条件によっては高い!楽天でんきの電気料金プラン

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楽天電気の電気代が割高になる条件とは?


 楽天電気の電気料金は、条件によっては大手電力会社よりも割高となる場合もあります。その具体的な例を、数字を交えながら解説します。



楽天でんき公式サイト

条件によっては高くなる楽天でんき


 具体的に楽天電気が「高くなる」条件を紹介します。


使用量が少ない場合に割高になることも


 楽天でんきは、電気をあまり多く使わない場合、大手電力会社の標準的なプランである「従量電灯」よりも割高となる場合があります。特に一人暮らしの人は注意が必要です。


 具体的に、一人暮らし世帯の平均使用量で試算した結果を紹介します。大手電力の標準的なプランと比較して、年間いくら高くなるのかを一覧表で紹介します。


エリア 年間削減額・率
関西電力 調整中
料金試算で確認
中国電力 調整中
料金試算で確認
四国電力 調整中
料金試算で確認
沖縄電力 +2947円

 当サイトで一人暮らしの平均使用量として想定している月170kWhの使用量での試算です。大手電力会社よりも高くなってしまうことが分かります。


 東京電力エリアなどでは楽天でんきが大手電力会社よりも安くなりますが、他の新電力と比較して必ずしもメリットが大きいとは言い難いです(30A契約の場合)


一人暮らしの場合は要注意


 上の試算では楽天電気が「高い」地域でも、使用量が増えると楽天でんきの方が安くなります。例えば関西電力エリアでは月190kWh程度使うと、関電より楽天の方が安くなります。


 地域、あるいは各家庭での電気の使い方によっても異なりますが、楽天でんきは一人暮らしの場合は大手電力会社よりも「割高」あるいは乗り換えるメリットが薄い料金体系といえます。


オール電化もリスク大


オール電化住宅のエコキュート

オール電化住宅のエコキュート

 楽天でんきはオール電化プランを提供していません。オール電化プランは深夜の電力使用量が大きいオール電化住宅で安く利用出来るように深夜の料金単価を安く設定しているものですが、楽天でんきはその深夜の安い料金単価の設定がありません。


 楽天でんきは公式サイト上でもオール電化住宅での乗り換えを推奨していませんが、オール電化プランから楽天でんきに乗り換えた場合、電気代が割高になるケースが少なくありません。


 オール電化プランを契約している場合は、他の新電力が提供しているオール電化プランへの乗り換えをおすすめします。


高くなったと勘違いしているケースもある


 楽天でんきが高くなるケースも間違いなく存在しますが、一方で楽天でんきに乗り換えて「高くなった」と勘違いしているケースもあります。確認すべき点をまとめます。


使用量が増えていませんか?


 電気を多く使えば、楽天でんきでも大手電力会社でも電気代は高くなります。電気代が高くなったと感じた際には、必ず電気代の請求額ではなくkWh単位で示されている「使用量」を確認してください。


 電気の使用量はエアコンの使用、あるいは家電製品の購入、家族の生活パターンの変化(在宅勤務とか)によっても大きく変わります。


毎月代わる燃料費調整額


 楽天でんきを含め、日本のほとんどの大手電力会社・新電力が燃料費調整制度というものを導入しています。


 燃料費調整とは、火力発電の燃料(LNG、石炭、石油)の輸入価格の変動を毎月の電気料金に変動させる仕組みです。輸入価格が上がると燃料費調整単価が高くなり、下がれば安くなります。


燃料費調整額


 なお、楽天でんきは大手電力会社と同額の燃料費調整額を採用しているため、楽天でんきの燃料費調整額が高くなれば大手電力会社の燃料費調整額も高くなります。


年々上がる再エネ賦課金


 電気料金、燃料費調整額に加え再エネ賦課金(再生可能エネルギー発電促進賦課金)と呼ばれるものがあります。2020年度は1kWhの電力を電力会社から購入するごとに2.98円を負担する必要があります。


再エネ賦課金の推移

再エネ賦課金の推移

 再エネ賦課金はどの電力会社と契約しても全く同額ですが、その単価は毎年改定され、高くなっています。昨今は上昇幅が以前よりもかなり緩やかになっていますが、電気代の約1割を占めるためその存在感は小さくありません。


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