LooopでんきのCO2排出係数ってどうなの?

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LooopでんきのCO2排出量は?


 再生可能エネルギーで26%をまかなうLooopでんき。では、CO2排出量は他の電力会社と比べて多いのか少ないのか。環境省を通じて公表されているデータをもとに解説します。



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CO2排出係数とは?


 電力会社ごとに発電方法が異なるため、CO2排出量は異なります。その違いを分かりやすく比較する方法として「CO2排出係数」という数値を確認するのが手っ取り早いです。


 CO2排出係数は、1kWhの電気をつくるのに発生させたCO2の「重さ」を表す数値です。例えば0.500kg-CO2/kWhという数値の場合、1kWhの電気をつくるごとに0.5KgのCO2を排出したことになります。


CO2排出係数とは


LooopでんきのCO2排出係数


 では、LooopでんきのCO2排出係数はどうなのか。環境省の資料をもとに、遡れる過去3年分(平成26〜28年度実績分)の数値を見てみましょう。


7年分の実績データ


年度 調整後排出係数
(kg-CO2/kWh)
2020年 0.349
2019年 0.349
2018年 0.349
2017年 0.349
2016年 0.349
2015年 0.673
2014年 0.369

 年度によって数値が大きく増減することもありますが、このような実績となっています。


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他社と比較してどうなの?


 Looopでんきの数値だけ見ても多いのか少ないのか分かりにくいので、他社のデータと比較してみます。


 まずは大手電力会社の排出係数を見てみましょう(2017年度分)


電力会社名 Looopでんきの
CO2排出削減率
北海道電力 -48.5%
東北電力 -33.3%
東京電力 -26.4%
中部電力 -26.1%
北陸電力 -39.2%
関西電力 -16.5%
中国電力 -48.4%
四国電力 -34.8%
九州電力 -24.6%

 大手電力9社いずれよりもLooopでんきの方がCO2排出量が少ないです(沖縄には非対応のため割愛)


 ちなみに、北海道電力と比較した場合、月348kWhの電気を使う一般的な家庭ではCO2を年間1374Kg削減できます。


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意外と排出量が少なくない理由は?


 「再生可能エネルギーで26%を調達」と言われると、もっと排出量が少なくてもいいような気がします。実際、新電力大手で電気のほぼ全てを火力発電でまかなっている東京ガス(0.386)、大阪ガス(0.385)と比べてもLooopでんきは排出量が多いです。


Looopでんきの二酸化炭素排出量


 まず、Looopでんきの電気の23.4%を占める「FIT電気」は再生可能エネルギーではありますが、CO2排出係数の計算上はCO2排出量を「ゼロ」として扱うことができないという事情があります。


 FIT電気は国の制度で買い上げられた「再生可能エネルギー」です。その電気を使うことで実際には排出量削減に貢献しているものの、国民全体から集められたお金(再エネ賦課金)で買い取られた電気であるため、CO2排出係数を計算する際はFIT電気を使う電力会社に有利にならぬよう、「一般的な排出量」とみなして排出係数が計算されます。


 ちなみに、この一般的な排出量というのは2016年度は0.512という数値を当てはめて計算することになっています(「代替値」) したがって、CO2排出係数を算定する上でFIT電気は恩恵がありません。


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