東北電力フロンティアの概要
運営会社 | 東北電力フロンティア | 電力調達 | 不明 |
---|---|---|---|
供給エリア | 東北電力管内 | 契約条件 | プランによる |
目次
東北電力フロンティアの特徴
- 東北電力子会社の新電力
- ネットフリックスとのセットプランを提供
東北電力フロンティアは2021年4月に東北電力が設立した新電力会社です。電力の販売では2030年までに数百万件の顧客獲得を目指していますが、それだけでなく「スマート社会の実現」を目的として活動している会社です。
現在のメインはネットフリックスと電気のセットプランです。このプランを中心に、東北電力フロンティアのメリット・デメリットを解説していきます。
料金プランとサービスの解説
乗り換えでいくらお得になる?
乗り換えで、電気料金がどれくらい安くなるのか。
世帯人数別に、平均的な電気使用量で大手電力会社の標準的なプランである「従量電灯」と比較します。
お得率と年間節約額 | 20A / 月170kWh |
30A / 月348kWh |
40A / 月391kWh |
50A / 月437kWh |
東北電力エリア S With Netflix |
+30.0% +14950円 |
+30.7% +33856円 |
+26.3% +33931円 |
+23.0% +34288円 |
月150kWhまでが定額の「シンプルでんき Sプラン with Netflix」の試算例を紹介しました。使用量が多い世帯向けのプラン「Mプラン」「Lプラン」については当サイトの電気料金一括シミュレーションに掲載しているので、以下を参考にしてください。
ネットフリックスの利用権が付帯している分、毎月支払う電気代は東北電力の標準メニュー(従量電灯B)よりもかなり割高に設定されています。
燃料費調整額と再エネ賦課金の加算が無い点には注意が必要です。当サイトでは2021年の平均値で補正した試算を行っています(燃料費調整額:-1.63円/kWh 賦課金:3.23円)
解約時の違約金は?
申込後、利用者側の事情で供給開始に至らず解約する場合は事務手数料として880円が発生します。
契約期間に関係なく、解約金は「発生しない」としています。
支払い方法は?
支払いはクレジットカード払いのみです。
東北電力フロンティアの評価
ネットフリックス年会費を勘案しても「損」と言える
ネットフリックスの利用権が付いている分、東北電力の通常プランより割高になると解説しました。では、ネットフリックスの利用権を含めて計算して本当に得と言えるのか。他社と比較しながら解説します。
ケース | 電気代削減(年) | ネトフリ会費(年) | 差し引き |
---|---|---|---|
東北電力 従量電灯B 30A・月348kWh(2人暮らし) |
0円 | +11880円 | +11880円 |
東北電力フロンティア Mプラン With Netflix 30A・月348kWh(2人暮らし) |
+19840円 東北電力より高い |
0円 | +19840円 |
まちエネ きほんプラン 30A・月348kWh(2人暮らし) |
-5841円 東北電力より安い |
+11880円 | +6039円 |
2人暮らしの平均使用量で試算しました(東北電力フロンティアは試算条件で最も安くなるMプランを選択)
電気とネットフリックスの会費(ベーシック:月990円→年11880円)を足し合わせた場合、東北電力フロンティアは東北電力とネトフリを別々に契約した場合と比べても「割高」となる結果です。公式サイトには東北電力より安くなるとの試算結果が記載されていますが、2021年平均の燃料費調整額・再エネ賦課金の差を考慮して計算すると、東北電力フロンティアを契約するメリットが存在しないことがわかります。
また、東北電力よりも最安水準の新電力を契約して別途ネトフリを申し込んだ方が更に安くなることは言うまでもありません。
燃料費調整額は2021年後半から上昇しており、このような局面では燃料費調整額が無い東北電力フロンティアが「有利」となりますが、東北電力より必ずお得になるわけではないし、少なくとも2021年の年間平均では東北電力より割高であったと結論づけることが出来ます。公式サイトの掲載内容にはいささか問題があると考えます。
燃料費調整額・再エネ賦課金ナシに注意
東北電力フロンティアのシンプルでんきには燃料費調整額と再エネ賦課金がありません。東北電力や多くの新電力にはこれらの項目が加算されるため、他社と料金を比較する際に注意が必要です。
当サイトでは2021年の平均値で補正した試算を行っています(燃料費調整額:-1.63円/kWh 賦課金:3.23円)
再エネ賦課金は年々上昇しているので、その点では東北電力フロンティアは年々少しずつ相対的に安くなっていくと言えます。
高画質再生には更に別途オプション料金が必要
東北電力フロンティアのシンプルでんき With Netflixにはネットフリックスの利用権が付帯していると説明しましたが、標準で付帯しているのは「Netflixベーシック」です。ネットフリックスのサービスの違いを解説します。
プラン | 月額 | 画質 | 同時再生 |
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ベーシック | 990円 | SD画質(480p) | 1人 |
スタンダード | 1490円 | FHD画質(1080p) | 2人 |
プレミアム | 1980円 | 4K画質 | 4人 |
シンプルでんきでも+500円払うことでスタンダードが、+990円払うとプレミアムが利用可能です。
スマホでの再生であればベーシックの画質でも問題ありませんが、小型でないテレビで視聴する場合はベーシックプランのSD画質では画面が荒く感じるはずです。
環境面・エコ
CO2排出量のデータなどはまだありません。電源構成も公表していません。