まちエネの概要
親会社 |
ローソン、三菱商事 |
電力調達 |
ダイヤモンドパワー |
供給エリア |
東北、関東 中部、関西、四国 |
契約条件 |
特に無し |
まちエネの特徴
・総合商社と大手電力がバックアップ
・コンビニ業界から電力への初参入
・Pontaポイントが貯まる
・新規申し込み受付を停止 2022年3月17日から

コンビニ大手ローソンと、ローソンの親会社でもある三菱商事が共同で設立したMCリテールエナジーが提供しているのが「まちエネ」です。
まちエネの運営会社は発電所を持たず、代わりにダイヤモンドパワーという会社から電気を調達しています。この会社は元々は三菱商事の子会社として設立された会社で、現在も20%が三菱商事が出資していますが、残りの80%は中部電力が保有しており中部電力の子会社ということになります。まちエネには大手コンビニ、大手商社、大手電力が絡んでいるというわけです。
そんな「まちエネ」のメリット・デメリットを、大手電力会社や他の新電力会社と比較しながら詳しく解説します。
料金プランの解説
乗り換えでいくらお得になる?
乗り換えで、電気料金がどれくらい安くなるのでしょうか。
世帯人数別に、平均的な電気使用量のご家庭をシミュレーションしました。
上で紹介した「きほんプラン」以外に、紙の請求書が毎月届く「かんたんプラン」もありますが、ポイント還元やクーポン券などの特典が省略されており実質割高です。ウェブのマイページからも料金を確認できるので、「きほんプラン」をおすすめします。
なお、この料金プランには燃料費調整の上限が設定されていません。上記の料金シミュレーションでは燃料費調整の上限を考慮していないため、燃料価格の推移によっては試算値よりも高くなる場合や、燃料費調整に上限を設けている大手電力の従量電灯よりも高くなる場合があります。他の料金比較サイトを利用する場合も注意してください。料金一括シミュレーションでは最新月の燃料費調整単価をもとに試算できます(市場連動型の調整単価は一部未反映)
特典が充実
セット割対象サービス |
詳細 |
対象プラン |
Pontaポイント |
千円ごとに10ポイント |
きほんプラン |
クーポン券 |
毎月配布 ローソンで商品と交換 |
きほんプラン |
映画が割引 |
ユナイテッド・シネマで 1300円で鑑賞できる |
きほんプラン かんたんプラン CO2フリープラン |
メールで毎月届くクーポンはプレミアムロールケーキ、サラダチキン、ハーゲンダッツ(カップ)などに無料で交換できます。毎月異なる商品と交換できます。詳細はまちエネ公式サイトに掲載されているので確認してください。電気料金とは別途、毎月数百円お得になるイメージです。

過去のクーポン特典
プレミアムロールケーキ2個(20年3月)、カフェラテL(20年12月)
ユナイテッド・シネマ(実はローソングループ)での映画鑑賞が1300円になる特典もあります(通常大人1人1800円) 回数制限、人数制限はありません。
解約時の違約金は?
契約上は1年契約となっていますが、1年未満で解約しても違約金の発生はありません。
支払い方法は?
口座振替、もしくはクレジットカードに対応しています。
ローソンの関連会社ですが、コンビニ払いには対応していません。
まちエネの評価
環境面は?
公表されている電源構成は32%がLNG火力、17%の再生可能エネルギー、石炭火力が34%などとなっています。
CO2排出量については、2020年度実績のCO2排出係数(2022年1月環境省公表値)が1kWhあたり502gと、新電力会社としては平均的と言える水準でした。
訪問営業に注意
まちエネの代理店が各地で訪問販売を行っています。
電力自由化の訪問販売をめぐっては、これまでに様々な企業が問題を起こしており、関係者が逮捕されたり行政処分を受けた例が相次いでいます。訪問販売で電力を契約する場合はくれぐれも注意してください。
不安な点がある場合は、公的機関である消費生活センターなどに相談することをおすすめします(「188」にダイヤルするとお近くの消費生活センターに繋がります)
訪問販売の際に「やってはならないこと」は以下の記事で詳しく解説しています。例えば第一声で訪問販売であることを告げない、自社名を正確に伝えないといったことが特定商取引法で禁止されています。
卒FIT太陽光の買取サービスも
固定価格買取制度での買取が終了した「卒FIT」の太陽光発電の余剰電力買取サービスを始めます。まちエネの電気とのセット契約が必要で、買取金額は電気代と相殺、電気代を上回った場合はPontaポイントで還元されます。地域ごとの買取価格は以下のとおり。
エリア |
買取価格 |
東北電力エリア |
9.5円/kWh |
東京電力エリア |
9.0円/kWh |
中部電力エリア |
7.5円/kWh |
関西電力エリア |
8.5円/kWh |
四国電力エリア |
7.5円/kWh |
いずれの地域でも、大手電力会社の買取価格と比べて0.5円/kWh高く設定されており、新規参入の買取業者の中では低めの買取額です。
2022年3月17日から新規申し込み受付停止
2022年3月17日から新規申し込み受付を一時停止しています。再開は未定で、既存契約者への影響はありません。
21年秋ごろからエネルギー価格が高騰、更にロシアによるウクライナ侵攻により一段と高騰したため、まちエネと同じように新規申し込み受付を停止する新電力が相次いでいます。
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