東京電力スタンダードSとLの違いを明快に解説します
電気を契約する際に迷いがちな東京電力のスタンダードSとLの違いを明らかにします。実は迷う必要はありません。
目次
東京電力のスタンダードプランとは
東京電力のスタンダードSは、電力自由化を機に導入された新しい料金プランです。従来からあった標準的なプランである「従量電灯」に準じた料金プランです。
従量電灯と料金は同じですが、ポイント還元があるため約0.5%分、お得に使える料金プランです。スタンダードプランの詳細な解説は以下の記事をご覧ください。
スタンダードSとLの違いは一つ
では、スタンダードSとスタンダードLは何が違うのか。違いを明らかにします。
契約対象が異なる 60A以下かそれ以上か
スタンダードSとスタンダードLは、契約対象が異なります。
A(アンペア)で契約する場合はスタンダードS、kVAで契約する場合はスタンダードLを選ぶことになっています。
住宅や店舗の設備によって、SとLどちらを契約すべきかは決まっている(変更も可能ですが)ので、特に迷う必要は無いです。
ちなみに、一般的な家庭は10〜60Aで契約しているため、スタンダードSを契約することになります。大きな家や、電気自動車などがあって電気を多く使う家、あるいはお店や事務所などでスタンダードLを利用します。
電気料金などは同じです
スタンダードSとスタンダードLは、料金単価やサービス内容に差はありません。スタンダードプランについては以下の記事で詳しく解説しています。
東電スタンダードプランは新電力と比較して割高
東電のスタンダードプランは、メリットが薄いためおすすめしません。
新電力ならもっと安くなる
東電のスタンダードS・Lは、従来からある「従量電灯」と比べてポイント還元の0.5%だけ、お得になる料金プランです。電気料金自体は同額です。
一方、東京ガスなど電力自由化で参入した新電力は使用条件によっても異なりますが、東電の従量電灯と比べて年間数千円以上割安です。
停電のリスクや、災害時の復旧などはどの電力会社と契約しても差はありません。申し込みもネットで簡単に出来、工事も必要無いので新電力を検討してみてください。関東では既に約3割の顧客が東電から新電力に移っています。
東京電力より安い電力会社は?
関東エリアで東京電力よりも電気代が安い電力会社を紹介します。
1〜3人暮らし世帯で安いのは
1〜3人暮らし世帯では、CDエナジーの「ベーシックでんきプラン」が安いです。1〜3人暮らし世帯の平均使用条件では、東京ガス「基本プラン」やENEOSでんき「Vプラン」といった主要新電力と比較してももちろん割安です。東京電力エナジーパートナーの標準メニュー(スタンダードS)との料金比較は以下のとおり(2024年4月分の燃料費調整額・料金、ポイント還元含む、同額の再エネ賦課金・政府電気代補助金は含まない)
使用条件 | 年間節約額 |
---|---|
CDエナジー ベーシックでんき | |
1人暮らし 20A/月170kWh |
-6908円 |
2人暮らし 30A/月348kWh |
-6908円 |
3人暮らし 40A/月391kWh |
-9512円 |
初期費用や解約違約金などもありません。CDエナジーは大阪ガスと中部電力が共同で設立し、首都圏で営業している新電力会社です。
公式LINEとマイページ(カテエネ)に登録すると千円分のポイントがもらえるキャンペーンを実施しています(実施期限無し) いずれも登録費用などは掛かりません。
4人以上世帯で安いのは
4人以上世帯では、CDエナジーの「ファミリーでんきプラン」が安いです(当サイトで掲載している449社・5558プラン中) 4人以上世帯の平均使用条件では、東京ガス「基本プラン」やENEOSでんき「Vプラン」といった主要新電力と比較してももちろん割安です。東京電力エナジーパートナーの標準メニュー(スタンダードS)との料金比較は以下のとおり(2024年4月分の燃料費調整額・料金、ポイント還元含む、同額の再エネ賦課金・政府電気代補助金は含まない)
使用条件 | 年間節約額 |
---|---|
4人世帯 50A/月437kWh | |
ベーシックでんきB | -12279円 |
ファミリーでんき | -12679円 |
初期費用や解約違約金などもありません。CDエナジーは大阪ガスと中部電力が共同で設立し、首都圏で営業している新電力会社です。
「ファミリーでんきプラン」は1ヶ月の電気使用量が300kWhを下回ると東電標準メニューよりも割高になるので注意してください。太陽光発電を設置している新しい住宅などで注意が必要です。不安な場合は「ベーシックでんきプラン」を選んでください。
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オール電化住宅ではCDエナジー
東京電力エリアのオール電化住宅では、CDエナジーのオール電化プラン「スマートでんき」がおすすめです。
CDエナジーの「スマートでんき」は電力量料金は東電のオール電化プラン(スマートライフ)よりわずかに割高ですが、基本料金が割安で1%のポイント還元があることでお得に使える料金プランです。10kVA契約・月480kWhを使うモデルケースで年間3084円、東電よりお得です(2024年4月分の燃料費調整額・料金、ポイント還元含む、同額の再エネ賦課金・政府電気代補助金は含まない)
初期費用や解約違約金もありません。CDエナジーは大阪ガスと中部電力が共同で設立した新電力会社です。
公式LINEとマイページ(カテエネ)に登録すると千円分のポイントがもらえるキャンペーンを実施しています(実施期限無し) いずれも登録費用などは掛かりません。
初期費用・解約金なし
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