出光でんき「低圧電力プラン」を解説
ガソリンスタンドを全国展開する出光興産が、動力プラン相当の「低圧電力プラン」を提供しています。このプランのメリットや、契約する前に知るべき注意点などを詳しく解説します。
目次
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従量電灯相当プランを詳しく解説 - 【低圧電力】新電力の動力プランの料金比較表
エレベーターなどを動かす電気 - 【体験記】出光興産電気に乗り換えてみた記録
切り替え手順を実際の日付を交えながら紹介します
料金プランの解説
まずは料金プランの特徴を紹介します。
いくらお得になるのか
大手電力会社の「低圧電力」プランとの料金単価の比較と、小規模マンションのエレベーターを想定した年間削減額の目安です(契約容量3kW 月85kWh 力率85%)
小規模マンションEV | |
北海道電力エリア | -987円 |
東北電力エリア | -4166円 |
東京電力エリア | -5697円 |
中部電力エリア | -3374円 |
北陸電力エリア | -4003円 |
中国電力エリア | -1639円 |
四国電力エリア | -4044円 |
いずれも月の使用量が125kWhを下回ると適用される「省エネ割引」適用後の料金単価です(基本料金が安くなっている) 月125kWhを超えると一気に高くなるのでご注意ください。
月の使用量が125kWhを下回る場合は、大手電力各社の低圧電力よりも電気代が安くお得です。月125kWh未満で使う場合におすすめできる料金プランです。
支払方法は?
クレジットカード払いと口座振替に対応しています。
解約時の違約金は?
特に契約期間の定めは無く、解約によって違約金が発生することはありません。
最新のキャンペーン情報
2024年11月30日までにウェブから申込むと、2025年3月分の電気代が最大3000円引きになるキャンペーンを実施しています。当サイトの試算にはこの値引きは含めていません。
25年3月までに解約すると割引を受けられない点と、当月の電気代が3000円を下回る場合は割引額が3000円に満たない場合がある(繰越はできない)点に注意してください。
出光興産「動力プラン」のメリット
このプランのメリットを紹介します。
基本料金が安い
125kWhの場合に適用される「省エネ割引」のおかげで、基本料金が安く利用できます。動力プランでは、利用シーンによっては請求額に占める基本料金のウェイトが大きいので、基本料金が下がることで電気料金全体が大きく下がる場合もあります。
また、一部地域では従量料金の料金単価(125kWh以下)も大手電力会社よりも安く設定されているので、あわせてお得に使えます。
口座振替にも対応
新電力会社の中には支払方法が「クレジットカードのみ」というところも少なくありませんが、出光でんきの電気は口座振替での支払いにも対応しています。
出光興産「動力プラン」のデメリット
続いてデメリットを紹介します。
月125kWh以上は契約メリットが薄い
基本料金が安くなる「省エネ割引」は使用量が月125kWhを下回る場合に適用されます。上回った場合は割引が適用されず、基本料金は大手電力会社と同等となるため、料金削減メリットがかなり薄れます。
また、135kWhを超えた料金単価は高いため、出光興産の低圧電力プランを契約するメリットが無いどころか、条件によっては大手電力会社よりも割高になる場合もあるでしょう。
過去一年分の電気の検針票を確認して、125kWhを超える月が多いようであれば他社を選ぶことをおすすめします。
給油の割引特典が付かない
出光興産の電気には、出光・昭和シェル石油のガソリンスタンドでの給油がリッター2円引き(月100Lまで)になる特典があります。しかし低圧電力プランはこの割引の対象外なので、低圧電力プランだけ契約した場合は給油の割引特典はありません。見落としがちなポイントなので注意してください。
なお、従量電灯相当のプランやオール電化用プランなどとあわせて低圧電力プランを契約した場合は、給油が安くなります。割引内容については以下の記事で詳しく解説しています。