Pontaでんきの概要
運営会社 | KDDI系 | 電力調達 | 他社発電所、卸電力取引所など 地域によっては大手電力が供給 |
---|---|---|---|
供給エリア | 沖縄・離島除く全国 | 契約条件 | 特になし |
目次

Pontaでんきの特徴
- Pontaポイントが付与される
- 中部・関西・九州では割高 非推奨
PontaでんきはKDDI系のエネルギー企業であるauエネルギー&ライフが提供している家庭向けの新電力サービスです。一部地域では同社が電気を供給、東電管内など一部地域では大手電力会社が電力供給を行います。
auでんきなど一般的な電気料金プランでは、毎月の電気料金の額に応じて一定率のポイントを付与するものが多いですが、Pontaでんきは毎月定額のポイントが付与されます。何がメリットで何がデメリットなのか、電力自由化の専門家としてこれまでに多数のメディア取材を受けてきた私が分かりやすく解説します。
料金プランとサービスの解説
乗り換えでいくらお得になる?
Pontaでんきは電気料金自体は大手電力会社の標準メニューである「従量電灯」とほぼ同額(端数程度の違い)に設定されています。毎月150ポイント付与されるPontaポイント分、お得になる料金体系です。
北海道・東北・東京・北陸・中国・四国エリアでは、大手電力従量電灯プランと比べてポイント還元の毎月約150円分安くなります。電気の使用量が少ない一人暮らし世帯では最安水準と言ってよいでしょう。2人以上世帯にもおすすめです。
ただし、中部・関西・九州電力の3エリアでは大手電力従量電灯よりも割高になっています。この3エリアではおすすめしません。
最新の燃料費調整単価を含めた料金試算は以下の料金一括シミュレーションで確認できます。

ポイント付与額は月150ポイント
2023年6月以降は毎月150ポイントが付与されます。付与されるポイントはPontaポイントです。
解約時の違約金は?
解約違約金や手数料などはありません。契約事務手数料などの初期費用もありません。
支払い方法は?
口座振替とクレジットカード払いに対応しています。
auやUQmobileの回線を契約している人は通信料と一緒にまとめ払いすることも可能です。

Pontaでんきの評価
北海道・東北・東京・北陸・中国・四国エリアで安い
上記エリアでPontaでんきは、大手電力従量電灯プランより割安です。Pontaポイントの付与分、毎月約150円分安くなる料金体系です。
これらの地域、とりわけ電気をあまり使わない一人暮らし世帯や、二人暮らし世帯におすすめです。
中部・関西・九州では非推奨 割高です
上記3エリアでは、Pontaでんきは大手電力従量電灯よりも割高です。
燃料価格の変動を電気料金に転嫁する燃料費調整という料金項目があります。これまでPontaでんきは大手電力の従量電灯プランと同様に燃料費調整に「上限」を設けていましたが、2022年11月分から上限を撤廃しました。
現在、これら3地域では燃料費調整が上限を超えて推移しており、その結果として燃料費調整に上限が無い料金プランは上限がある大手電力従量電灯よりも割高になっています。
環境面・エコ
東北・北陸・四国・九州の4エリアではauエネルギー&ライフが電気を供給します。
環境省が公表したCO2排出係数のデータによると、KDDIのCO2排出量は1kWhあたり417g(2020年度実績)と、新電力の中でも排出量が少ないと言える水準でした。大手電力と比較しても、排出量が少ないグループの水準です。
上記4エリア以外では東京電力など各地域の大手電力が電気を供給しています。供給される電気は大手電力の通常の契約と同じもので、CO2排出量の増減はありません。
