Looop未来発電のメリット・デメリット

広告

Looop未来発電を契約する前に知っておくべきこと


 太陽光発電システムを「無料で」設置できるLooop未来発電。このサービスのメリット・デメリットを詳しく解説します。



Looop未来発電とは


 まずはサービスの概要を解説します。


太陽光発電システムを無料で設置できる


太陽光発電


 Looop未来発電は、自宅などに太陽光発電システムを無料で設置できるサービスです。通常、100万円以上の初期費用が発生する太陽光発電の導入を無料で行えるというものです。


 設置費用が無料となる代わりに、パネルで発電された余剰電力(発電した電力-自宅で消費した電力)によって発生する売電収入は契約者のお財布には入らず、Looopが持っていきます。Looopは余剰電力の売電収入からパネルの設置費用を長い期間掛けて回収していきます。


 こうした無料設置サービスはアメリカで既にひろく普及しているほか、日本でもイオンが全国の店舗で採用したり、一般家庭にも少しずつではありますが普及しつつあります。


Looop未来発電公式サイト

Looopとは


 Looopは2011年に設立、太陽光発電関連事業に加え「Looopでんき」というサービス名で全国で電力の販売を行っているエネルギーベンチャー企業です。Looopでんきは一般家庭を中心に20万件以上の顧客を抱えています。


 2018年には中部電力から約10%の出資を受けたほか、中部電力と共同出資で法人向けの太陽光発電の無料設置サービスなどを展開する会社を設立するなどしています。


Looop未来発電のメリット


 Looop未来発電を導入するメリットを解説します。


太陽光発電システムを無料で導入できる


 先にも解説したとおり、こうした無料設置サービスの最大の利点は、太陽光発電を導入するにあたって必要となる多額の初期費用負担が発生しない点です。


 一般家庭に設置する場合、100〜200万円の費用が掛かりますがその費用負担が必要無くなるのは大きなメリットと言えるでしょう。


 太陽光発電を導入するにあたって、住宅ローンを含むローンを利用する人も少なく無いので、金利負担が無くなる点もメリットと言えます。例えば1%の35年固定金利(住宅ローンを想定)で100万円を借り入れた場合、返済総額は118万円となり18万円の金利負担が発生しますが無料設置ならその負担が無くなります。
 ローンを組んで太陽光発電システムの導入を検討している人は、まずはLooop未来発電を含む無料設置サービスの利用を検討してください。


停電時の非常用電源としても利用できる


 Looop未来発電で設置した太陽光発電システムは、停電時の非常用電源としても利用可能です。自費で導入した太陽光発電システムと同様に、自立運転用のコンセントから最大1500Wまでの給電が可能です。天候にもよりますが家族全員分のスマホの充電(1台10W程度)は難なく出来ますし、テレビの視聴(50〜250W)も可能です。


自立運転用のコンセント

停電時に使う自立運転用のコンセント(イメージ)

Looop未来発電公式サイト

電気代も削減できる


 Looop未来発電で設置したパネルでつくられた電力は、まず設置された施設(家庭など)で消費され、余った分は余剰電力として売電され売電収入はLooopが得る仕組みです。電力会社から購入する電力量が減少します。


 また、Looop未来発電を導入するにあたって自宅への電力供給をLooopに切り替える必要があります。料金単価は以下のとおりです。


エリア 基本料金 電力量料金
東京電力エリア 0円 28円/kWh(従量電灯B相当)
29円/kWh(従量電灯C相当)
中部電力エリア 0円 27円/kWh(従量電灯B相当)
28円/kWh(従量電灯C相当)
関西電力エリア 0円 25円/kWh(従量電灯A相当)
26円/kWh(従量電灯B相当)
九州電力エリア 0円 26円/kWh(従量電灯B相当)
27円/kWh(従量電灯C相当)

 Looop未来発電を導入できる一般的な戸建て住宅であれば、大手電力の標準的な料金プランと比較して「やや安くなる」料金設定です。


 電力会社から購入する電力量の減少と、料金単価の削減でダブルで「電気代が安くなる」と言えます。


Looop未来発電公式サイト

Looop未来発電のデメリット


 契約する前に確認すべき点をまとめます。


電気の契約をLooopに切り替える必要がある


 メリットのところでも紹介しましたが、Looop未来発電を導入するにあたって電力の購入先をLooopに変更する必要があります。Looop未来発電用のプランを契約することが利用条件となっています。


 この専用プランは、以下の条件に当てはまる場合、大手電力会社の料金プランよりも電気代が高くなる恐れがあります。



 契約容量が50A以上であれば、大手電力の標準メニュー(従量電灯)と同等か、年間で数千円程度安くなる料金設定ですが、40A以下で契約している場合は大手電力標準メニューよりも高くなってしまう場合もあります。


 また、当プランはオール電化プランではないため、オール電化住宅で契約した場合も電気代が高くなってしまう恐れがあります。オール電化住宅で設置を検討している場合はアンフィニ社のソーラーリーシングをおすすめします。


 以上をふまえると、50A以上で契約している非オール電化住宅でメリットが大きくなるプランと言えます。


契約期間が10年と長く解約違約金が高額


 Looop未来発電の契約期間は10年です。途中で解約する場合、太陽光発電システムを買い取る必要があります。



 残存期間に応じて、違約金の額が年々減っていく仕組みです。例えば4.4kWの設備で開始から5年5ヶ月(6年目)が経過している場合は57.2万円の費用が発生します。


 一般家庭で平均的な容量4.4kWの場合、初年度に解約しても96.8万円です。自分で業者を探したり、あるいは新築時にハウスメーカーのオプションで太陽光発電システムを導入すると100万円以上掛かることは決して珍しくはないので、Looop未来発電の違約金の金額設定は良心的と言えるでしょう。


 ただし、金額自体は小さなものではないため解約を検討する際は資金繰りには注意が必要です。


Looop未来発電公式サイト

申込方法・手順


 Looop未来発電公式サイトで簡単なWeb診断を行った後、設置の可能性がある場合は現地調査などを経て契約、そして工事へと進行していきます。


 3階建て以上や、木造の場合は1981年以前の建物(旧耐震基準)などでは設置が出来ません。




関連記事


地域別 電気料金比較表

電気料金比較シュミレーション

電力自由化Q&A

項目別おすすめ

人気の電力会社