わが家の「自然電力」乗り換え体験記
1社でも多くの新電力を実際に契約して試すことを心がけている私が、自宅で11社目の新電力として契約したのが自然電力「SE30」プランです。申込み手続きや切り替えまでの流れを、実際の日付を交えながら詳しく解説します。
目次

わが家の使用状況
まずは参考までにわが家の電気の使用状況を紹介します。
地域 | 都内 |
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住戸形態 | 戸建て(賃貸) |
契約アンペア | 60A |
1社でも多くの新電力を実際に自分の目で確かめることを目標としており、自然電力で11社目の新電力となります。
これまでに10社の新電力を利用してきましたが、今回の自然電力が初の「市場連動型料金プラン」でした。申込みから切り替えまでの流れや、利用してみて感じた不満点などを指摘していきます。
自然電力への乗り換えの手順
続いて、私が自然電力に切り替える際の手続きの流れを、実際の日付も交えながら紹介します。
日数 | イベント |
---|---|
0日目 | ネットから申込み |
4日目 | 「供給開始日」の通知メールが届いた |
35日目 | 予定日にあわせて契約が切り替わった (特に何も変化は無い) |
74日目 | 初回の料金請求が届いた |
それぞれ詳しく紹介します。

申込み
公式サイトから申込みます。
申込み手続きを行う際に、(他社からの切り替えの場合は)現在契約している電力会社の「お客様番号」や「地点番号(正式には供給地点特定番号)」の入力が必要となります。いずれも検針票や請求書、あるいは新電力と契約中の場合はWebのマイページなどに記載されているので、それらを手元に用意しておくとスムーズです。
続いて、契約するプランを選択します。一番安い「SE Debut(デビュー)」から「SE100」まで3プランあります。なお、プランは契約後に変更することも可能です(マイページから申し込める)
氏名や電話番号、パスワードなどを入力、続いてクレジットカード情報を入力する画面が出てくるので、手元にクレジットカードを用意しておくとスムーズです。
申込み自体は5分もあれば完了できます。
申込みを完了すると、すぐにメールで「お申込み登録完了」というメールが届くので、あわせて確認してください。

「供給開始日」の通知メールが届く
私の場合は申込みから4日目に、「供給開始日」がメールで通知されました。供給開始日というのは自然電力に契約が切り替わる予定日のことです。
私の場合は申し込んだ日から35日目の日付が記載されていました。申込みのタイミングによっては、もっと短い期間で切り替わることもあるでしょう。電力会社の切り替えは基本的に「検針日」をもって行われるため、申込日から検針日までの日数が無い場合は次次回以降の検針日付けでの切り替えとなります。

切り替え完了
供給開始日の通知メール以来、特に契約に関して何の音沙汰も無いまま「供給開始日」を迎えましたが特に何も変化はありませんでした。他社では「切り替えが完了した」という通知のメールが届くところもありますが、自然電力ではそのような通知は行っていないようです。
自然電力はウェブのマイページで自宅の電気使用量を確認できる「見える化」を提供していますが、前々日までのデータが随時反映される仕様です。なので切り替わった日の翌々日以降から、マイページで自宅の電気使用量を確認出来るようになりました。
本当に切り替わったのか若干不安を感じました(電力会社を10回以上切り替えている中では、「よくあること」ではあります)

自然電力を使ってみた感想
続いて、自然電力を使ってみた感想を紹介します。
市場連動型ならではのメリット・デメリットも
自然電力は「市場連動型」という特殊な料金プランを採用しています。事前に提示された料金単価に基づいて電気料金が計算されるのではなく、30分ごとに変動する卸電力取引所の取引価格に応じて料金単価が変動する料金プランです。
このメリット・デメリットに関しては以下の記事に詳しくまとめてあるので、あわせてご覧ください。
なお、自然電力は申込み画面の目立つ位置に市場連動型プランであることの注意喚起が記載されており、この点は評価に値すると思います。市場連動型プランは価格が高騰するリスクがあるにも関わらず、そのリスクを十分に告知していない競合他社がいくつか存在します。

見える化のデータ反映が遅いのは不満
自然電力はウェブのマイページで自宅の電気使用量を確認できる「見える化」を提供していますが、このデータ反映のスピードに不満をおぼえました。
自然電力の見える化ではデータが1日1回まとめて反映されますが、閲覧できるのは前々日までの使用実績データです。一昨日何をしていた思い出すのは難しいので、これでは「見える化」としての使用価値が低いです。
特に自然電力は市場連動型プランを採用しているので、直近の使用量実績データを確認する必要性が高いと言えます。一部の新電力のように、数時間遅れでデータが随時反映されていくような仕様になると使い勝手が大幅に向上するのにな、と思います。
