東邦ガスと中部電力、まとめるならどっちがお得か数字で検証 | セット割の比較

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中電と東邦ガス、まとめるならどちらがお得か。


 電気とガスのセット契約で激しい競争を繰り広げている東邦ガスと中部電力。どちらも「セット割引」でお得な料金になるとアピールしていますが、本当にお得なのはどちらか。世帯人数別の平均使用量をもとに、シミュレーションをして料金を比較します。



モデルケースで料金を比較してみよう


 百聞は一見にしかず。まずは東邦ガスと中部電力、両社の料金プランを比較してみましょう。


一人暮らし世帯での試算


 一人暮らし世帯のモデルケースでの試算です。


内容 ガス料金 電気料金 月合計 月の差額
東邦ガスのガスと
中電の電気
4338円 4372円 8710円 -
電気・ガスともに東邦ガス 4266円 4276円 8542円 -168円
電気・ガスともに中部電力 4130円 4350円 8480円 -230円
エルピオ都市ガスと
中電の電気
4338円 4080円 8148円 -292円
いずれも原料調整費などは含まず ガスは17立米、電気は170kWh:20Aで計算
中電セット契約はポイントプラン、東邦セット契約は「がすてきトクトク」燃料費調整含めず

 試算上は東邦ガスより中電のセット契約の方が安い結果となりました。ですが昨今は燃料価格の異常な高騰により燃料費調整単価が高騰しています。中部電力の標準プラン(従量電灯B)には燃料費調整単価に上限が設けられていますが、中電のポイントプランあるいは東邦ガスの電気には上限が無いため、燃料費調整単価の上昇により割高になる場合があるというか2022年下半期から2023年現在においてそのような状況です。


 現在の情勢をふまえると、一人暮らしの方にはエルピオ都市ガスに切り替えた上で、電気は中電の従量電灯Bを使い続けることをおすすめします(※ガスも原料費調整が上限を突破したことがあるが今のところ「一時的」)


中部電力 公式サイト

2人暮らし世帯での試算


 総務省「家計調査」から推定した、2人暮らし世帯の「平均使用量」によるシミュレーション結果を紹介します。


内容 ガス料金 電気料金 月合計 月の差額
東邦ガスのガスと
中電の電気
6829円 9341円 16170円 -
電気・ガスともに東邦ガス
ガス:がすてきトクトク
電気:ファミリープラン
6675円 9080円 15755円 -415円
電気・ガスともに中電 6300円 9294円 15594円 -576円
いずれも原料調整費などは含まず ガスは31立米、電気は348kWh:30Aで計算
中電セット契約はポイントプラン、東邦セット契約は「がすてきトクトク」

 燃料費調整を含めない試算では東邦ガスよりも中部電力のセット契約が安い結果となりましたが、上記のいずれの電気料金プランにも燃料費調整に上限が無いため、燃料価格が高騰しているタイミングでは中部電力の従量電灯(上限がある)よりも電気代が高くなります。電気の切り替えは現在推奨できません。ガスだけ切り替えをおすすめします。


 現在の情勢をふまえると、2人暮らしの方にはエルピオ都市ガスに切り替えた上で、電気は中電の従量電灯Bを使い続けることをおすすめします(※ガスも2022年12〜2023年3月に原料費調整が上限を突破していた)


中部電力 公式サイト

3人世帯での試算


 3人世帯についても、モデルケースで試算します。


内容 ガス料金 電気料金 月合計 月の差額
東邦ガスのガスと
中電の電気
8182円 10850円 19032円 -
電気・ガスともに東邦ガス 7977円 10419円 18396円 -636円
電気・ガスともに中電 7520円 10643円 18163円 -869円
いずれも原料調整費などは含まず ガスは40立米、電気は391kWh:40Aで計算
中電セット契約はおとくプラン、東邦セット契約は「がすてきトクトク」

