【低圧電力】名古屋電力の「動力プラン」の解説

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名古屋電力の低圧電力「動力プラン」の解説


 熊本電力の関連会社である「名古屋電力」の動力プランを、中部電力の低圧電力などと比較しながらメリット・デメリットを解説します。



名古屋電力公式サイト

料金プランの解説


 まずは料金プランの特徴を紹介します。


いくらお得になるのか


 大手電力会社の「低圧電力」プランとの料金単価の比較と、小規模マンションのエレベーターを想定した年間削減額の目安です(契約容量3kW 月85kWh 力率85%)


基本料金

1kWあたり
従量料金
年間削減額

小規模マンションEV
夏季
その他
中部電力エリア -20.0%
915.2円/kW
0%
17.04円/kWh
0%
15.49円/kWh
-8237円

 従量料金は中部電力の「低圧電力」と同水準、基本料金が20%安い設定です。低圧電力は電気料金の支払額に占める基本料金の比重が大きいケースが多いので、電気代全体として大きく削減できる料金体系であると言えます。


 基本料金が更に安い会社もいくつかありますが、いずれも従量料金単価が高く設定されているため、使用量が多い場合は名古屋電力が安いです。


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支払方法は?


 法人の場合は口座振替のみ、個人名義で契約する場合は口座振替とクレジットカード、手数料が掛かりますがコンビニ払いも可能です(手数料は1回350円程度なのでおすすめしません)


解約時の違約金は?


 個人名義での契約の場合は解約違約金無し、法人名義の場合は「ケースによる」とのことです。


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名古屋電力「動力プラン」のメリット


 このプランのメリットを紹介します。


基本料金が中電より大幅に安い


 料金シミュレーションの項目でも解説したように、熊本電力の動力プランは基本料金が中部電力と比較して20%安く設定されています。


 低圧電力(動力)は電灯契約と比較して、料金に占める基本料金のウェイトが大きいケースが多いため、電気料金を大きく削減できる可能性があります。


電力量料金が中電と同水準


 中部電力エリアの動力プランとしては、名古屋電力よりも楽天でんきLooopでんきの方が基本料金の単価が更に安いです。


 ですが、基本料金が名古屋電力よりも更に安い新電力は、従量料金単価が中部電力と比較して大幅に割高に設定されているため、使用量が多いケースでは料金削減メリットが薄くなったり、あるいは中部電力よりもかえって割高となるリスクがあります。


 その点、名古屋電力の動力プランは従量料金単価が中部電力と同水準であるため、使用量が多いケースでもお得に使えます。エアコンなど稼働時間が長く消費電力が大きな機器で使用している場合には、名古屋電力のような料金プランがベストと言えます。


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CO2排出量ゼロ


 名古屋電力の電力はその関連会社である熊本電力が供給を行います。熊本電力は排出権を利用することでCO2排出量をゼロとしています(2019年度)


 電気料金の削減に加え、CO2排出量の削減も可能です。


名古屋電力「動力プラン」のデメリット


 続いてデメリットを紹介します。


法人契約の場合はカード払いできない


 名古屋電力は法人契約の場合、口座振替での支払いとなります。カード払いが出来ません。新電力では逆に「カード払いのみ」としているところが多いため、珍しいと言えます。


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