値上げについては以下の記事で解説します
市場連動調整単価で値上げするJCOM電力 契約者の対処方法は?
J:COM電力「オール電化プラン」のメリット・デメリット
ケーブルテレビやインターネット事業を展開するジェイコムは2016年から家庭向けに電力の販売を開始し、2021年時点で既に100万件の契約を抱えています。そんなJ:COM電力のオール電化のメリット・デメリットを、大手電力や他の新電力のオール電化プランと比較しながら解説します。
目次
料金プランとサービスの解説
JCOM電力オール電化プランの料金プランやサービス内容を解説します。
いくら安くなるのか
J:COM電力のオール電化プランは、大手電力のオール電化プランと比べて朝・晩・昼間の料金単価が2%前後安く設定されています。一方、基本料金と深夜料金は同額という料金体系です。新電力のオール電化プランの中には大手電力よりも割高となる料金設定のものが少なくありませんが、J:COM電力のオール電化プランは「しっかり安くなる」料金体系と言えます。
- 朝・晩・昼間の料金単価が2%前後安くなる
- 深夜、基本料金などは大手電力と同額
例えば東京電力「スマートライフL」で契約容量10kVA、月480kWhの電力を使用する場合、東電の13800円に対し、JCOMでは13644円と月に156円安くなる料金設定です。
別途、J:COMの通信サービスなどとのセット割引もあります。
支払い方法は?
口座振替、クレジットカード払いに対応しています。
解約時の違約金は?
電力サービスについては、解約時の違約金発生はありません。また、契約事務手数料など初期費用もありません。
J:COM電力「オール電化プラン」のメリット
大手電力や他の新電力のオール電化プランと比較した際の利点を整理します。
大手電力と比べてしっかり安くなる料金体系
他の新電力のオール電化プランでは、大手電力のオール電化プランよりも高くなるリスクがあるものが少なくありません。それに対しJ:COM電力のオール電化プランは、朝・晩・昼間の料金単価が2%前後安くなる料金設定なので「ちゃんと」安くなります。
大手電力「旧プラン」からの切り替えも可能
大手電力各社では、過去に非常に割安なオール電化プランを提供していました。ですがこれらのプランは、原発の停止に伴い順次新規契約を終了、現在は既存契約者に対してのみ継続して提供されています。
このような大手電力の「旧プラン」相当のオール電化プランを提供している新電力は非常に限られている中、J:COM電力は旧プラン相当のオール電化プランも提供しています。朝晩の料金単価が2%安い設定で、時間割も大手電力の相当プランと同じです。切り替えメリットのある料金体系です。旧プランからの切り替えで「メリットがある」と言えるのは2021年現在、JCOM電力にほぼ限られます。
例えば東京電力「電化上手」で10kVA契約、月480kWhを使用する場合、電化上手では月11903円(その他季節)ですがJCOM電力では11768円となり、月135円安くなります。
J:COM電力が電力を調達しているサミットエナジーは原発と同じ「ベースロード電源」に位置づけられている石炭火力発電所を保有しており、そのような他社には無い強みを生かしてこのような競争力のあるオール電化プランを提供しているようです。
電気だけでも契約が可能
J:COM電力は電気だけでも契約が可能です。
既にJ:COMのケーブルテレビやネットを契約している場合は、セット割引が適用されるため更にお得になりますが、電気だけでもお得に利用できるオール電化プランです。
J:COM電力「オール電化プラン」のデメリット
大手電力や他社のオール電化プランと比較した際のデメリットを紹介します。
深夜帯以外の使用が少ないとメリットが薄い
深夜帯と基本料金は大手電力のオール電化プランと同水準なので、電気を深夜帯にばかり使っている世帯では乗り換えるメリットが薄くなります。
例えば、太陽光発電を設置している場合は昼間の買電が少ないため、JCOM電力に乗り換えるメリットが無くなるわけではありませんが、メリットが小さくなります。