河内長野ガスの電気の概要
運営会社 | 河内長野ガス | 電力調達 | 大阪ガス |
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供給エリア | 関西電力管内 | 契約条件 | 特に無し |
目次
河内長野ガスの電気の特徴
- 大阪ガスの電気を供給
- 料金水準は新電力としては「割高」
大阪・河内長野市周辺で都市ガスを供給している河内長野ガスが、大阪ガスの代理店という形で電力自由化に参入しています。河内長野ガスは大ガスが出資しており、両社は深い関係にあります。
そんな河内長野ガスの電気料金プランやガス自由化の状況について、詳しく解説します。
料金プランとサービスの解説
乗り換えでいくらお得になる?
乗り換えで、電気料金がどれくらい安くなるのでしょうか。
世帯人数別に、平均的な電気使用量のご家庭をシミュレーションしました。
お得率と年間節約額 | 月170kWh |
月348kWh |
月391kWh |
月437kWh |
関西電力エリア ベースプランA-G ガスとセット契約 |
-2.6% -1158円 |
-4.5% -4610円 |
-4.4% -5122円 |
-4.2% -5602円 |
関西電力エリア ベースプランA 電気のみの契約 |
-2.0% -918円 |
-3.5% -3516円 |
-3.3% -3883円 |
-3.2% -4203円 |
冒頭でも紹介したように、関西電力エリアに参入している新電力会社としては「やや割高」な料金水準となっています。
例えば3人世帯の標準使用量で見ると、最安値水準の会社と比較して年間1万円程度割高です。
セット割引は?
河内長野ガスのガスを契約している人に向けて、セット契約用のプラン「ベースプランA-G」を提供しています。電気のみで契約する場合と比べて割安な料金単価が設定されています。
解約時の違約金は?
解約時の違約金などの発生はありません。
支払い方法は?
セット契約を利用する場合はガス代と一緒にまとめて電気料金が請求されます。
河内長野ガスの電気の評価
料金水準は「割高」
これまで何度も述べてきたように、河内長野ガスの電気は関西電力と比較して安くなるものの、関西の新電力会社としては割高といる料金水準です。
乗り換えるメリットは他社と比較して小さいと言えます。
ガス自由化はどうなったのか
2017年にガス自由化となり一般家庭でもガス会社(都市ガス)を自由に選ぶことが出来るようになりました。しかし河内長野ガスのエリアでは2020年現在、新規参入のガス会社が1社も存在しない状況が続いており、実質的に「乗り換えが出来ない」状態となっています。
ガス自由化は参入のハードルが高く、全国的に参入する企業が伸び悩んでいます。大阪ガスや東京ガスのエリアには多数の新規参入がありますが、河内長野ガスのエリアのように「新規参入ゼロ」という地域は珍しくありません。北海道、東北、北陸、中国・四国地方には新規参入がありません。
なお、河内長野ではガスの使用量が多い世帯に向けて「スマート割料金」という新たなプランを提供しています。「一般料金」と比較して3%程度ガス代が安くなる料金プランで、解約金や移行手数料などは掛からないのでおすすめです。
ただし、月の使用量が30立方メートルを下回ると現状よりも割高となるので注意してください。一人暮らしや、共働きの二人世帯などで注意が必要です。
環境面・エコ
供給元である大阪ガスのデータに基づいて評価します。 電源構成はLNG火力発電が82%、FIT電気(再エネ)が13%と公表しています。
環境省が公表したCO2排出係数のデータによると、CO2排出量は1kWhあたり403g(2018年度実績)と、新電力会社としてはCO2排出量が非常に少ないです。1kWhあたり418gを排出する関電と比較しても、3.6%少ない排出量です。