PinTでんきの概要
親会社 | 東電 パネイル(新電力) | 電力調達 | |
供給エリア | 沖縄、離島を除く全国 | 契約条件 | 特になし |
目次
PinTでんきの特徴
・東電と新電力のパネイルが共同出資で設立
・2023年4月に大幅な値上げ実施 大手電力より大幅に割高
東京電力エナジーパートナーと新電力のパネイルが共同出資して設立された新電力です。東電は自社でも顧客獲得をすすめるほか、すでにあしたでんきという新ブランドを設立していましたが、それに加えてまた新たなブランドを立ち上げました。
電力自由化の現状について「安さのみが追求されている」と指摘した上で、新しい何かをお客様に提供することを理念と掲げていますが、今のところ目新しいサービスは何も示されていません。今後の展開に期待します。
料金プランとサービスの解説
乗り換えでいくらお得になる?
料金改定を行ったことで一般家庭の平均的な使用条件では、大手電力各社の標準メニューと比較して大幅に割高です(2024年5月現在)
例えば30A契約で月300kWhを使った場合、東京電力エナジーパートナーの標準メニュー(従量電灯B)と比較して年間で約2.4万円も割高です。特に付帯サービスも無い料金プランの中ではかなり割高と言えます。全国的に見ても、北海道から九州までいずれの地域においても月300kWhの使用量では大手電力標準メニューより大幅に割高になっています。PinTでんきの料金プランは当サイトの電気料金一括シミュレーションに掲載しているので、詳細はこちらで確認してください。毎月変わる燃料費調整額を含めた試算が可能です。
毎月の支払額に応じて、「PinTアカウント割引」という割引が適用されることで、節約メリットが与えられる仕組みが取り入れられています。
料金 | 割引率 |
---|---|
1〜5000円 | 1% |
5001〜2万円 | 3% |
20001〜5万円 | 5% |
50001円〜 | 7% |
注意点としては、支払額が5千円を越えた月が「3%引き」になるのではなく、5千円を越えた部分だけが3%引きになる点です。例えば電気代が2万円の月は5千円までの部分は1%引き、そこから2万円までの部分だけが3%引きとなります(燃料費調整額を含む、再エネ賦課金は含まない)
当サイトのシミュレーションではシステム上対応できないため、アカウント割は含めていません。一般家庭ではアカウント割が適用されることで1〜2%安くなるとイメージしてください。
セット割引は?
上で紹介した「アカウント割引」は、PinTが提供しているガスや光回線などのサービスの代金と合算した額に対して適用されます。
セット割引という形ではありませんが、複数のサービスを契約することで割引率が高くなります。
ガスについては関東地方の東京ガスのエリアを中心とした地域のみ対応しています。
解約時の違約金は?
電気の解約にあたって、解約金などは掛からないとしています。
支払い方法は?
口座振替、クレジットカード、コンビニ払いに対応しています。
PinTでんきの評価
大手電力標準メニューより大幅に割高に推移
料金シミュレーションの項で指摘したとおり、値上げをしたことで大幅に割高に推移しています。2024年5月現在、大手電力標準メニューと比較して一般家庭の平均的な使用条件(月300kWh)では割高です。北海道から九州まで割高です。
PinTでんきの料金プランは当サイトの電気料金一括シミュレーションに掲載しているので、詳細はこちらで確認してください。毎月変わる燃料費調整額を含めた試算が可能です。
顧客対応は?
2018年11月、平日の夕方にメールで問い合わせたところ、1時間半後にメールで返信が届きました。対応は速いです。
ただ、こちらが問い合わせた内容に対し回答が全く的外れで、問題が解決されませんでした。驚いたことにPinTの取締役の方が対応してくださったのですが・・
環境面・エコ
電源構成などは公表していません。
環境省を通じて公表されたCO2排出係数によると、CO2排出量は1kWhあたり434g(2021年度実績)と、新電力としてはやや少ないと言える値でした。