ピタでん(F-Power)の口コミ・評判は?

ピタでん(F-Power)の概要


運営会社 F-Power
新電力大手
電力調達 自社発電所や提携発電所など
供給エリア 離島、沖縄を除く全国 契約条件 特に無し


ピタでん(F-Power)の特徴


・新電力1位のF-Power(エフパワー)が提供
・一部地域で最安値級、一部地域では大手電力会社より割高
・悪質な対応に行政指導も(記事後半で詳説)
・120億円の巨額赤字を計上


 新電力大手のF-Powerが提供している「ピタでん」を紹介します。


 F-Powerは省エネコンサルタント事業を行っているファーストエスコ(現エフオン:マザーズ上場)の新電力部門として、2009年にスタートしました。他社には無い特徴的な発電所(詳細は記事後半で)を運営するなど、業界をリードしています。


 業界1位のシェアを獲得するまでに成長しましたが、最新期の決算で120億円という巨額の赤字を計上し、関係者の注目を集めています。業務用電力の安売りが原因と見られますが、純資産が55億円なので早急に経営の立て直しが必要な状況で、北海道エリアからの撤退など「リストラ」を進めています。


 そんなF-Powerが家庭向けに始めたのが「ピタでん」という電力サービスです。一部の地域では非常に安い料金を実現しています。そんなピタでんのサービスを詳しく解説します。




料金プランとサービスの解説


乗り換えでいくらお得になる?


 乗り換えで、電気料金がどれくらい安くなるのでしょうか。
 世帯人数別に、平均的な電気使用量のご家庭をシミュレーションしてみました。


シュミレーション条件
お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
北海道電力エリア
使った分だけ
-3.6%
-2135円
-9.4%
-12271円
-12.5%
-18930円
-14.8%
-25774円
東北電力エリア
使った分だけ
+5.2%
+2546円
-2.6%
-2765円
-6.7%
-8459円
-9.7%
-14279円
東京電力エリア
使った分だけ
+2.1%
+1062円
-5.6%
-6225円
-9.2%
-12056円
-12.0%
-18059円
中部電力エリア
使った分だけ
-0.1%
-56円
-4.3%
-4728円
-7.4%
-9501円
-9.8%
-14372円
北陸電力エリア
使った分だけ
-3.0%
-1318円
-6.8%
-6296円
-9.6%
-10298円
-11.7%
-14380円
関西電力エリア
使った分だけ
-2.5%
-1105円
-11.9%
-11902円
-13.7%
-15803円
-15.2%
-19976円
中国電力エリア
使った分だけ
+3.0%
+1371円
-7.6%
-7965円
-9.2%
-11004円
-10.5%
-14256円
四国電力エリア
使った分だけ
+2.2%
+1033円
-7.0%
-7362円
-8.8%
-10690円
-10.4%
-14251円
九州電力エリア
使った分だけ
+0.3%
+146円
-5.9%
-5858円
-9.6%
-11070円
-12.3%
-16402円

 上表で紹介している「使った分だけ」プランの他に、使用量が多い世帯向けの「使いたい放題」というプランがあります。


 「使った分だけ」は一般的な使用量の世帯向けのプランで、基本料金0円に1kWhあたりの従量料金が課金される料金体系です。同様のプランで成功しているLooopでんきに倣ったのでしょうか。


 「使いたい放題」は毎月500kWhまで定額で、それ以上の使用量を使うと1kWhあたりの従量料金が課金されます。毎月コンスタントに500kWh以上使うご家庭ではお得です(かなりの豪邸、大家族など)


セット割引は?


 電力専業の会社であるため、セット割引などはありません。




解約時の違約金は?


 1年以内の解約で2千円+税の違約金が発生します。


 初めて電力会社を切り替える場合は、違約金が無い新電力をおすすめします。例えばあしたでんきは違約金無しでピタ電と同じような料金プランです(基本料金無し)


支払い方法は?


 クレジットカード払いと一部金融機関の口座振替に対応しています。


ピタでん(F-Power)の評価


悪質な対応に業務改善勧告が出た


 2018年8月、F-POWERが法律に反する対応をしたとして経産省の電力・ガス取引監視等委員会から業務改善勧告が出ました。


F-Powerの悪質な対応に行政指導が


 解約時の違約金の発生条件を厳しくする規約変更を行ったにもかかわらず、それを顧客(業務用の電力契約)に十分に周知しなかったことが問題視されました。


 1年以上利用すれば「違約金が掛からない」としていたものを、1年以上利用しても残りの契約期間分(1年ごとの自動更新)の違約金を払わなければならないという条件に変更した、という内容です。


 変更した違約金の発生条件自体が契約者にとって不利益をもたらす内容であり、「後出しじゃんけん」である点は批判を免れないでしょう。有利な条件で顧客をおびき寄せ、後からこっそり改悪。非常に悪質です。


国産ガスを使った火力発電所


 2018年7月から新潟県長岡市で稼働する長岡火力発電所は、国内でも珍しい「国産天然ガス」を燃料とする火力発電所です。


 新潟や秋田では今も天然ガスが産出されていますが、そうした国産の天然ガスを燃料として活用する取り組みとして注目を集めるプロジェクトです。


 長岡火力発電所は大和証券系のファンドの持ち物ですが、F-Powerがこの発電所で発電された電気を全量買い取ることが発表されています。


 小規模な発電所であるため、F-Power全体の供給量の数%にも満たない発電量ではありますが、こうした取り組みは応援したいです。


F-Powerの「代理店」と比較してどうなのか


 F-Powerはこれまで、全国各地の代理店を介して一般家庭に電気を供給してきました。代表的なものは以下のとおりです。



 いずれも、各地の代理店を通じて契約しますが、実際に家庭に電気を届けるのはF-Powerとなります(契約先もF-Power)


 料金プランは地域によってマチマチで、ピタ電の方が安い場合もあれば高い場合もあるというところです。




環境面・エコ


 電源構成は公表されていませんが、2016年度実績のCO2排出係数は0.467kg-CO2/kWhと、全国すべての大手電力会社よりも「低排出」となっています。新電力の中では「やや良い」と言える水準です。


120億円の赤字について


 記事冒頭でも紹介しましたが、2018年10月に発表した決算公告で120億円もの巨額赤字が明らかとなりました。


 売上高は前期から27%増となり、新電力におけるシェアも「1位」(特別高圧・高圧部門)に躍り出ていますが、その過程で無理があったのではないかと電気新聞が報じています。


 詳しくは以下の記事で解説します。


 なお、万が一同社が倒産するようなことがあったとしても、契約者が直ちに停電することはありません。制度上保護されているので、その点は安心してください。過去に倒産した新電力についても、顧客はしっかりと保護されています。


 2018年末には北海道からの「撤退」が伝えられるなど、動きが慌ただしくなっています。




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