静岡ガスの電気の概要
運営会社 | 静岡ガス | 電力調達 | 自社グループ発電所ほか |
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供給エリア | 中部・東京電力管内 | 契約条件 | 30A以上 |
目次
静岡ガスの電気の特徴
- 電気料金は大手電力と同額 セット割適用でお得に
- 富士市に自社グループ火力発電所
静岡県で都市ガスの販売を手掛ける静岡ガスの電気です。実質的にガスの契約者向けのサービスとなっています。
静岡ガスではグループ企業として静岡ガス&パワーを設立、富士市にガスを燃料とする小規模な発電所を2016年に稼働し2023年には規模を従来の1.9倍に増設するなど、電力事業に力を入れています。
そんな静岡ガスの電気のメリット・デメリットを解説します。
料金プランとサービスの解説
乗り換えでいくらお得になる?
乗り換えで、電気料金がどれくらい安くなるのか。
総務省統計から算出した世帯人数別の平均的な電気使用量をもとに、各地域の大手電力会社の標準的なプランである「従量電灯」と比較します(2024年9月分燃料費調整額を含んだ試算)
お得率と年間節約額 | 20A / 月170kWh |
30A / 月348kWh |
40A / 月391kWh |
50A / 月437kWh |
東京電力エリア おうちプラン1 |
20A契約不可 | 0円 | 0円 | 0円 |
中部電力エリア おうちプラン1 |
20A契約不可 | 0円 | 0円 | 0円 |
電気料金自体は大手電力会社の標準メニューと同水準となっています。
ガスの契約の有無や、ガス機器の導入状況に応じて「セット割引」を適用し、電気料金を割り引きます。例えばガスとセットで契約する場合は月42.9円=年514.8円(30A契約)の割引が入ります。上記の試算にはセット割引を含めていません。
セット割引の適用を考慮しても、新電力の料金水準としては「渋い」です。例えばセット割の適用が2〜3個、更に太陽光発電を導入しており電気の購入量が少ないファミリー世帯などでは「悪くない」料金水準となりますが、単にガス・電気セット契約だけでは他社に見劣りします。
セット割引は?
セット割対象サービス | 割引額(30A) |
ガス | 月42.9円 年514.8円 |
ガス床暖房・暖房機器 | 月42.9円 年514.8円 |
省エネ (エネファーム・エコウィル) |
月42.9円 年514.8円 |
電気30A契約の場合の割引額を併記しました。契約容量が大きくなると、割引額も大きくなります。セット割引は複数組合わせが可能です(一部組合わせ不可のものもある)
解約時の違約金は?
解約違約金などはありません。
支払い方法は?
クレジットカード払いと口座振替払いに対応しています。
静岡ガスの電気の評価
新電力としては割高な料金水準
静岡ガスの電気料金は東京電力や中部電力と同額水準で、セット割引が適用されることで割引になる料金体系です。
ベースとなる電気料金が大手電力と同額、またセット割も1つあたり年間で514.8円(30A契約)と僅少であるため、セット割を含めて考慮しても新電力会社の料金プランとしては多くの場合「割高」と評価することが出来ます。
環境面・エコ
ガス火力35%、卸電力市場22%、水力6%という電源構成を発表しています(2022年度実績)
環境省が公表したCO2排出係数のデータによると、静岡ガスの電気のCO2排出量は1kWhあたり484g(2022年度実績)と、東京電力や中部電力と同程度の平均水準の成績でした。
追加費用が必要となりますが、実質CO2排出量ゼロの電気を供給する「エコプラス」というオプションも提供しています。J-クレジットという制度を利用して、静岡ガスの電気をカーボンオフセットする料金メニューです。例えば30A契約の場合、年間2534.4円掛かります。通常の電気料金は大手電力と同額水準なので、この2534.4円分電気代が高くなります。例えば東京電力エリアでは東京ガスが大手電力と同じくらいの電気代で実質CO2排出量ゼロの料金メニューを提供しているので、こちらの方がお得です。
都市ガスの切り替えでガス代節約
2017年にガス自由化が実施され、電気と同様にガス会社も自由に選べるようになりました。しかし静岡ガスのエリアに新規参入するガス会社はこれまで無く、実質的に静岡ガスから乗り換えられない状況が続いていました。
しかし2024年、ようやく静岡ガスのエリアに新規参入のガス会社が登場しました。静岡ガスから乗り換えると、ガス代が節約になります。電気・ガスそれぞれ割安な会社に切り替えると、ダブルでお得になります。
静岡ガスエリアのガス会社は以下の記事で解説しています。