ふらっとでんきの概要
運営会社 | フラットエナジー | 電力供給 | シナネン |
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供給エリア | 沖縄・離島除く全国 | 契約条件 | 特に無し |
目次
ふらっとでんきの特徴
- 基本料金0円の料金プランを提供
- 訪問販売や代理店販売で拡大中
- 2022年5月に大幅値上げ
- シナネンからの供給に移行へ
「ふらっとでんき」はフラットエナジーが提供する新電力サービスです。2021年参入と後発ながら、訪問販売や代理店を通じた営業によりサービス開始1ヶ月で3000件の契約を獲得したと発表しています。2022年8月にはシナネンからの供給に移行することが発表されました。
そんな「ふらっとでんき」のメリット・デメリットを、同じく「基本料金0円」の料金体系のLooopでんきなどと比較しながら分かりやすく解説します。
料金プランとサービスの解説
乗り換えでいくらお得になる?
乗り換えで、電気料金がどれくらい安くなるのか。
世帯人数別に、平均的な電気使用量で大手電力会社の標準的なプランである「従量電灯」と比較します。
「基本料金0円」「一段階の従量料金単価」という料金体系です。先行して参入し人気を集めるLooopでんきと同じ料金体系です。
以前はファミリー世帯でお得な料金プランでしたが、2022年5月に「電源調達調整費」を導入。料金単価を実質3.7円/kWh引き上げており、これを含めると多くの一般家庭で大手電力標準メニューよりも「割高」な料金プランとなっています。
詳しい料金シミュレーションは以下の電気料金一括シミュレーションで確認できます。
解約時の違約金は?
3300円の解約事務手数料が発生します。対応エリア外への引っ越しなどでは免除される場合がありますが、解約する際には解約事務手数料が発生します。
支払い方法は?
クレジットカード払いのみ対応しています。
ふらっとでんきの評価
大幅に値上げ。多くの一般家庭で割高な料金プランに
2022年5月に「電源調達調整費」の導入を発表。調達調整単価として3.7円/kWhを上乗せすることを発表しました。当サイトの試算にはこの調達調整単価3.7円を含めています。
上の試算でも示したとおり、多くの一般家庭で大手電力標準メニューよりも「割高」となる料金プランです。以前の料金プランでは特にファミリー世帯で割安、地域によっては最安水準と言ってもよい料金設定でしたが、一転して割高な料金プランとなっており現在契約している人は注意が必要です。
訪問営業を行っている
ふらっとでんきは訪問販売を行っています。電力の訪問販売は、他社の事例ですがトラブルとなるケースがあり、国民生活センターなどが度々注意を呼びかけています。ふらっとでんきに限らず、訪問販売で電力の契約を検討する場合は注意が必要です。
これまでに実際にあったトラブル(いずれも他社事例)としては、料金シミュレーションをすると言って提示を受けた検針票に記載された情報をもとに「勝手に」契約変更手続きを行ったとか、「安くなる」と説明していたのに実際には料金削減メリットが無かったなどの問題が発生しています。
ふらっとでんきの場合、一人暮らしのように電気の使用量が少ない場合は大手電力より割高となるケースが少なくない点と、オール電化住宅で大手電力のオール電化プランよりも高くなる点が注意点として指摘できます。
「ふらっとでんき」自体は経産省の登録を受けた小売電気事業者(新電力)であり詐欺などではありませんが、訪問営業による勧誘をしている業者が本当に「ふらっとでんき」の代理店なのかどうか、という点もよく確認することをおすすめします。電力自由化では実在する電力会社の名前を騙って勧誘をする業者も過去に何度も問題となっています。
環境面・エコ
電源構成などは公表していません。また、参入から日が浅いためCO2排出係数のデータもありません。