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おすすめできない!エルピオのオール電化プラン
電気代の安さで人気を集めるエルピオでんき。しかしオール電化プランについては、実は安くないどころか割高になるリスクもあり注意が必要です。東電のプランと比較しながら分かりやすく解説します。
「深夜お得プラン」を詳しく見てみよう
エルピオでんきが東京電力エリアで提供しているオール電化用プラン「深夜お得プラン」を詳しく解説します。
東電のオール電化プランと料金単価を比較
まずは東京電力のオール電化用プランである「スマートライフ」と、エルピオでんきの「深夜お得プラン」の料金単価を比較します。
時間帯 | エルピオ | 東京電力 |
---|---|---|
昼間 | 28.0円/kWh 6〜23時 |
25.80円/kWh 6〜翌午前1時 |
夜間 | 20.87円/kWh 23〜翌6時 |
17.78円/kWh 午前1〜6時 |
いずれも料金単価は東電よりもエルピオでんきの方が高く設定されていることが分かります。
料金単価が安い「深夜帯」がエルピオの方が長い点や、基本料金がやや安いことを考慮しても、エルピオでんきに乗り換えることで東電よりも電気代が高くなってしまう世帯が少なくないとみられます。
なお、非オール電化プランへの乗り換えについては、やはり電気代が割高となるためおすすめしません。
オール電化住宅は深夜に大量の電力を給湯に使用するため、夜間の料金単価が安くないプランは割高となるケースがほとんどです。年間で数万円高くなる危険性もあります。
結論:オール電化住宅には非推奨
非オール電化の一般住宅では電気代が大幅に安くなるエルピオでんきですが、オール電化住宅で契約するメリットは小さい、もしくは乗り換えることで割高になるリスクがあると言えます。
某電力比較サイトで試算してみると、東電よりも「安くなる」という試算結果が表示されましたが、オール電化住宅の特性(夜間給湯)をしっかりと反映出来ているのか疑問を感じます。オール電化住宅が非オール電化プランに切り替えても安くなるという試算結果でしたが、これは本当に意味不明です。以前はちゃんとした結果が表示されていたのですが、いつの間にかメチャクチャなことになっていました。
なぜ安くならないのか
エルピオも含め、新電力のオール電化プランは大手電力と比較して「割高」あるいは「大して安くない」料金設定となっているか、そもそもオール電化プランを提供していないところも多いです。
オール電化プランは夜間の料金単価を大幅に割引く必要がありますが、原子力や石炭火力発電といった「ベースロード電源」を持つ大手電力はその点で有利です。一方、ベースロード電源を持たない多くの新電力は夜間に割安な電力を調達出来ないため、エルピオを含め料金単価が高くならざるを得ません。
安くするなら他社を検討しよう
では、オール電化住宅で安くなる新電力は無いのかというと、必ずしもそうでもありません。
中にはオール電化住宅でも大手電力と比較して「しっかり」安くなるオール電化プランを提供している新電力もあります。以下の記事を参考にして選んでみてください。