ヘーベル電気の口コミ・評判

広告

ヘーベル電気の概要


運営会社 旭化成ホームズ 電力調達 旭化成
供給エリア 東京、中部、関西
中国、九州電力エリア
契約条件 ヘーベルハウス

ヘーベル電気の特徴


 ヘーベルハウスを展開する旭化成ホームズが提供している電力サービスです。サービス開始当初は大阪ガスと大阪ガス子会社のCDエナジーが電力供給を担当していましたが、2021年にリニューアルし旭化成ホームズが電力供給を行うように変更されています。


 卸電力取引所の電力取引価格の変動を電気代に転嫁する「電源コスト調整額」という仕組みを導入しており、電気代が高騰するリスクのある料金体系を採用しています。


 そんなヘーベル電気を、電力自由化の専門家としてメディア取材を受けている私が分かりやすく解説します。




料金プランとサービスの解説


乗り換えでいくらお得になる?


 乗り換えで、電気料金がどれくらい安くなるのでしょうか。
 世帯人数別に、平均的な電気使用量のご家庭をシミュレーションしてみました。


シュミレーション条件
お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
東京電力エリア
ヘーベル電気B
-1.9%
-964円
-4.7%
-5368円
-5.6%
-7478円
-6.4%
-9736円
中部電力エリア
ヘーベル電気B
-1.8%
-941円
-2.6%
-2907円
-2.9%
-3742円
-3.1%
-4631円
関西電力エリア
ヘーベル電気A
-2.7%
-1224円
-3.4%
-3463円
-3.6%
-4217円
-3.8%
-5023円
中国電力エリア
ヘーベル電気A
-3.0%
-1383円
-1.3%
-1426円
-1.2%
-1436円
-1.1%
-1447円
九州電力エリア
ヘーベル電気B
-1.7%
-769円
-2.4%
-2413円
-3.1%
-3677円
-3.7%
-5009円

 冒頭でも紹介したように、新電力会社としては「平均クラス」といえる料金水準です。


 冒頭でも説明したように、電気代高騰リスクのある特殊な料金体系を採用しています。電源コスト調整額の部分については当サイトの試算には含めていません(事前予想が出来ないため)


 なお、この料金プランには燃料費調整の上限が設定されていません。上記の料金シミュレーションでは燃料費調整の上限を考慮していないため、燃料価格の推移によっては試算値よりも高くなる場合や、燃料費調整に上限を設けている大手電力の従量電灯よりも高くなる場合があります。他の料金比較サイトを利用する場合も注意してください。料金一括シミュレーションでは最新月の燃料費調整単価をもとに試算できます(市場連動型の調整単価は一部未反映)


オール電化プランも


 新電力としては珍しく、オール電化プランも提供しています。


 料金は大手電力会社の現行のオール電化プランと「ほぼ同額」に設定されており、料金削減メリットは皆無です。関東は東電と同額、他の地域も大手電力と比較して月数円程度の削減に留まります。


 オール電化住宅に関しては以下の記事で安くなる新電力を紹介しているので、参考にしてください。


解約時の違約金は?


 解約時の違約金や、契約時の事務手数料などは発生しないとしています。


支払い方法は?


 クレジットカード払いと口座振替での支払いに対応しています。


ヘーベル電気の評価


 


電気代高騰コストがある(電源コスト調整額)


 ヘーベル電気は卸電力取引所の電力取引価格の変動を転嫁する「電源コスト調整額」という特殊な料金体系を採用しています。これはいわゆる「市場連動型プラン」と呼ばれるもので、電力取引価格の推移によっては電気代が高額になる恐れがあり注意が必要です。


 他社では電源調達調整費という名称で導入されているものです。リスクについては以下の記事で詳しく解説しているので、こちらを参照してください。2022年現在、電力取引価格が高騰しておりこのような料金体系のプランは電気代が高騰するリスクがあります。


卒FIT太陽光の買取サービスも


 卒FIT(固定価格買取制度での買取が終了した太陽光発電)の余剰電力を買い取るサービスを提供しています。買取価格は10円/kWhで、旭化成ホームズが設置した太陽光発電設備が対象です(関東・東海・関西・山陽・九州北部が対象)


 モデルケースをもとに売電・買電をシミュレーションします。


ケース 電気代削減 買取金額上積み 合計(東電比)
売電・購入ともに東電 0円 0円 0円
売電・購入ともにヘーベル電気 -7478円 +5250円 12728円トク
売電をスマートFIT
購入をエルピオでんき
-14862円 +10500円 25362円トク

 年間売電量を3500kWh、電気の使用量を40A・月391kWhとした場合の年間試算です。


 売電価格は他社と同程度ですが、電気料金が他社と比べてやや高いため、トータルでは他社の方がお得と言えます。東電と比較するとヘーベル電気の方がお得です。中部・関西など他のエリアについても同様です。


環境面・エコ


 供給もとである大阪ガスのデータをもとに評価します。
 大阪ガスの電気は天然ガス火力が78%、再生可能エネルギー(FIT電気)が12%という電源構成を公表しています(2019年度計画値)


 2017年度実績のCO2排出量は1kWhあたり389gと、全国の大手電力会社・新電力会社の中でも低排出と言える水準です。東電、中電、関電いずれよりも排出量が少ないです。例えば東電と比較して17.9%も低排出です。


 環境負荷が小さな電気と言えます。




関連記事


地域別 電気料金比較表

電気料金比較シュミレーション

電力自由化Q&A

項目別おすすめ

人気の電力会社