のむシリカ電力の低圧電力の解説
「水」が箱でもらえる特典が付いているのむシリカ電力のメリット・デメリットを、各地域の大手電力会社の低圧電力プランと比較しながら解説します。料金単価の比較だけでは見落としがちな注意点も。
目次
料金プランの解説
まずは料金プランの特徴を紹介します。
いくらお得になるのか
大手電力会社の「低圧電力」プランとの料金単価の比較と、小規模マンションのエレベーターを想定した年間削減額の目安です(契約容量3kW 月85kWh 力率85%) 「低圧電力」プランを各地域の大手電力の料金メニューと比較しています。
小規模マンションEV | |
北海道電力エリア | +2255円 |
東北電力エリア | -869円 |
東京電力エリア | -415円 |
中部電力エリア | +68円 |
北陸電力エリア | -679円 |
中国電力エリア | -292円 |
四国電力エリア | -694円 |
沖縄電力エリア | -574円 |
地域によっては大手電力会社の低圧電力より割高になるケースもあります。どの地域でも従量料金単価が大手電力より割安に設定されており、使用量が多い場合によりお得になります。一部地域では基本料金も割安な設定です。
電気代高騰リスクがある市場連動型プランには該当しません。
支払方法は?
口座振替とクレジットカード払いに対応しています。
解約時の違約金は?
解約時に3300円の解約事務手数料が発生します。これは契約期間や解約するタイミングに関係無く発生します。
詳細は後述しますが、初回契約時に水(500ml24本)を1箱もらえるので、その分でペイできると思います。
のむシリカ電力「動力プラン」のメリット
このプランのメリットを紹介します。
地域によっては電気代が割安になる
地域や使用条件次第ですが、大手電力会社の低圧電力より割安な電気料金で利用できる場合があります。
また、他の新電力の低圧電力(動力)とは異なり、のむシリカ電力「低圧電力」は使用量に関係なく料金単価が一定なので、使用量が多い場合にメリットが大きくなります。他社では一定量超えると高くなるものが多いです。
水が箱でもらえる
のむシリカ電力は初回契約時に1箱(500ml 24本入)もらえます。また使用条件によりますが、契約を継続することで毎年水がもらえます。もらえる箱数は前年の電気料金の額によって増えていきます。
月間平均電気料金 | 箱数 |
---|---|
4200円以上 | 1箱 |
8400円以上 | 2箱 |
12600円以上 | 3箱 |
16800円以上 | 4箱 |
21000円以上 | 5箱 |
月間平均の電気代が4200円を下回る場合はもらえない(初回契約時はもらえる)ので注意してください。
のむシリカ電力「動力プラン」のデメリット
続いてデメリットを紹介します。
地域によっては電気代が高くなる場合がある
のむシリカ電力の低圧電力は、地域によっては電気代が大手電力会社の低圧電力より高くなります。注意が必要な地域は以下のとおり。
- 北海道電力エリア
- 中部電力エリア
- 中国電力エリア
上記3つのエリアでは、基本料金の単価が大手電力会社の低圧電力より割高に設定されているため、電気代全体として割高になるケースがあります。
加えて、以下の地域でも別の理由から注意が必要です。
- 関西電力エリア
- 九州電力エリア
上記2エリアでは電気代に加算される燃料費調整額の影響で、のむシリカ電力の電気代が高くなるおそれがあります。燃料費調整額は多くの電力会社が採用しており、のむシリカ電力の計算方法は大手電力各社のものに準じています。しかし燃料費調整額を計算する際の燃料価格について、大手電力各社では「上限」を設定しているのに対し、のむシリカ電力を含む多くの新電力会社は上限を設定していません。関西・九州の2エリアでは2022年以降2024年現在、上限を超えて推移しているため、燃料費調整額が高くなることでのむシリカ電力を含む新電力の電気代が高くなっています。