下町でんきの概要
運営会社 | トーセキ | 電力調達 | 卸電力取引所 |
---|---|---|---|
供給エリア | 東京電力管内 | 契約条件 | 30A以上 |
下町でんきの特徴
・東電より一律5%オフの料金プラン
・CO2排出量が極めて多い
足立区に本社をかまえるプロパンガス会社「トーセキ」の新電力です。トーセキはプロパンガスの他にも、グループ企業で建設事業やLPガスのスタンド(タクシーなどが給油する)を展開しています。プロパンガス会社の電気ですが、電気だけで契約できます。
契約する上で知っておくべき注意点や、他の新電力には無いメリットを詳しく解説します。
料金プランとサービスの解説
乗り換えでいくらお得になる?
乗り換えで、電気料金がどれくらい安くなるのでしょうか。
世帯人数別に、平均的な電気使用量のご家庭をシミュレーションしてみました。
お得率と年間節約額 | 20A / 月170kWh |
30A / 月348kWh |
40A / 月391kWh |
50A / 月437kWh |
東京電力エリア 下町電灯B |
20A契約不可 | -5.0% -5682円 |
-5.0% -6638円 |
-5.0% -7648円 |
料金プランは東京電力の一般的なプラン「従量電灯B」と比べて、一律5%オフに設定されています。使用量が少ないと割高になる新電力も多い中、使用量に関係無く安くなるのはメリットと言えるでしょう。
ただし、5%オフという水準は関東の新電力の中では見劣りします。特に使用量の多い世帯では、10%以上安くなる例もあり、5%引きでは乗り換えのメリットが小さいです。
なお、「一律5%オフ」を掲げているHTBエナジーは東電エリアでは「一律5.3%オフ」なので、下町でんきよりも更に年間数百円以上安くなります。
解約時の違約金は?
解約時の違約金は発生しないとしていますが、重要事項説明書にはキャンペーン適用時は1年未満の解約で5500円の解約手数料が発生すると記載されています。契約する場合は、解約条件を予めよく確認することをおすすめします。
支払い方法は?
口座振替とクレジットカード払いに対応しています。
下町でんきの評価
環境面・エコ
ほぼ100%、卸電力取引所から電気を調達しているとしています。
環境省を通じて公表されたCO2排出係数を見ると、2017年度実績の排出量は1kWhあたり918gと極めて悪い成績でした。東電は474gなので、下町でんきに切り替えることでCO2排出量がほぼ2倍に増えてしまいます。
環境負荷の大きさではワーストクラスと言えます。
卸電力取引所から100%調達しているのであればCO2排出量は1kWhあたり500g程度になるはずですが、卸電力取引所ではなく石炭火力発電や石油火力発電から調達していると推測される値です。最新の公表値が2017年度実績であるため、現在の状況とは異なる可能性もあります。