はなカメくん電気の評価

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はなカメくん電気の概要


運営会社 亀井組(建設会社) 電力調達 FPS
旧F-POWER
供給エリア 沖縄・離島除く全国 契約条件 特になし


特徴


 ・徳島の建設会社「亀井組」が提供
 ・FPS(旧F-POWER)が電気を供給
 ・供給元が2021年3月に倒産 中国系傘下へ
 ・供給終了へ


亀井組は徳島の会社


 「はなカメくん電気」は徳島の建設会社、亀井組が新電力大手のF-POWERの代理店となって提供している新電力サービスです。


 亀井組は徳島市に本店を置く建設会社で、もともとは鳴門市で塩田の整備事業から始まった会社です。現在は戸建住宅の建設やリフォームなどを手がけています。


 そんなはなカメくん電気を、電力自由化の専門家として多数のメディア取材を受けてきた私が分かりやすく解説します。




料金プランの解説


地域別 乗り換えでいくらお得になる?


 乗り換えで、電気料金がどれくらい安くなるのでしょうか。
世帯人数別に、平均的な電気使用量のご家庭をシミュレーションしてみました。


シュミレーション条件
お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
関西電力エリア +7.7%
+3495円
-4.4%
-4495円
-6.6%
-7741円
-8.4%
-11213円
中国電力エリア +5.0%
+2322円
-7.3%
-7762円
-9.0%
-10998円
-10.5%
-14459円
四国電力エリア +3.1%
+1487円
-8.6%
-9206円
-10.6%
-13112円
-12.4%
-17290円

 中国地方についてはエルピオでんきには負けるものの、トップクラスの低料金です。一人暮らし世帯では中国電力よりも高くなるので注意してください。


 四国では、一人暮らし世帯以外ではトップクラスの低料金を実現しています。一人暮らし世帯や、共働きなどで使用量の少ない世帯では乗り換え前より割高になる可能性が大きいのでご注意ください。


 なお、この料金プランには燃料費調整の上限が設定されていません。上記の料金シミュレーションでは燃料費調整の上限を考慮していないため、燃料価格の推移によっては試算値よりも高くなる場合や、燃料費調整に上限を設けている大手電力の従量電灯よりも高くなる場合があります。他の料金比較サイトを利用する場合も注意してください。料金一括シミュレーションでは最新月の燃料費調整単価をもとに試算できます(市場連動型の調整単価は一部未反映)


セット割


 セット割引などは今のところありません。


解約時の違約金は?


 1年未満の解約で2200円の違約金が発生します。


 初めて電力会社を切り替える場合は、違約金が無い新電力をおすすめします。例えばあしたでんきは違約金無しで「はなカメくん電気」と同じような料金プランです(基本料金無し)


支払い方法は?


 クレジットカードと口座振替に対応しています。


 大手電力会社にある「口座振替割引」(月54円/年648円程度)はありません。ポイント還元率が高いクレジットカードでの支払いをおすすめします。


はなかめくん電気の評価


 亀井組は社員数52人、そして電力事業には新規参入の会社ということで不安を感じる人もいるかもしれませんが、実際に電気を供給するのは新電力大手のF-POWERですから、電気の安定性という点は心配いりません。


 契約時などの顧客対応は亀井組が行うので、その辺りに問題が無いか見極めてください。


環境面


 F-POWERはCO2排出量が少ないガス火力発電や、自然エネルギーの開発に力を入れている会社で、はなカメくん電気はそんなF-POWERの電気が供給されます。


 最新の平成27年度実績で見ますと、F-POWERのCO2排出係数は「0.480kgCO2/kWh」となっており、0.651の四国電力と比較して26%、0.697の中国電力と比較して31%も低排出となっています。


顧客対応は?


 価格.comには以下のような口コミが投稿されていました。


シュミレーションして、一番安かったので申し込みました。
その後、一度だけ、何かの装置を取り替えるというので来ただけ(会っていません)
でその後一度も何もいってきません。何の連絡もないし、
電話をしても出ないし、どうなっているのか・・?
全く信用できない。電気料金の請求はこないけど何故なの?
ただただ心配です。

引用元:価格.com はなカメくん電気 のクチコミ掲示板

 また、これまでに3人の亀井組社員とメールでやり取りをしましたが、その内の一人に極めて不愉快な思いをさせられました。依頼の内容もさることながら、メールの体裁もビジネスメールとしての体をなしていなかった点も残念でした。社員教育の徹底を要望します。


供給元のF-Powerが2021年3月に倒産


 「はなカメくん電気」の供給元である新電力大手のF-Power社が2021年3月に「倒産」しました。


会社更生法の適用を申請


 はなカメくんでんきの供給元であるF-Power社(現在はFPS)が2021年3月24日に会社更生法の適用を裁判所に申請し、倒産しました。


 F-Power社は業界大手の新電力でしたが、2018年頃から経営が悪化し巨額の赤字を計上。2020年末からの電力取引価格高騰を受けて倒産に至りました。


中国系企業連合傘下へ


 会社更生法申請をしたF-Powerは日本GLPをスポンサーとして経営再建を目指しています。日本GLPはシンガポールに本社を置くGLPの日本法人です。


 GLPはもともとはシンガポール政府系ファンドによって設立された物流不動産企業でしたが、2017年に中国銀行(国有銀行)、中国人寿保険(国有企業)を始めとする中国企業連合によって買収されています。




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