エフエネでんきの口コミ・評判

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エフエネでんきの概要


運営会社 エフエネ(光通信系) 電力調達 卸電力取引所など
供給エリア 沖縄、離島を除く 契約条件 特に無し

エフエネでんきの特徴


・光通信系のエフティグループの電気
・「エフティでんき」など多数の派生ブランドで展開
・料金水準は新電力の中では高めの設定
・「電力調達調整費」に注意 料金高騰リスクが潜む


 「エフエネ」は光通信系のエフティグループ(東証JASDAQ上場)の電力販売部門として設立された会社です。「エフエネでんき」の他にも、インターネットプロバイダーなどの代理店を通じて多数の派生ブランドを展開しています。


 訪問販売や電話などでも積極的な営業活動を行っていますが、契約するメリットはあるのか。見落としやすいデメリットや問題点も指摘しながら詳しく解説します。




料金プランとサービスの解説


乗り換えでいくらお得になる?


 乗り換えで、電気料金がどれくらい安くなるのでしょうか。
 世帯人数別に、平均的な電気使用量のご家庭をシミュレーションしてみました。


シュミレーション条件
お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
北海道電力エリア
バリュープラン
-0.2%
-134円
-2.5%
-3345円
-3.0%
-4666円
-3.4%
-6079円
東北電力エリア
バリュープラン
-0.3%
-123円
-2.2%
-2371円
-2.7%
-3491円
-3.1%
-4689円
東京電力エリア
バリュープラン
-0.3%
-174円
-2.4%
-2694円
-2.9%
-3875円
-3.4%
-5139円
中部電力エリア
バリュープラン
-0.3%
-170円
-2.1%
-2401円
-2.6%
-3366円
-2.9%
-4399円
北陸電力エリア
バリュープラン
-0.3%
-128円
-2.1%
-1962円
-2.4%
-2669円
-2.7%
-3425円
関西電力エリア
バリュープラン
-1.0%
-456円
-2.8%
-2872円
-3.4%
-4002円
-3.9%
-5211円
中国電力エリア
バリュープラン
-0.8%
-348円
-2.8%
-3001円
-3.3%
-4064円
-3.8%
-5201円
四国電力エリア
バリュープラン
-0.6%
-305円
-3.2%
-3464円
-4.1%
-5023円
-4.8%
-6690円
九州電力エリア
バリュープラン
+0.2%
+84円
-1.6%
-1569円
-2.1%
-2436円
-2.5%
-3364円

 上で紹介したバリュープランは、大手電力会社の標準的なプラン(従量電灯)よりも割安な料金設定ですが、新電力会社の中では割高〜平均と言える料金水準です。


 例えば東電エリアで50A・月437kWhの電気を使った場合、エフエネでんきでは東電と比べて年5139円の削減に留まりますが、最安値水準の新電力では1.7万円以上の削減になります。


 この他、基本プランやLightプランなどは月437kWhで試算しても年間2千円前後しか削減効果は無く、メリットが薄いです(バリュープランよりも割高な料金設定)
 バリュープラン以外のプランについては、料金シミュレーションに掲載しているのでこちらで試算してみてください。


 なお、オール電化には対応していません。


解約時の違約金は?


 解約時の違約金は発生しないとしています。


支払い方法は?


 口座振替、もしくはクレジットカード払いに対応しています。


エフエネでんきの評価


「電力調達調整費」に要注意


 プランによっては料金削減メリットがとても小さいことは前半で紹介したとおりですが、もう一つ注意点があります。


 エフエネでんきは、2019年2月から「電力調達調整費」という仕組みを導入しています。
 電力調達調整費とは、エフエネが電気の調達を頼っている卸電力取引所の取引価格の価格を電気料金に反映する仕組みで、取引価格が高騰するとその分電気代が高くなる恐れもあります。


卸電力取引所の取引価格

取引価格は季節によっては乱高下する

 逆に取引価格が下がれば電気代が安くなる可能性もありますが、卸電力取引所の取引価格が高騰することが多くの新電力を悩ませており、エフエネについてもプレスリリースの中で以下のような説明をしています。


他社新電力では価格を安く設定しすぎて倒産や事業撤退で需要家様に迷惑をかけている事例も発生しておりまして、弊社としては、より中長期的に、安価な価格で健全にサービスを提供できるようにこの制度を設けさせていただきました

引用元:電力サービスの内容変更に関するお知らせ(エフエネ)

 他の大手電力会社・新電力会社では燃料調整費という仕組みで毎月調整を行っていますが、ほとんどの新電力は大手電力会社と同額の燃料調整費を採用しているため、試算で考慮する必要がありません。エフエネのような仕組みは、事前の試算通りにならないリスクがある点に注意が必要です。


 特に2022年現在、電力取引価格の高騰が長期間続いているため、このような料金プランはデメリットの方が大きいと結論づけることが出来ます。


顧客対応は?


 エフエネでんきの公式サイトの約款に掲載されている料金単価に間違いを発見したため、2019年8月の土曜日にメールで問い合わせしたところ、翌火曜日の夜に「確認の上、再度ご連絡します」との返事がありました。初動の対応としてはやや遅いと感じます。


 また、その後の再度の返事が届いていない点は不満に感じます。顧客対応の質は低いと評価せざるを得ません。


 なお、間違っていた約款を後日確認したところ、ちゃんと修正されていました(新しい料金プランの料金単価として、以前からあったプランの料金単価が掲載されていた)


環境面・エコ


 電源構成は詳細に公表していませんが、プレスリリースなどの情報をふまえると卸電力取引所からの調達がメインとなっているようです。


 環境省を通じて公表された2020年度実績のCO2排出係数は549g-co2/kWhと、新電力の中でもやや悪い数値です。環境負荷がやや大きな電気と評価します。


 なお、同じく光通信系の新電力として知られるハルエネでんきとは数値が異なることから、電力の調達方法が異なるとみられます。


訪問や電話による勧誘に注意


 「エフエネでんき」は訪問販売や電話勧誘を積極的に行っていることで知られています。


 電力自由化では訪問販売や電話勧誘でトラブル事例がこれまでに数多く確認されており、エフティグループとは関係の無い別会社ですが、行政処分を受けた新電力もあります。


 訪問営業を受けて契約するにあたっては、契約条件をよく確認することをおすすめします。
 手数料は掛かるのか、解約時の条件(違約金の発生条件・金額)、また電気料金のシミュレーションが正確なのかの3点を特によく確認してください。




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