ハルエネでんき法人プランの概要
運営会社 | ハルエネ 「光通信」の関連会社 |
電力調達 | 卸電力取引所など |
供給エリア | 離島を除く全国 | 契約条件 | 地域によっては30A以上 |
目次
ハルエネでんきの特徴
- 料金高騰リスクがある料金体系(市場連動型)
- 解約違約金に要注意 高い・条件が厳しい
- 法人・個人事業主専用(個人不可)
新電力としてはシェア6位(低圧電力:2023年1月実績)のハルエネでんきの法人プランを詳しく解説します。ハルエネは「光通信」系の新電力会社で、各地の代理店を通じて積極的な営業活動を行い販売を伸ばしています。なお、家庭向けのプラン(ホームライトプランなど)は2019年8月をもって受付終了となり、法人・個人事業主向けプランのみ新規契約が可能となっています。
料金プランには大きな注意点もあり、場合によってはハルエネに切替えることで「デメリット」が生じる場合もあります。契約する前に確認すべき点を中心に、詳しく解説します。
料金プランとサービスの解説
乗り換えでいくらお得になる?(電灯契約)
電気料金一括シミュレーターに主要なプランを掲載しているので、こちらで確認してください。
料金シミュレーションで最安水準と表示される場合がありますが、ハルエネ特有のリスクもあるため長期的な視点で見て大手電力従量電灯より割安になる保障はどこにもありませんし、むしろかえって割高になるリスクもある点には十分注意が必要です。詳細は記事後半で解説していますが、当サイトでは基本的にこのような料金体系のプラン(市場連動型プラン)の契約は推奨していません。
解約時の違約金は?
ハルエネでんき法人プランは途中解約するのに9800円の解除料と、3850円の解約事務手数料が発生する場合があります。合計で13650円です。新電力会社の違約金としてはかなり高めの設定です。
契約は3年契約の自動更新で、更新月(36ヶ月目とその翌月)以外に解約すると上記の金額が掛かります。他の新電力会社では1年以上利用すれば違約金などが掛からないとしているものがほとんどなので、この条件は厳しいと言えます。
プランによって解約条件が異なる場合もあるので、契約する際に必ずよく確認してください。
支払い方法は?
クレジットカード払いと銀行口座振替に対応しています。
ハルエネでんきの評価
本当に安いのか 電源調達調整額にリスクもある
当サイトの電気料金一括シミュレーターで最安水準と表示されることもあるハルエネでんきですが、リスクもあります。
まず、ハルエネでんきは市場連動型プランと呼ばれる特殊な料金体系を採用しています。市場連動型プランは、電力の取引価格に電気代が連動する料金プランです。
一般的な電気料金プランでは、燃料の輸入価格によって電気代が変動します。ハルエネでんきの料金プランは特殊です。
電力の取引価格はしばしば高騰することがあり、実際に2022年は年間を通じて電力取引価格が高騰したため、2023年1月以前のハルエネでんきの電気料金は大手電力従量電灯プランと比較して基本的にかなり割高になっていました。地域や使用条件によっては大手電力従量電灯の1.5倍以上になっていた、といえばリスクをイメージして頂けると思います。
したがって、電力取引価格によっては電気代が安くなるどころか、逆に(大手電力従量電灯と比較して)大幅に高くなるリスクもある点には十分留意する必要があります。このような市場連動型プランは当サイトでは契約を推奨していません。契約する場合は自己責任でお願いします。ハルエネの場合は解約金も高いため注意が必要です。
代理店による営業活動に注意
ハルエネでんきは各地の代理店を通じた営業活動を活発に行っています。ですがそうした代理店の営業活動に対して、一部では批判の声も上がっています。
勧誘を受けた際には、以下の点に注意してください。
- そもそも、その会社が本当にハルエネの代理店なのか
- シミュレーション例は適切か
- (訪問の場合)電気の検針票を見せない
電力契約の訪問販売では、現在契約している電力会社から発行される検針票や請求書を見せるように要求する例が多いです(ハルエネに限らず) これはハルエネではない他社の話ですが、客から見せられた検針票に記載された情報をもとに、無断で電気の契約を切り替えた事例が問題になったこともあります(念のため、ハルエネとは関係の無い会社です)
シミュレーションをしてもらうこと自体は悪いことではありませんが、契約する意思が無い段階では検針票を見せることはおすすめしません。契約容量や契約プラン名、使用量を口頭で読み上げて伝えるようにしましょう。「供給地点番号」と「お客様番号」が分かると勝手に切替えることが可能です。いずれもシミュレーションには必要の無い情報です。
環境面・エコ
環境省を通じて発表されたCO2排出係数を見ると、1kWhあたり466gのCO2を排出しています(2021年度実績) 新電力としては平均的と言える水準です。