 セット契約で検討する場合は、東邦ガスよりも中電にまとめた方が安いです。


 燃料費調整を含めない試算では東邦ガスよりも中部電力のセット契約が安い結果となりましたが、上記のいずれの電気料金プランにも燃料費調整に上限が無いため、燃料価格が高騰しているタイミングでは中部電力の従量電灯(上限がある)よりも電気代が高くなります。電気の切り替えは現在推奨できません。ガスだけ切り替えをおすすめします。


 現在の情勢をふまえると、3人暮らしの方にはガスを中部電力に切り替えた上で、電気は中電の従量電灯Bを使い続けることをおすすめします(※ガスも2022年12〜2023年3月に原料費調整が上限を突破していた) 間違えてもセット契約はダメです。


中部電力 公式サイト

4人以上世帯での試算


 4人以上世帯について、4人世帯の平均使用量を元に試算します。


内容 ガス料金 電気料金 月合計 月の差額
東邦ガスのガスと
中電の電気
8350円 12446円 20796円 -
電気・ガスともに東邦ガス 8139円 11960円 20099円 -697円
電気・ガスともに中電 7672円 12230円 19902円 -894円
いずれも原料調整費などは含まず ガスは41立米、電気は437kWh:50Aで計算
中電セット契約はおとくプラン、東邦セット契約は「がすてきトクトク」

 セット契約で検討する場合は、東邦ガスよりも中電にまとめた方が安いです。


 燃料費調整を含めない試算では東邦ガスよりも中部電力のセット契約が安い結果となりましたが、上記のいずれの電気料金プランにも燃料費調整に上限が無いため、燃料価格が高騰しているタイミングでは中部電力の従量電灯(上限がある)よりも電気代が高くなります。電気の切り替えは現在推奨できません。ガスだけ切り替えをおすすめします。


 現在の情勢をふまえると、4人暮らしの方にはガスを中部電力に切り替えた上で、電気は中電の従量電灯Bを使い続けることをおすすめします(※ガスも2022年12〜2023年3月に原料費調整が上限を突破していた) 間違えてもセット契約はダメです。


中部電力 公式サイト

中部電力にまとめるデメリットもある


 中電にまとめる「デメリット」も指摘します。


電気のプラン変更が必要


 中部電力の都市ガスは、中電の電気とセット契約にすることでガス料金が2%安くなるセット割引が適用されます(上の中電セット契約の試算はセット割を含んでいる)


 ですが、中部電力の標準的なプラン(従量電灯プラン)はこのセット割引の適用対象外です。セット割引を適用するには「ポイントプラン」や「おとくプラン」などへのプラン変更が必要です。ちなみに、ポイントプランは電気代自体は従量電灯と同額で、ポイント還元分(0.5%)お得になるというプランです。


 申し込みはガスの切り替え手続きとあわせて、公式サイトのカテエネから出来ます。契約事務手数料や解約違約金などはありません。


セット契約しない方が更に安い


 中部電力の電気ガスセット契約対象の電気料金プランでは、燃料費調整に上限が設定されていません。2022年下半期以降、燃料価格の高騰が続いており、燃料費調整に上限が設定されている中部電力の従量電灯B・Cの燃料費調整は上限に張り付いたまま推移しています。


社名・プラン名 燃料費調整の上限
中部電力 従量電灯
(標準メニュー)
あり
東邦ガス 無制限
中部電力
ポイントプラン
おとくプラン など
無制限
TOKAIでんき 無制限

 中部電力のセット契約プランを含め、現在は燃料費調整に上限が無い全ての電気料金プランが、中部電力従量電灯と比べて大多数の一般家庭において割高になっています。乗り換えるならガスだけ乗り換えてください。電気は必ず中部電力の従量電灯B・Cを契約してください。


中部電力 公式サイト

1〜2人暮らしではエルピオ都市ガスの方が安い


 1〜2人暮らし世帯の平均使用量では、中部電力のガスよりもエルピオ都市ガスの方が安いです。3人以上世帯では東邦ガスエリアでは中部電力のガスが「最安水準」ですが、1・2人世帯に関してはエルピオ都市ガスの方が安いです。


 詳しい料金比較は以下の記事で。



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