大垣ガスの電気の概要
運営会社 | 大垣ガス | 電力調達 | 不明 |
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供給エリア | 中部電力管内 | 契約条件 | ガス契約者 かつ30A以上 |
目次
大垣ガスの電気の特徴
- 中部電力エリアでは上位のお得な料金プラン
- ガス契約者のみ利用可能
- 使用量が少ない場合は中電より高くなる
岐阜県大垣市周辺で都市ガスを供給している大垣ガスの電力サービスです。大垣ガスは電子メーカーであるイビデンが主要株主となっていますが、イビデンはもともと「揖斐川電力」という電力会社として設立された会社です。
そんな大垣ガスの電気のメリット・デメリットを、電力自由化の専門家として多数のメディア取材を受けてきた私が分かりやすく解説します。
料金プランとサービスの解説
乗り換えでいくらお得になる?
乗り換えで、電気料金がどれくらい安くなるのでしょうか。
世帯人数別に、平均的な電気使用量のご家庭をシミュレーションしました。
お得率と年間節約額 | 20A / 月170kWh |
30A / 月348kWh |
40A / 月391kWh |
50A / 月437kWh |
中部電力エリア プランT |
20A契約不可 | -5.6% -6222円 |
-7.4% -9623円 |
-7.5% -11190円 |
冒頭でも紹介したように、中部電力エリアの新電力としては「上位」のお得な料金プランです。大垣ガスのガスを契約している場合のみ契約できるので、大垣ガスを利用している世帯におすすめです。
電気の使用量が多い3人以上の世帯では、最安値水準の新電力と比較すると年間4000円程度高いです(40A/月391kWhの場合)
なお、この料金プランには燃料費調整の上限が設定されていません。上記の料金シミュレーションでは燃料費調整の上限を考慮していないため、燃料価格の推移によっては試算値よりも高くなる場合や、燃料費調整に上限を設けている大手電力の従量電灯よりも高くなる場合があります。他の料金比較サイトを利用する場合も注意してください。料金一括シミュレーションでは最新月の燃料費調整単価をもとに試算できます(市場連動型の調整単価は一部未反映)
セット割引は?
ガスとセット契約のみ利用できますが、セット割引などはありません。もともとの値付けがセット割引を含めた料金設定だと言えます。
支払い方法は?
ガス料金と一緒に、口座振替での支払いとなります。
大垣ガスの電気の評価
一人暮らし世帯には非推奨
大垣ガスの電気は月の使用量が200kWhを下回ると中部電力の標準的なプランである「従量電灯B」よりも割高となります(30A契約の場合) 一人暮らし世帯の平均使用量は月170kWh程度なので、一人暮らし世帯ではかえって割高となるケースが少なくありません。
また、一人暮らし世帯に多い20A以下の契約容量では利用出来ません。
一人暮らし世帯の人にはENEOSでんきなど他社をおすすめします。ENEOSでんきは中部電力と比較して、一人暮らしの平均使用量でも年間数千円以上安くなります(中部電力エリアでは最安値水準)

環境面・エコ
2018年度の電源構成はLNG火力30%、FIT電気28%、石炭火力18%、卸電力取引所16%等となっています。
環境省が公表したCO2排出係数のデータによると、大垣ガスの電気のCO2排出量は1kWhあたり470g(2018年度実績)と、新電力としては平均的な値です。1kWhあたり470gの中部電力とほぼ同じです。
詳細は公表されていませんが、電源構成やCO2排出量のデータ、また公式サイト上の電源構成に関する資料のフォーマットから中部電力・国際石油開発帝石から電力を調達しているものと思われます。