キューエネスでんきの口コミ・評判

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キューエネスでんきの概要


親会社 Qセルズ(韓国) 電力調達 長期調達9割
供給エリア 沖縄・離島除く全国 契約条件 20A以上

キューエネスでんきの特徴


 キューエネスでんきは韓国の太陽光発電設備大手のQセルズ傘下の新電力会社です。元々は米国系のジニーエナジーとして活動していましたが、2021年にQセルズの傘下に入り社名を変更しました。


 そんなキューエネスでんきの料金体系には注意すべき点もあります。どのようなリスクがあるのかも含めて、メリット・デメリットを分かりやすく解説します。




料金プランとサービスの解説


乗り換えでいくらお得になる?


 毎月独自に変動する電力調達調整費を含めた料金試算は当サイトの電気料金一括シミュレーションで確認できます(単価は毎月更新)


 傾向として、電気の使用量が少ない場合(一人暮らしなど)にメリットが薄いというか割高になる料金体系です。ファミリー世帯向けの料金体系となっています。


 2024年3月分の調整費での試算では、中部・関西・九州では大手電力各社の標準メニューよりも安く、それ以外の地域(北海道・東北・東京・北陸・中国・四国電力管内)では割高です。大手電力標準メニューより安くなる地域もあれば、逆に標準的な家庭で大手電力標準メニューより30%以上高くなる地域もあるのでご注意ください。以下、2人世帯の平均使用条件(348kWh・30A契約)で2024年3月分調整単価をもとに料金シミュレーションした結果を抜粋します(政府電気代補助金・再エネ賦課金含まない)


地域 キューエネス
Q100AMP
大手電力
従量電灯B/A
北海道電力エリア 18108円 13381円
東京電力エリア 11632円 11015円
中部電力エリア 9728円 10585円
関西電力エリア 8275円 9351円

 「実質再生可能エネルギー100%」の電気を供給するという付加価値があるにせよ、電気代が大幅に割高になる場合がある点には注意が必要です。またキューエネスでんきの調整単価の振れ幅が大きい点にも注意が必要です。例えば東京電力エリア24年3月の調整単価は-8.00円/kWhですが、翌月の調整単価は0.00円/kWhと8円も値上がりします。これは2人世帯平均使用量(月348kWh)の電気代が2784円上昇することを意味します。東京電力エナジーパートナーは同じ期間に燃料費調整単価が0.07円/kWh上昇、電気料金にして24.36円の上昇に留まります。


 市場連動型の料金体系となっており、大手電力各社や他の主要な新電力各社の「燃料費調整額」とは全く異なる動き方をする「電源調達調整費」を導入しています。市場連動型プランのリスクについては記事後半で詳しく解説します。


 何かご不明点や不安な点がある場合は、公的機関である消費生活センターなどに相談することをおすすめします(「188」にダイヤルするとお近くの消費生活センターに繋がります)


解約時の違約金は?


 解約違約金などはありません。


支払い方法は?


 口座振替とクレジットカード払いに対応しています。




キューエネスでんきの評価


 


市場連動型プランを採用 電気代高騰リスクは?


電力取引価格

電力取引価格は変動が大きい

 記事前半でも紹介したとおり、キューエネスでんきは電源調達調整費という料金項目を採用しており市場連動型の料金体系となっています。


 電力取引価格はしばしば高騰しており、その影響を受けて市場連動型プランの電気代が暴騰することが過去に何度かありました。大手電力各社の標準メニューを始め、一般的な電気料金メニューは電力取引価格による電気代変動はありません。


 キューエネスでんきに関して付け加えると、日本卸電力取引所からの調達割合が「1割以下」と公表しており、市場連動する部分がかなり小さいため他社の市場連動型プランと比較すればリスクは相当低いと言えます。残りの約90%を占める相対調達分はおそらく一般的な電気料金メニューと同じ燃料輸入価格による変動なので、市場連動型的な要素は持ちつつも値動きはマイルドなものとなるでしょう。しかし2024年3月分調整単価を含めた試算では、地域によっては大手電力各社の標準メニューより電気代が大幅に割高となる地域があるのも事実です。


 また、大手電力会社ならびに他の多くの新電力会社の調整単価は、何らかの参照する数字(財務省の貿易統計や日本卸電力取引所の電力取引価格)をもとに、予め明示された計算式で算出したものが使われることが多いです。それに対しキューエネスでんきの電源調達調整費は単価の詳細な算出方法が電気需給約款ならびに重要事項説明書に記載が無く、不明です。透明性に欠いておりその点でもリスクがあるものと指摘できます。


外資系新電力には注意点も


韓国国旗


  外資系新電力には注意すべき点もあります。


 これまでに国内で営業していた外資系新電力は、「非外資」の新電力と比較してトラブルの発生割合が高い傾向があります。キューエネスでんきは現在のところ目立ったトラブルを起こしていませんが、懸念点として紹介します。


 また、エネルギー供給という生活の根幹にかかわる部分を外国資本に頼ること自体も、国民一人ひとりが慎重に考えるべき問題ではないでしょうか。


一人暮らし向きではない ファミリー世帯向き


 キューエネスでんきのQ100プランは、電力量料金単価が1段階制で一律です。それに対し大手電力各社やほかの新電力会社では、使用量が増えると料金単価が高くなる料金体系を採用しています。


東京電力EP
スタンダードS
キューエネス
Q100AMP
〜120kWh 30.00円/kWh 38.80円/kWh
121〜300kWh 36.60円/kWh
300kWh〜 40.69円/kWh

 このような違いがあるため、キューエネスでんきは一人暮らしのように電気の使用量が少ない場合に大手電力より割高になりやすく、逆に電気を多く使うと相対的に割安になる傾向があります。1Kやワンルームの部屋で一人暮らしをしている方が月300kWh以上の電気を使うことは稀です(当サイトが定める平均は月170kWh)


 不動産屋さんでアパートを契約するときにキューエネスでんきを勧められることがあるようですが、一人暮らしの方は他の電力会社を利用することをおすすめします。おすすめの電力会社は以下のページで地域ごとに詳しく紹介しています。電気の切り替えはネットで簡単に行えます。工事や初期費用などは基本的に必要ありません。


環境面・エコ


 「Q100プラン」では非化石証書(再エネ指定あり)を利用することで実質的に再生可能エネルギー100%、CO2排出量ゼロの電気を供給します。


 実際に供給される電力は90%が大手電力会社など発電所を保有する他社からの相対調達、10%が日本卸電力取引所となっています。




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