京葉ガスの電気の口コミ・評判

京葉ガスの電気の概要


運営会社 京葉ガス 電力調達 卸電力取引所など
供給エリア 東京電力管内 契約条件 30A以上

京葉ガスの電気の特徴


・京葉ガスのガスとのセット割がある
・2022年10月分から値上げ 東電より高くなる場合も


 京葉ガスの歴史は古く、1927年に葛飾瓦斯として設立されています。石炭による都市ガスからスタートしましたが、天然ガスへの切り替えも逸早く実施し、今でこそ当たり前になっていますが、サービスショップの展開は京葉ガスが始めたものです。


 2014年には自社グループの施設に電気の供給を始め、電力事業に乗り出しました。家庭向けには2016年7月から開始しています。そんな京葉ガスの電気を詳しく解説します。


料金プランとサービスの解説


乗り換えでいくらお得になる?


 乗り換えで、電気料金がどれくらい安くなるのでしょうか。
 世帯人数別に、平均的な電気使用量のご家庭をシミュレーションしてみました。


シュミレーション条件
お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
東京電力エリア
マイホームあかり・ライト
20A契約不可 -4.0%
-4488円
-4.6%
-6093円
-5.1%
-7810円
東京電力エリア
マイホームあかり
20A契約不可 -2.7%
-3029円
-4.6%
-6140円
-5.6%
-8625円

 一般家庭向けの料金プランは上で紹介した2種類です。
 使用量が少ない世帯向けの「ライト」と、多い世帯向けのプランです。


 両プランとも関東エリアに参入している新電力としては平均〜下位の料金水準で、他社と比べると見劣りします。上記の試算にはいずれも京葉ガスのガスとのセット契約に対して適用されるセット割引きを加えています。


 なお、上記の試算には燃料費調整額を含めていません。燃料費調整額部分が2022年10月分から値上げされるため、注意してください。値上げについては記事後半で詳しく解説しています。短期的には東電の従量電灯Bよりも高くなる恐れがあります。


セット割引は?


 対象となるプランによって割引の仕方が異なります。


 ライトプランの割引は0.5%で、ガス暖房器などがある場合は0.7%、ガスで発電するエネファームなどを設置している場合は1%引きになります。


解約時の違約金は?


 解約時に違約金などは発生しないとしています。


支払い方法は?


 口座振替、もしくはクレジットカードに対応しています。
 ガスとセット契約にする場合はガス料金と合算して請求されます。


京葉ガスの電気の評価


 


ガス自由化はどうなの?


ガス自由化


 電力自由化から遅れること1年、2017年からガスも自由化されてガス会社を「選べる」ようになりました。京葉ガスのエリアでは新規参入が無い状況が続いていましたが、都市ガス・プロパンガス大手のニチガスや、2022年からはENEOSが参入しています。


 京葉ガスと比べて7%前後安くなる料金体系です。詳しくは以下の記事で。ガスだけで契約できます。


環境面・エコ


 公式サイト上で公表されている2016年度の電源構成の実績は以下のとおりです(主なものを抜粋)


電源 構成
卸電力取引所 37%
ガス火力発電 27%
FIT電気 13%
石炭火力発電 11%

 また、1kWhあたりのCO2排出量は478g(2020年度実績)と、全国の電力会社の中では「平均的」といえる水準です。年々改善傾向が見られますが、東電と比較すると排出量が多いです。


値上げについて(2022年10月分〜)


 京葉ガスは燃料費調整の計算方法を変更し、実質値上げすることを2022年8月に発表しました。この値上げについて、詳しく解説します。


燃料費調整額の計算方法を変更する


 燃料の輸入価格の変動を、毎月の電気料金に転嫁する燃料費調整額という料金項目があります。


 ほとんどの新電力、そして大手電力が採用しているものです。京葉ガスはこれまで、東電と同じ燃料費調整額を採用してきました。


 ですがこの燃料費調整額の計算方法を変更することで、電気代を実質値上げすることを今回発表しました。


 なお、他社で導入が相次いでいる市場連動型プラン(電源調達調整費)には該当しませんが、従来の計算方法と比べて電気代が高くなることは避けられません。


電気代への具体的な影響は?


 これまで東電と同じだった燃料費調整額が、2022年10月分以降引き上がることになります。電気代への影響は以下のとおり。


2022年
8月分
2022年
9月分
東京電力
従量電灯
燃調単価
5.10円/kWh 5.13円/kWh
京葉ガス
値上げ前
燃調単価
5.10円/kWh 6.50円/kWh
京葉ガス
値上げ後
燃調単価
6.77円/kWh 8.26円/kWh
電気料金への影響
月300kWhの場合
501円 528円

 月300kWhの電気を使う一般家庭の場合、月500円程度の「値上げ」となります。


 また、京葉ガスは燃料費調整に「上限」がありません。東京電力の標準メニューである「従量電灯B・C」には上限があり、2022年9月分でこの上限に達しているため上限の有無の違いによっても電気代に差が生じています。


2022年
8月分(上限未達)
2022年
9月分(上限到達)
東電従量電灯Bとの
燃料費調整の差
月300kWhの場合
501円 939円

東電の標準メニューよりも短期的には電気代が高くなる


 結論としては、京葉ガスの電気は短期的には東電の標準メニュー「従量電灯B・C」よりも電気代が高くなる恐れがあります。


シュミレーション条件
お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
東京電力エリア
マイホームあかり・ライト
20A契約不可 -4.0%
-4488円
-4.6%
-6093円
-5.1%
-7810円
東京電力エリア
マイホームあかり
20A契約不可 -2.7%
-3029円
-4.6%
-6140円
-5.6%
-8625円
燃料費調整増額分
2022年9月
+6385円 +13070円 +14686円 +16414円

 上2段は東電の従量電灯Bと比較した電気料金本体部分(燃料費調整含まず)の削減額、最下段は同じく東電従量電灯Bの燃料費調整額との差額です。


 差し引きすると、京葉ガスの方が大幅に高くなっていることがわかります。2022年9月時点の情勢では京葉ガスは東電の標準メニューよりも高いと言えます。料金一括シミュレーションでは燃料費調整も含めた試算が出来るので、詳細はこちらで確認してください。


 今後、燃料価格が落ち着いた場合は再び料金削減メリットが出てくると思いますが、燃料費調整は東電(あるいは値上げ前の京葉ガス)よりも割高な状況がキープされるので注意してください。




関連記事


地域別 電気料金比較表

電気料金比較シュミレーション

人気の電力会社

電力自由化Q&A