Looopでんきの評価

Looopでんきの概要


運営会社 Looop(太陽光発電関連会社) 電力調達 他社発電所など
供給エリア 沖縄、離島を除く全国 契約条件 特に無し


公式サイト

特徴


・「基本料金0円」 多くの地域で「最安値水準」の電気料金
・中部電力が10%を出資


Looopは太陽光発電の会社

 株式会社Looop(ループ)が提供している「Looopでんき」を紹介します。


 Looopは設立は2011年と若い会社ですが、「基本料金0円」という分かりやすい料金プランを武器に、新規参入組としては異例の13万件の契約を獲得しています(全国11位)


 経産省の公募事業として展開しているケニアの大規模太陽光発電所を始め、自社運営の太陽光発電所の運営や発電設備の販売などもあわせて233億円の売上高(16年度)をあげる注目のエネルギーベンチャーです。2018年9月には中部電力から10%の出資を受けました。電源調達で有利になるほか、都市ガスへの参入にも期待が高まっています。


 私自身も半年間利用したので、その時の感想も交えながら詳しく解説していきます。


公式サイト

料金プランとサービスの解説


 料金プランやサービスを解説していきます。


地域別 乗り換えでいくらお得になる?


 料金プランはとてもシンプルで、使った分に応じて21〜29円/kWhが発生するというプランになっています。基本料金はありません。ちなみに地域によって価格が異なるのは、電気の調達コストや送電線の使用料(託送料金)に地域差があるためです。


 標準的な使用量(総務省統計)でシュミレーションした、お得率・お得額を地域ごとに紹介します。


シュミレーション条件
お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
北海道電力エリア
おうちプラン
-1.0%
-605円
-7.0%
-9139円
-10.2%
-15411円
-12.6%
-21841円
東北電力エリア
おうちプラン
+8.3%
+4076円
+0.3%
+367円
-3.9%
-4940円
-7.1%
-10346円
東京電力エリア
おうちプラン
+5.1%
+2592円
-2.8%
-3093円
-6.5%
-8537円
-9.4%
-14126円
中部電力エリア
おうちプラン
+2.9%
+1474円
-1.4%
-1596円
-4.7%
-5982円
-7.1%
-10439円
北陸電力エリア
おうちプラン
-1.9%
-808円
-5.7%
-5252円
-8.5%
-9125円
-10.6%
-13069円
関西電力エリア
おうちプラン
+1.2%
+527円
-8.5%
-8561円
-10.5%
-12050円
-12.0%
-15781円
中国電力エリア
おうちプラン
+3.7%
+1676円
-2.8%
-2726円
-6.5%
-7551円
-7.0%
-9483円
四国電力エリア
おうちプラン
+4.4%
+2053円
-5.0%
-5274円
-6.9%
-8344円
-8.5%
-11629円
九州電力エリア
おうちプラン
+3.7%
+1676円
-2.8%
-2726円
-6.5%
-7551円
-9.4%
-12469円

 いずれの地域でも一人暮らし世帯では割高か乗り換えメリットが小さい一方、3人暮らし以上の世帯ではトップクラスの安さを実現しています。


公式サイト

セット割引などは無い


 セット割引や、ポイント還元はありません。
 また、今のところガス自由化への参入予定も「未定」とのことです。


解約時の違約金ゼロ


 解約時の違約金は発生しません。
契約期間に関係なく、いつでも無料で解約できます。


 また、ほとんどのご家庭には関係ありませんが、最低月額料金(電気を全く使わなかった月に適用される料金)もゼロ円です。空き家別荘などで何ヶ月もブレーカーを落としっぱなし、というケースでもお得です。


公式サイト

電気使用量の「見える化」


 Webやスマホの「Looopでんきアプリ」から自宅の電気使用量を確認できる「見える化」サービスを提供しています。


1日単位(30分毎)のグラフ

30分単位の電気使用量グラフ


 Looopのグラフはとても見やすく、電気使用量の把握に便利です。また、気温のデータを一緒に読み込んでくれるので、エアコンの使い方の工夫にも役立てやすいでしょう。


Looopでんきの「電気代節約額チェッカー」


 また、「電気代節約額チェッカー」という機能もあります。
 乗り換え前の電力会社(大手電力会社)の料金と、Looopでんきの料金を比較して「いくらお得になったのか」表示します。


 詳細は以下の記事でもくわしく説明しています。


公式サイト

電気のトラブル駆けつけサービス


 電気がつかない、停電したなどのトラブルが発生した際に出張サービスで自宅まで来てくれる「駆けつけサービス」が無料で付きます(東電エリア内のみ)


最新のキャンペーン情報


 現在は特にキャンペーンは実施していません。


Looopでんき「ならでは」のメリットは?


