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新日本エネルギーの「ネクストプラン低圧電力」の解説
プロレスラーの高田延彦さんを起用した宣伝を展開している新日本エネルギーの動力プラン「ネクストプラン低圧電力」のメリット・デメリットを、他社の動力プランと比較しながら分かりやすく解説します。
目次

料金プランの解説
まずは料金プランの特徴を紹介します。
いくらお得になるのか
大手電力会社の「低圧電力」プランとの料金単価の比較と、小規模マンションのエレベーターを想定した年間削減額の目安です(契約容量3kW 月85kWh 力率85%)
1kWあたり |
小規模マンションEV | |||
東京電力エリア | -5.0% 1065.9円/kW |
0% 17.37円/kWh |
0% 15.80円/kWh |
-2020円 |
北陸電力エリア | -5.0% 1107.7円/kW |
0% 12.16円/kWh |
0% 11.10円/kWh |
-2099円 |
九州電力エリア | -5.0% 961.4円/kW |
0% 17.12円/kWh |
0% 15.43円/kWh |
-1822円 |
以前は沖縄を除く全国に対応していましたが、2021年4月からは上記3エリアのみ対応となっています。
地域によって異なりますが、基本料金が大手電力の「低圧電力」と比較して割安、従量料金単価は同水準かやや割安に設定されています。

なお、この料金プランには燃料費調整の上限が設定されていません。上記の料金シミュレーションでは燃料費調整の上限を考慮していないため、燃料価格の推移によっては試算値よりも高くなる場合や、燃料費調整に上限を設けている大手電力の従量電灯よりも高くなる場合があります。他の料金比較サイトを利用する場合も注意してください。料金一括シミュレーションでは最新月の燃料費調整単価をもとに試算できます(市場連動型の調整単価は一部未反映)
支払方法は?
口座振替とクレジットカード払いに対応しています。
解約時の違約金は?
1年以内の解約で22000円、更新月以外の解約で9900円の解約違約金が発生します。

新日本エネルギー「ネクストプラン低圧電力」のメリット
このプランのメリットを紹介します。
使用量が多い場合にお得
新電力の低圧電力プランでは、基本料金が大手電力と比較して割安に設定されている反面、従量料金単価が割高になっている場合が少なくありません。
そのような料金体系の場合、契約容量に対して使用量が多いと、料金削減メリットが薄くなったり、あるいは大手電力よりもむしろ料金が割高となるリスクもあります。
新日本エネルギーの「ネクストプラン低圧電力」は多く使っても、大手電力と比較して割高になることが無い料金体系です。例えば店舗の空調のように使用量が多い場合にお得に使えるプランです。

新日本エネルギー「ネクストプラン低圧電力」のデメリット
続いてデメリットを紹介します。
基本料金は他社の方が安い
低圧電力は電気料金全体に占める基本料金の比重が大きいケースが少なくありません。そのため、他の新電力のように従量料金単価が「割高」でも、基本料金が大幅に安いプランの方がトータルで「安くなる」ケースが少なくありません。
空調・エアコンのように稼働時間が長い機器で低圧電力を使用している場合は新日本エネルギーの「ネクストプラン低圧電力」がお得ですが、使用時間が短い機器で使用している場合は、他社の基本料金が安い・従量料金が高いプランを検討することをおすすめします。
CO2排出量が多い
環境省が公表した2018年度実績のCO2排出量のデータでは、新日本エネルギー(運営元であるNEXT ONE)の排出量は1kWhあたり652gでした。新電力としては排出量が多いと言える水準です。大手電力と比較しても、これより多いのは北海道電力のみとなり、大手電力から切り替えることでCO2排出量を増やしてしまいます。
