オール電化住宅がジャパン電力に乗り換えると電気代は高くなる

オール電化住宅には推奨できないジャパン電力


 ジャパン電力はオール電化住宅で契約すると、「損」になるケースが少なくありません。なぜそう言えるのか、数字を交えながら分かりやすく解説します。



オール電化プランを提供していないジャパン電力


 まず前提として、ジャパン電力はオール電化対応プランを提供していません。


 では、オール電化住宅でジャパン電力を契約するとどうなるのか、実際の数字を交えながら分かりやすく解説します。


オール電化住宅がジャパン電力に乗り換えると、どうなるか


 オール電化プランの提供が無いジャパン電力を、オール電化住宅が利用するとどうなるのか、解説します。


大手電力オール電化プランと料金を比較すると・・


 百聞は一見にしかず、オール電化住宅のモデルケース(10kVA契約、月480kWh)で大手電力のオール電化プランと電気代を比較します(代表して東京電力と関西電力と比較)


関東 関西
社名・プラン名 月額料金 社名・プラン名 月額料金
東京電力
電化上手
11903円 関西電力
はぴeタイム
10899円
東京電力
スマートライフ
13800円 関西電力
はぴeタイムR
11548円
ジャパン電力
しごとプラン
13005円 ジャパン電力
しごとプラン
10845円

 契約者が多い東京電力、関西電力のオール電化プランとジャパン電力の料金を比較しました。


 東京電力・電化上手と関西電力・はぴeタイムと比較するとジャパン電力の方が高くなってしまうものの、東京電力・スマートライフや関西電力・はぴeタイムRと比較すると安くなるという結果になりました。


 この差は何なのか、以下詳しく解説します。


安くなるケースもあるにはある


エコキュート

2組ならぶエコキュート

 上で紹介したように、東京電力のスマートライフや関西電力のはぴeタイムRと比較すると、ジャパン電力の方が電気代が安くなる可能性があります(必ず安くなるわけではない)


 これらのプランは、大手電力会社が提供している「現行の」オール電化プランです。現行のオール電化プランは以前のオール電化プラン(新規契約を終了したもの)と比べて主に深夜料金が高く設定されており、電気代も大幅に高くなる料金設定です。



 東電、関電以外の各社についても、上記のプランと比較するとジャパン電力の方が安くなるケースはあります(いずれも現行のオール電化プラン)


 また、ジャパン電力は基本料金が0円という料金体系であるため、マンションよりも戸建て住宅でメリットが大きくなる傾向があります(戸建ての方が契約容量が大きい傾向)


 実際に安くなるかは使用実績データ(30分ごとの使用量データ)をもとに試算してみないと分かりません。これらのプランから切り替えて高くなるケースも少なからずありますし、そもそもジャパン電力はオール電化対応プランではないため、推奨も出来ません。基本的には、「オール電化プラン」を契約することをおすすめします。


大手電力より高くなりやすいケースも


 上の試算でも示したように、東京電力・電化上手や関西電力・はぴeタイムといった現在は新規契約が出来ない過去のオール電化プランと比較すると、ジャパン電力は基本的に電気代が高くなります。



 これらのプランは現行のオール電化プランよりも深夜料金が更に大幅に安く設定されているのが特徴です。オール電化住宅はエコキュートや電気温水器といった給湯設備で深夜に大量の電力を使用するため、深夜料金単価が大幅に安いプランを契約すると電気代が安くなります。


 また、上表で紹介した過去のオール電化プランは新規契約が出来ないため、一度解約してしまうと再契約は出来ません。くれぐれも注意してください。


他社のオール電化プランを検討しましょう


 ジャパン電力にはオール電化プランがありませんが、一部の新電力がオール電化プランを提供しています。中には大手電力会社よりも割高になる料金プランもあるため注意が必要ですが、ちゃんと安くなるオール電化プランも登場しています。


 以下の記事で地域ごとに詳しく紹介しているので参考にしてください。




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