Looopでんきのメリット・デメリット
| 運営会社 | Looop | 電力調達 | 他社発電所など |
| 供給エリア | 離島を除く全国 | 契約条件 | 特に無し |
目次

特徴
・中部電力が出資 契約件数34万件(2025年1月現在)
・完全市場連動型プラン 電気代高騰に注意

株式会社Looop(ループ)が提供している「Looopでんき」を紹介します。
Looopは設立は2011年と若い会社ですが、「基本料金0円」という分かりやすい料金プランを武器に、新規参入組としては異例の34万件の顧客を獲得しています(2025年1月時点) エネルギー業界でも注目の高いベンチャー企業で、中部電力やENEOSや双日など大手エネルギー企業からも出資を受けています。
そんな「基本料金0円」の代名詞的存在だった同社ですが、サービス開始10年を目前に「基本料金0円」の旗を降ろします。そんなLooopでんきのメリット・デメリットを解説します。
料金プランとサービスの解説
料金プランやサービスを解説していきます。
地域別 乗り換えでいくらお得になる?
Looopでんきの「スマートタイムONE」は完全市場連動型の料金体系となっており、予め決まった料金単価というものがありません(翌日分の料金単価はアプリなどから確認可能)
市場連動型プランは電力の取引価格に連動して電気料金の単価が30分単位で変動する料金体系です。電力取引価格は事前の予想ができないため、市場連動型プランについては料金シミュレーションが成立しないため電気代が安い/高いという評価は出来ませんが、電力取引価格はしばしば高騰しその結果として市場連動型プランの電気代が暴騰することがあるため、リスクが大きい料金体系と言えます。
Looopでんきでは毎月120kWh分まで、参照する電力取引価格の上限を128.00円/kWhとしており、最小限の部分はリスクを一定程度限定しています(なお一般家庭の使用量は月300kWh程度)
スマートタイムONE(電灯)はこれまで「基本料金ゼロ円」だったので、電気料金に占める基本料金の割合が大きい場合(例えば別荘や空き家)でメリットが大きい料金体系でした。しかし2025年4月からは基本料金0円ではなくなるため、このような利用シーンでのメリットは縮小します。
スマートタイムONEについては以下の記事でも詳しく解説しています。

セット割引は?
対応エリアは東京ガスのエリアのみ都市ガスの販売を行っています。
ガスとセット契約にすることで、電気代の単価が2%安くなります。
解約時の違約金ゼロ
解約時の違約金は発生しません。
契約期間に関係なく、いつでも無料で解約できます。

電気使用量の「見える化」
Webやスマホの「Looopでんきアプリ」から自宅の電気使用量を確認できる「見える化」サービスを提供しています。
Looopのグラフはとても見やすく、電気使用量の把握に便利です。また、気温のデータを一緒に読み込んでくれるので、エアコンの使い方の工夫にも役立てやすいでしょう。
また、「電気代節約額チェッカー」という機能もあります。
乗り換え前の電力会社(大手電力会社)の料金と、Looopでんきの料金を比較して「いくらお得になったのか」表示します。

ループ電気のデメリットは?
Looopでんきには欠点は無いのか。
半年利用した私が感じる点も交えながら「デメリット」を紹介します。
以前は酷かった顧客対応 今は・・?
サービス開始最初期の頃、私がLooopでんきのコールセンターに電話を掛けたところ、混雑のため10分以上待っても電話が繋がりませんでした。以前の顧客対応は悪かったと言わざるを得ません。

ですがその後は電話はすぐ繋がり、丁寧に回答して頂きました。また私自身がLooopと契約するためにメールのやり取りを3往復ほど行いましたが、いずれもその日のうちに返信がありました。同じ料金水準の小さな会社だと、翌日や翌々日以降に返信が来ることが多いので、この対応には満足です。
なので、現在は顧客対応については問題は無いと言えます。
問い合わせも電話がフリーダイヤルで、年中無休(9〜20時)という点でも便利です。小さな新電力だとフリーダイヤルではなく、また土日祝休みのところも多いです。

支払い方法:カード払いのみ
支払い方法は「クレジットカード払い」のみです。コスト削減のため、口座振替など他の支払い方法には対応しないとの回答を得ています。
長期契約プランを短期間で「終了」
Looopでんきは北海道エリアで再エネどんどん割という長期契約が前提の料金プランを提供していました(2022年に廃止)
このプランは、20年にわたり料金単価が毎年0.5円/kWhずつ安くなっていくことを謳った料金プランでした。公式サイトでは「子や孫にも契約を引き継げる」などと謳っており、長期間利用し続けることで電気代が安くなることを期待させるプロモーションを行っていました。
ですが2020年4月のサービス発表から3年足らずの2022年12月に本プランの提供を終了。これまで再エネどんどん割を利用していた人は、30分単位で料金単価が変動し続ける市場連動型プランへの切り替えを余儀なくされました。
「基本料金0円」を終了
Looopでんきは2016年のサービス開始以来、「基本料金0円」の料金体系で人気を集めてきました。ですが2025年4月の料金改定によりスマートタイムONE(電灯)に新たに基本料金に相当する料金項目を設けます(一方で電力量料金部分は引き下げ)
この料金改定によりファミリー世帯では従前よりも値下げとなる一方、これまでLooopでんきのメリットが大きかった契約容量が小さくなく使用電力量が少ないシーン(別荘や空き家など)でのメリットが減少します。
基本料金0円の料金メニューを検討している方は以下の記事を参照してください。

環境・エコ
環境省が公表している二酸化炭素排出係数(2020年度実績,2022年1月発表)を見ると、LooopでんきのCO2排出量は1kWhあたり349gという値で、大手電力・新電力と比較してもCO2排出量が少ないです。過去年度分についても同じく1kWhあたり349gでした。
環境負荷が小さな電気と言えます。
電源構成
| 電源 | 構成 |
|---|---|
| その他 | 50% |
| FIT電気 | 22% |
| 卸電力取引所 | 21% |
| 再エネ | 7% |
2020年度の計画値として公式サイトに掲載されている内訳です。
「FIT電気」は太陽光など再生可能エネルギーで発電された電力ですが、制度上「再エネとして扱わない」ことが定められているので、Looopでんきの再エネ比率は7%です。以前(2018年度など)はわずか1.27%だったので、再エネ比率を徐々に高めているようです。

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2社比較
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