これらの費用は発生しません。
最新の情報は公式サイトで確認してください。
支払い方法は?
クレジットカード払いと、口座振替での支払いに対応しています。
eo電気オール電化プランの評価
はぴeタイムR相当としては「最安水準」
オール電化プランを提供している新電力が非常に限られる中、eo電気のオール電化プランは関西電気「はぴeタイムR」相当のプランとしては、セット契約の場合に限り最安水準と言える料金設定です。eoのネットを契約しているオール電化住宅にはおすすめできる内容です。関電より年間2600円以上安くなる料金設定です。
一方、eoのネットを利用していない場合は出光興産電気の方が安いのでこちらをおすすめします。
はぴeタイムからの切り替えはNG
eo電気のオール電化プランは関西電力の「はぴeタイムR」に準じた料金体系です。関電が以前に提供し、現在は新規契約が出来なくなっている「はぴeタイム」とは料金体系が異なります。
「はぴeタイム」と比較すると、eo電気のオール電化プランは割高になる恐れがある料金設定です。当サイトでオール電化住宅のモデルケースとして設定している7kW契約・月480kWhという条件で試算すると、eo電気は「はぴeタイム」より月に940円も高くなってしまいます。節約メリットを得ることは難しいです。
はぴeタイムより安くなる料金プランは以下の記事で紹介しているので、こちらを参考にしてください。
環境面・エコ
2021年1月に公表された2019年度実績のCO2排出係数は1kWhあたり566gと、新電力としてはやや排出量が多いと言える水準でした。関電と比較して、CO2排出量は1.7倍多いです。過去の数値を見ても、傾向としてCO2排出量が多いと言えます。
関電の100%子会社ですが、独自に電源の調達を行っています。