【動力】エルピオでんきの「低圧電力プランL」の解説


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エルピオでんきの「低圧電力プラン」の解説


 千葉県市川市に本社を置くプロパンガス会社「エルピオ」は、電力自由化参入当初から電気料金の安さで話題になっていた新電力会社です。そんなエルピオの動力プランである「低圧電力プランL」を詳しく解説します。なお、エルピオのプロパンガス契約者しか契約できないプランです。



料金プランの解説


 まずは料金プランの特徴を紹介します。


いくらお得になるのか


 大手電力会社の「低圧電力」プランとの料金単価の比較と、小規模マンションのエレベーターを想定した年間削減額の目安です(契約容量3kW 月85kWh 力率85%)


基本料金

1kWあたり
従量料金
年間削減額

小規模マンションEV
夏季
その他
東京電力エリア -13.8%
950円/kW
+2.0%
16.72円/kWh
+2.5%
15.12円/kWh
-5843円

 110kWh以上は従量料金の料金単価が高くなる料金体系です(上表は110kWh以下の料金単価)


 小規模マンションのエレベーターの例では、東電エリアでも上位のお得なプランと言えます。


支払方法は?


 クレジットカード払いに加え、口座振替にも対応しています。


解約時の違約金は?


 特に契約期間の定めは無く、解約によって違約金が発生することはありません。私も過去にエルピオでんきを4ヶ月で解約したことがありますが、もちろん何も取られていません。


エルピオでんき「低圧電力プラン」のメリット


 このプランのメリットを紹介します。


基本料金・従量料金ともに安くなる


 他の新電力会社では、基本料金が大幅に安く設定されている一方で従量料金の単価が大幅に高い料金体系を取っているところがあります。


 エルピオでんきでは基本料金だけでなく、従量料金についても110kWhまでは東電よりも割安な設定になっており、電気料金トータルで節約が可能です。


口座振替にも対応


 新電力会社の中には支払方法を「クレジットカード」に限定しているところも少なくありませんが、エルピオでんきでは口座振替での支払いも可能です。


 中小企業などでは支払い用のクレジットカードを持っていない場合もあると思いますが、普段お使いの銀行口座から引き落とせるので心配ありません。


駆けつけサービスが無料で付く


 エルピオでんきを契約すると、無料で電気のトラブルに対処してくれる「駆けつけサービス」を利用できます。


 停電して電気がつかないとか、コンセントが焦げ臭いといったトラブルに対し、60分以内で終わる作業を無料でおこないます(部品交換が必要な場合などは別途費用が掛かる場合もある) こうした緊急時の対応は、出張費だけでも1万円以上掛かるのが一般的ですが、無料で利用できるのは大きいです。


 関東の送配電網を管理する東京電力パワーグリッドが対応してくれます。


エルピオでんき「低圧電力プラン」のデメリット


 続いてデメリットを紹介します。


110kWh以上の料金単価が高い


 基本料金と月110kWhまでの料金単価が安く設定されていますが、110kWhを越えると料金単価が高くなります。


 110kWh超の料金単価は東電よりも高いので、場合によっては東電よりも電気代が高くなる可能性もあります。過去の電気使用量をチェックして、110kWhを越える月が多いようであれば他社を検討することをおすすめします。


CO2排出量が多い


 エルピオでんきのCO2排出量は、新電力会社の中でも「やや多い」と言える水準です。
 1kWhあたりの排出量は604g(2017年度実績)と、東電と比べて27.4%多いです。


 ただし、2020年度実績では1kWhあたり433gと、新電力としては平均的な水準にまで改善されています。今後の動向を注視したいです。


プロパンガス契約者しか契約できない


 エルピオでんきの一般のプラン(従量電灯相当など)は、電気だけで契約できますが、この動力プランはエルピオのプロパンガス契約者しか契約できないプランです。


 プロパンガスを契約していない人は、他のプランを検討しましょう。




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