JAでんきの概要
運営会社 | 全農エネルギー | 電力調達 | 他社発電所 |
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供給エリア | 北海道、沖縄など除く | 契約条件 |
目次
JAでんきの特徴
- JA全農の子会社が提供
- 2019年9月から販売を本格化
2016年に電力自由化に参入し、主にJAグループの施設などに電気を供給してきたJA全農グループの全農エネルギーが、2019年9月から全国の組合員などに向けて電気の供給を開始します。
2019年から段階的に各地のJAを通じて提供を開始していき、2021年度までに全国で35万戸の契約獲得を目指しています。そんなJAでんきの特徴を解説します。
料金プランとサービスの解説
乗り換えでいくらお得になる?
公式サイトには電気料金プランの詳細が掲載されていないため、当サイトでの料金シミュレーションは行いません。
なお、日本農業新聞の報道によれば、4人世帯の標準的な使用量で大手電力会社よりも5%前後安くなる料金プランとのことで、新電力会社としては平均〜やや割高のプランと言えそうです。
料金体系としては1段階目の料金単価は大手電力と同水準で、2・3段階目の料金単価を割り引く料金体系となっているようです。使用量が少ない場合には乗り換えメリットが小さくなり、使用量が多い場合は削減額が大きくなる料金プランです。
なお、JAでんきではオール電化用プランには未対応です。
解約時の違約金は?
公式サイトには、契約期間にかからわず解約手数料や違約金などは発生しないとの記載があります。
営農施設への供給も
これまで大手電力会社が提供してきた農事用電力ですが、これまでに新電力会社が農事用電力相当の料金プランを提供してきた例はありませんでした。
日本農業新聞の報道によれば、ハウスや畜舎といった営農施設向けに個別に料金試算を行った上で電気の契約切り替えを提案するとしています。ただし、大手電力の農事用電力は非常に割安な料金水準であるため、JAでんきがそれよりも大幅に安くなる料金プランを提示することは難しいと思います。
JAでんきの評価
環境面・エコ
電源構成は以下のとおりです(2018年度実績値)
内訳 | 構成比 |
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ガス火力発電 | 33% |
卸電力取引所 | 30% |
石炭火力発電 | 19% |
環境省を通じて公表されたCO2排出係数は1kWhあたり582gと、新電力会社としては平均的かやや多いと言える水準です(2017年度実績) ただし、公式サイト上で公表されている376g(2018年度実績)という数字については、新電力会社の中でも排出量が少ないと言える水準です。
卒FIT太陽光の買い取りも
固定価格買取制度による買い取りが終わった、「卒FIT」の太陽光発電の余剰電力の買い取りを行います。地域ごとの買い取り価格は以下のとおり。
地域 | 買取価格 |
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東北電力エリア | 9.5円/kWh |
東京電力エリア | 9.0円/kWh |
中部電力エリア | 7.5円/kWh |
北陸電力エリア | 7.5円/kWh |
関西電力エリア | 8.5円/kWh |
中国電力エリア | 7.65円/kWh |
四国電力エリア | 7.5円/kWh |
九州電力エリア | 7.5円/kWh |
北陸以外では大手電力会社よりも若干高めの買取価格となっています(北陸では北陸電力の方が高い) 新規参入業社の中では低めの買取価格と言えます。