はぴeタイムRより「安い」料金プランを紹介します
関西電力のオール電化プランである「はぴeタイムR」よりも電気代が安い新電力の料金プランを紹介します。
目次
料金が高いと言える関電はぴeタイムR
まずは「はぴeタイムR」の現状を解説します。
関電旧プランより年間8772円高い
関西電力では「はぴeタイムR」を提供する以前は「はぴeタイム」というオール電化プランを提供していました。
この新旧のプランを比較すると、実は以前の「はぴeタイム」の方が年間で8772円安い(10kVA契約、月480kWhのモデルケース)です。現行プランは大幅に高いと言えます。
料金が高くなっている最大の原因が、深夜料金の引き上げです。
プラン名 | 深夜料金単価 |
---|---|
はぴeタイムR 23〜翌7時 |
15.20円/kWh |
はぴeタイム 23〜翌7時 |
10.70円/kWh |
1.5倍近い大幅な値上げがされています。オール電化住宅では電気温水器やエコキュートにより深夜に大量の電力を消費するため、深夜料金の引き上げは電気代全体に大きな影響を及ぼします。
関電は東日本大震災以前は電力供給の約50%を原子力発電所に頼っていました。原子力発電は出力を一定に保って運転するため、原発の稼働が多いと電力需要が少ない深夜に電力が「余りやすい」状況が生まれます。深夜に電力を多く使ってもらうために、オール電化を推進していました。
ですが東日本大震災以降、関電は順次原発の稼働を停止。再稼働にこぎつけたのはまだ少数であるため、深夜に電力が余りづらい状況となっています。それが深夜料金の大幅な引き上げにつながっています。
一人暮らしだと割高感が強まる
はぴeタイムRの基本料金は、10kWまでが定額となっています。
単身用マンションで使われる電気温水器は、5kW以下のものが一般的です。深夜は電気温水器の利用がメインだと考えると、一人暮らし世帯において「10kW」という契約容量は必要以上に大きいと言えます。
それでも基本料金は10kWまで定額なので、一人暮らしの場合は基本料金が「割高」と言わざるを得ないでしょう。
関電はぴeタイムRより安い料金プランの一覧
はぴeタイムRよりも電気代が「安い」料金プランを紹介します。
eo電気オール電化プラン
電力量料金は電化割引も含め「はぴeタイムR」と同額で、基本料金が関電よりも割安に設定された料金プランです。基本料金が安くなる分、電気代が「はぴeタイムR」よりも安くなります。基本料金の比較は以下のとおり。
関電 はぴeタイムR |
eo電気 | ||
---|---|---|---|
ネット契約アリ | 電気だけ | ||
最初の10kW | 2200円 | 1870円 | 2090円 |
10kW超 | 396円/kW | 336.6円/kW | 376.2円/kW |
電気だけでも契約することが可能です。eo光を契約している場合は、更に料金が安くなります。
10kW以下の場合で試算すると、eo光とセットの場合は関電より年間3960円、電気だけで契約する場合は1320円安くなります。契約容量が大きい場合は、いずれも更に削減額が大きくなります。

出光興産オール電化プラン
出光興産のオール電化プランも、関電より割安な料金設定です。eo電気と同様に、電力量料金の部分は関電と同額で、基本料金の部分が割り引かれています。基本料金を比較します。
関電 | 出光興産 | |
---|---|---|
最初の10kW | 2200円 | 1980円 |
10kW超 | 396円/kW | 365.2円/kW |
eo電気と比較すると、eo光の契約が無い場合は出光の方が安く、eo光の契約がある場合はeo電気のオール電化プランの方が安いです。
- eo光を契約している→eo電気の方が安い
- eo光の契約無し→出光興産が安い

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