まちエネ(ローソン)の概要
親会社 | ローソン、三菱商事 | 電力調達 | ダイヤモンドパワー |
供給エリア | 東京電力エリア | 契約条件 | 特に無し |
目次

まちエネの特徴
・総合商社と大手電力がバックアップ
・コンビニ業界から初参入
・Pontaのポイントが貯まる
三菱商事はローソンの株式の約32%を保有しています。その三菱商事とローソンが家庭向けの電力小売りに向けて、新会社であるMCリテールエナジー株式会社を設立しました。サービス名称は「まちエネ」。関東圏のローソンの店舗4000店やネットワークを活用して、2020年までに数十万世帯への電力供給を目指しています。
まちエネの運営会社は発電所を持たず、代わりにダイヤモンドパワーという会社から電気を調達しています。この会社は元々は三菱商事の子会社として設立された会社で、現在も20%が三菱商事の資本ですが、残りの80%は中部電力が保有しているので中部電力の子会社ということになります。大手コンビニ、大手商社、大手電力が絡んでいるというわけです。
料金プランの解説
東電と比較したお得率
東電からの乗り換えで、いくらお得になるのか。政府統計をもとに設定した世帯人数ごとの「平均使用量」での試算を紹介します。
お得率と年間節約額 | 20A / 月170kWh |
30A / 月348kWh |
40A / 月391kWh |
50A / 月437kWh |
まちエネ電気 | -2.2% -1092円 |
-5.0% -5555円 |
-5.9% -7718円 |
-6.7% -10031円 |
新電力としては平均なレベルの料金水準を実現しています。
料金面だけでなく、毎月100〜200円相当のローソンで使えるクーポン券が届くので、そうした「おまけ」を加味すれば更にお得に使えそうです。
とはいえ、関東で圧倒的人気をほこる東京ガスの電気と比較すると、やや見劣りする料金プランです。
セット割
セット割対象サービス | 詳細 | 割引額 |
Ponta | ポイント還元 | 千円ごとに5ポイント 期間限定で10ポイント |
クーポン券 | ローソンで使える 毎月メールで届く |
100〜200円相当 |
Pontaポイント還元は試算に考慮しています。
メールで届くクーポンはプレミアムロールケーキ、サラダチキン、ハーゲンダッツ(カップ)などに無料で交換できます。毎月異なる商品と交換できます。
解約時の違約金は?
契約上は1年契約となっていますが、1年未満で解約しても違約金の発生はありません。
支払い方法は?
口座振替、もしくはクレジットカードに対応しています。
ローソンの電気なのにコンビニ払い不可なのはコストカットのためには仕方ないのでしょうか。

まちエネの評価
環境面は?
公表されている電源構成は32%がLNG火力、17%の再生可能エネルギー、石炭火力が34%などとなっています。
CO2排出量については、平成28年度実績のCO2排出係数が0.516kg-CO2/kWhと、東電と比較してやや排出量が多い値になっています。
某大手電力比較サイトでは「自然環境への負荷も少ない」電気としてこの「まちエネ」が紹介されていますが、最新の数字を見るかぎりそのような事実はありません(前年度の実績は確かに環境負荷は小さかった:東電より36%低排出)
新電力としてはごくごく平均的なレベルの環境負荷です。
ローソンが獲得に積極的でない?
まちエネが電力自由化に参入した当時、てっきり店頭で大々的に申込みを募集するのかと思っていたら、私の自宅近隣の店舗ではチラシが出入り口横に置かれているだけで拍子抜けした記憶があります。
電力自由化開始から2年が経ち、今や店頭でのチラシも見かけなくなっていました。今後の展開はどうなるのか、先行きは不透明と言えるでしょう。

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