 続いて、Looopでんき「ならでは」のメリットを紹介します。


ブレーカーが落ちにくくなる


 関電、中電、四電を除く大手電力会社では、契約アンペア数を大きくするごとに基本料金が高くなる料金設定になっています。


 それに対しLooopでんきは、契約アンペア数に関係なく「基本料金無料」で、かつアンペア数による管理を行っていません(「実量制」という) なので、ブレーカーが落ちる機会が減ります。


 設備の安全のための上限はあるので、無限に使えるというわけではありませんが、節約のためにアンペア数を下げて我慢しているご家庭には大きなメリットとなるはずです。


 これは家庭に電気を供給する308社の電力会社の中でも、Looopを含む数社だけのメリットです。


公式サイト

ループ電気のデメリットは?


 Looopでんきには欠点は無いのか。
 半年利用した私が感じる点も交えながら「デメリット」を紹介します。


一人暮らし世帯では割高になる場合も


 「基本料金無料」が最大の目玉であるため、元々の基本料金が安い家庭では、乗り換えによって逆に割高になるケースもあります。割高にならないにしても、他社の方が安くなるケースも多いです。


 1Kやワンルームの一人暮らしの場合は、他の新電力(HTBエナジーなど)を選びましょう。逆に、一人暮らしでも2LDKなど広い家に住んでいる場合はLooopがお得です(広い家はアンペア数を大きくする必要があり、基本料金が高いため)


 「一人暮らし世帯にもおすすめ」などとアフィリエイト報酬目当てにいい加減なことを書いているサイトがとても多いですが、よくシミュレーションした上で申し込んでください。


以前は酷かった顧客対応 今は・・?


 2016年の3月下旬頃、私がLooopでんきのコールセンターに電話を掛けたところ、混雑のため10分以上待っても電話が繋がりませんでした。以前の顧客対応は悪かったと言わざるを得ません。


コールセンターに電話がつながりにくかった


 しかし、1年経った2017年3月上旬(平日のお昼11時頃)に改めて電話を掛けたところ、電話はすぐ繋がり、丁寧に回答して頂きました。


 また、2017年4月中旬に私自身がLooopと契約するためにメールのやり取りを3往復ほど行いましたが、いずれもその日のうちに返信がありました。同じ料金水準の小さな会社だと、翌日や翌々日以降に返信が来ることが多いので、この対応には満足です。


 なので、現在は顧客対応については問題は無いと言えます。


 問い合わせも電話がフリーダイヤルで、年中無休(9〜20時)という点でも便利です。小さな新電力だとフリーダイヤルではなく、土日祝休みのところも多いです。


公式サイト

支払い方法:カード払いのみ


 支払い方法は「クレジットカード払い」のみです。コスト削減のため、口座振替など他の支払い方法には対応しないとの回答を得ています。


 どうしても口座振替で払いたい人には「AIでんき」がおすすめです。Looopでんきの「おうちプラン」と同じく基本料金0円+一律料金単価というプランで、Looopよりも0.1円/kWh安い料金単価です(関西のみLooopより0.9円高い 北海道・北陸には非対応)


メールアドレスを流出した


 2019年6月、Looopでんきが7676人分のメールアドレスを流出する事件が発生しました。キャンペーン情報を応募者にメールで送信する際に、誤って他の受信者のアドレスが見えるかたちで送信しました。


 流出した当日にリリースを発表して以来、現時点で2週間経っていますが再発防止策などを含めて続報が一切無い点は非常に残念だと感じます。


 不安に感じる人は、Looopでんきと同じような料金体系で更に料金が安いあしたでんき(北海道、北陸、四国には非対応)や楽天でんき(北海道、北陸ではLooopの方が安い)をおすすめします。この2社では「あしたでんき」の方が安いです。


環境・エコ


 環境省を通じて公表されている、最新の二酸化炭素排出(平成28年度実績)を見ますと、「0.503kg/kWh」という値で、新電力としては平均的な数値です。


電力会社名 Looopでんきの
CO2排出削減率
北海道電力 -20.4%
東北電力 -7.7%
東京電力 3.5%増
中部電力 3.7%増
北陸電力 -21.4%
関西電力 -1.2%
中国電力 -27.2%
四国電力 -1.4%
九州電力 8.9%増

 東京電力、中部電力、九州電力と比べると排出量はやや多いものの、その他の大手電力会社と比較して低排出です。


電源構成


 23.4%がFIT電気(国の固定価格買い取り制度を利用した再生可能エネルギー)、2.6%が水力という内訳を公開しています。再エネの合計は26%と平均よりも多いですが、残りの74%を「その他」と一括りにしている点はやや気になります。エコを売りにするなら、より詳細に開示すべきです。


 「FIT電気」は再生可能エネルギーでつくられた電気ですが、これを使っても環境対策には貢献しません。電気を使う全ての人から徴収されている「再生可能エネルギー発電賦課金」というお金で買い取られた電気であるため、FIT電気を使っても新たに再エネが増えるわけではありません。


 エコのメリットがあるのは「水力」の2.6%のみです。


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