【低圧電力】Looopでんきの「動力プラン」の解説

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本プランは2022年をもって終了しました

Looopでんきの低圧電力「動力プラン」の解説


 エレベーターや冷凍庫などを動かすのに使う低圧電力。Looopでんきにも低圧電力に対応した「動力プラン」があります。このプランの特徴を、メリット・デメリット両面から詳しく解説していきます(家庭用プランの解説はこちら



料金プランの解説


 まずは料金プランの特徴を紹介します。


エリア別 いくらお得になるのか


 大手電力会社の「低圧電力」プランとの料金単価の比較と、小規模マンションのエレベーターを想定した年間削減額の目安です(契約容量3kW 月85kWh 力率85%)


基本料金

1kWあたり
従量料金
年間削減額

小規模マンションEV
夏季
その他
北海道電力 -44.8%
710.0円/kW
+32.4%
23.4円/kWh
-14927円
東北電力 -43.9%
710円/kW
+53.0%
24.4円/kWh
+54.5%
22.4円/kWh
-11782円
東京電力 -18.9%
910円/kW
+14.0%
19.8円/kWh
+12.7%
17.8円/kWh
-5482円
中部電力 -37.9%
710円/kW
+31.7%
22.4円/kWh
+31.3%
20.3円/kWh
-10547円
北陸電力 -39.1%
710円/kW
+42.4%
17.3円/kWh
+37.1%
15.2円/kWh
-11959円
関西電力 -34.1%
710円/kW
+19.9%
17.3円/kWh
+17.4%
15.2円/kWh
-10795円
中国電力 -36.1%
710円/kW
+28.6%
19.3円/kWh
+26.1%
17.3円/kWh
-10603円
四国電力 -36.4%
710円/kW
+22.2%
19.3円/kWh
+20.5%
17.3円/kWh
-11492円
九州電力 -29.8%
710円/kW
+12.7%
19.3円/kWh
+12.1%
17.3円/kWh
-8886円
沖縄電力 -31.6%
910円/kW
+37.4%
22.0円/kWh
+36.8%
20.0円/kWh
-9513円

 いずれの地域でも、基本料金が大手電力会社と比べて大幅に安い一方、従量料金は高く設定されています。


 小規模マンションのエレベーターという試算前提では、東電エリア以外では最安値級の料金水準です。


基本料金

1kWあたり
従量料金
年間削減額

小規模マンションEV
夏季
その他
北海道電力 -44.8%
710.0円/kW
+38.7%
24.50円/kWh
-13805円
東北電力 -43.9%
710円/kW
+59.9%
25.5円/kWh
+62.1%
23.5円/kWh
-10660円
東京電力 -18.9%
910円/kW
+20.9%
21.00円/kWh
+20.3%
19.00円/kWh
-4258円
中部電力 -37.9%
710円/kW
+38.2%
23.50円/kWh
+39.1%
21.50円/kWh
-9348円
北陸電力 -39.1%
710円/kW
+64.6%
20.00円/kWh
+62.3%
18.00円/kWh
-9128円
関西電力 -34.1%
710円/kW
+38.6%
20.00円/kWh
+39.0%
18.00円/kWh
-7964円
中国電力 -36.1%
710円/kW
+39.9%
21.00円/kWh
+38.5%
19.00円/kWh
-8869円
四国電力 -36.4%
710円/kW
+36.1%
21.50円/kWh
+35.8%
19.50円/kWh
-9248円
九州電力 -29.8%
710円/kW
+22.7%
21.00円/kWh
+23.1%
19.00円/kWh
-7152円
沖縄電力 -31.6%
910円/kW
+46.8%
23.50円/kWh
+47.1%
21.50円/kWh
-7983円

 2022年8月1日以降の料金単価での試算です。基本料金は据え置き、従量料金単価が最大で18.4%値上げされています。


 基本料金が大手電力の動力プランよりも割安なので、引き続き「小規模マンション・エレベーター」のモデルケースでは割安な料金水準を維持しています。


 なお、電力取引価格に連動する燃料費調整単価は試算には反映していません(事前の予想が出来ないため)


こんな使い方に適したプランです


 使用量があまり大きくない低圧電力契約でお得に使えるプランです。


 具体的な例を挙げると、上で紹介したような小規模マンションのエレベーター(例示したのは1K中心:15戸)や、常に稼働しているわけではない町工場の生産設備、常時稼働ではないポンプなどが該当するでしょう。


 電力会社から届く検針票を見て、従量料金(電力量料金)よりも基本料金が多いケースでお得に使えるプランです。


業務用冷凍冷蔵庫


解約時の違約金は?


 特に契約期間の定めは無く、解約によって違約金が発生することはありません。


Looopでんき「動力プラン」のメリット


 このプランのメリットを紹介します。


基本料金が大幅に安い


 他の新電力と比べても基本料金が大幅に安く抑えられているため、料金に占める基本料金の割合が大きいケースでお得に使える料金体系です。


CO2排出量が少ない


 LooopでんきのCO2排出量は1kWhあたり349g(2020年度実績)と、新電力・大手電力各社と比較しても大幅に少ない値です。環境負荷が小さな電力が供給されます。


環境配慮型の電気とアピールできる


Looopでんき「動力プラン」のデメリット


 続いてデメリットを紹介します。


従量料金が割高


 基本料金が大幅に安い反面、従量料金(電力量料金)は大幅に高く設定されています。したがって、電気の使用量が多いケースでは大手電力会社よりもかえって高くなる可能性もあります。


決済方法がクレジットカードのみ


 Looopでんきの電気料金は「クレジットカード払い」のみです。


 JCB、VISA、Masterなど主要なクレジットカード・デビットカードを利用できますが、口座振替やコンビニ払いなどには対応していません。


料金高騰リスクがある料金体系


 2022年10月分から料金体系が変更され、料金高騰リスクがある料金体系に移行します。


 これまでは財務省の貿易統計の数字をもとに計算する「燃料費調整」を採用しており、これは大手電力会社と同じ計算方法でした。ですがこの部分に変更が加えられ、日本卸電力取引所での電力取引価格に連動する燃料費調整へ移行します。


 詳しくは以下の記事で解説しています。


気になる疑問


 契約する上で気になる点を解説します。


電灯契約と別々でも大丈夫?


 低圧電力の契約とは別に電灯契約(マンションで言えばエレベーター以外、共用部の廊下など)があるケースも多いと思います。


 この場合は、それぞれ別々の電力会社と契約して利用することは「可能」です。例えば低圧電力をLooop、電灯契約は東京電力のままというのも問題ありません。


 電灯、動力でそれぞれ「最安」になる電力会社が異なる場合も多いので、それぞれ安い会社と契約するのがおすすめです。電灯契約については、電気料金比較シミュレーションを参考に選んでください。


停電時の対応は?


 災害(雷なども含めて)が発生した時の対応は、これまでと変わらず地域の大手電力会社(正確には送配電事業者)が担当します。復旧の速さや対応が変わることはありません。


 また、停電の頻度や電気の質についても、どの会社と契約しても変わることはありません。電力自由化では全ての会社が同じ送配電網に相乗りしており、特定の会社の契約者だけ停電したり、電圧降下することはありません。




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