ジャパネットでんきの評価

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ジャパネットでんきをいち早く解説します


 通販大手のジャパネットたかたが、2021年から「電気」の販売に参入しました。サービス名は「ジャパネットでんき」 どのようなサービスなのか、いち早く解説します。



いよいよ始まる「ジャパネットでんき」の概要


 ジャパネットでんきの概要を紹介します。


2021年1月開始


 ジャパネットは2021年1月から「ジャパネットでんき」の販売を開始しています。


 実はそれに先立って2020年1月に、電力自由化に参入するにあたって必要となる手続きを既に行っていましたが、その後目立った動きを見せていませんでした(ジャパネットたかたのグループ企業であるジャパネットサービスイノベーション社が小売電気事業者として登録を完了していた) 1年以上の準備期間を経ての実現となりました。


ソフトバンク系と提携して参入する


ソフトバンク

ソフトバンクが電気を供給する

 ジャパネットは「ジャパネットでんき」を提供するにあたって、ソフトバンク系の新電力であるSBパワーと提携します。電力自由化に参入するにあたって、顧客に供給する「電力」を調達するなど専門的な業務が発生しますが、SBパワーはこの分野で経験が豊富な企業であるため、より効率的な運営が可能となると判断したのでしょう。


 なお、SBパワーも「ソフトバンクでんき」を提供していますが、ジャパネットでんきはそれとは全く異なるサービスとして提供されています(料金プランなども異なる)


ジャパネットカード会員向けに提供


 ジャパネットでんきはジャパネットが発行しているクレジットカードである「ジャパネットカード」の会員向けに提供されます。


 ジャパネットとしては、カード会員の獲得増加を狙う思惑もあると、日本経済新聞が報じています。


ジャパネットカード

ジャパネットカード(公式サイトより)

料金プランとサービスの特徴


 続いて、ジャパネットでんきのサービス内容を現時点の公開情報に基づいて解説します。


料金プランの解説


 ジャパネットでんきの料金プランの特徴は以下のとおり。



 電気料金自体は大手電力会社の標準的なプランと同水準に設定し、5%分のポイント還元により値引きを行うとしています。ポイントはジャパネットの通販などで利用できます。


解約違約金は?


 ジャパネットでんきを解約する際に解約違約金などは発生しないとしています。




ジャパネットでんきの評価


 最後に、他社と比較しながらジャパネットでんきのメリット・デメリットを解説します。


一人暮らしであれば「お得」


 ジャパネットでんきは大手電力会社の標準メニューと比較して、5%安い料金設定となります。


 この5%という数字は、一人暮らしが新電力に切り替える際の割引率としては競争力がある水準です。一人暮らしの場合、地域によっては「最安」のプランでも大手電力と比較して3%程度しか安くならないため、5%というのは上位に入る料金水準です。


 関西中国四国では一人暮らしでも8〜12%安くなる新電力があるので、この3地域ではジャパネットでんきはおすすめしません。


2人以上の世帯では割高といえる


 一人暮らしの場合は「安い」といえるジャパネットでんきですが、2人以上の世帯では他社に見劣りする料金設定です。


 例えば2人暮らしの平均的な使用量で試算した場合、大手電力と比較して10%近く安くなる新電力が存在している地域もあります。そうした「最安水準」の新電力と比較すると、ジャパネットでんきの節約メリットは半分以下となります。


 特に電気の使用量が増えると節約幅は15%に達する地域もあるため、5%しか安くならないジャパネットでんきは大きく見劣りすると言えます。最安水準の新電力と比較すると、例えば4人世帯ではジャパネットでんきは年間1万円以上「割高」です。


環境・エコ


 環境省を通じて公表されたSBパワーのCO2排出量は1kWhあたり559g(2017年度実績)と、新電力会社の中では平均〜若干多いと言える水準です。SBパワーと同一の数字になるかは現時点では不明です。




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