ライオンズでんきの概要
運営会社 | ところざわ未来電力 | 電力調達 | 主にFIT電源 |
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供給エリア | 東京電力管内 | 契約条件 | 特に無し |
目次
ライオンズでんきの特徴
- 埼玉西武ライオンズのファン向けのメニュー
- 所沢市の地域新電力が提供
「ライオンズでんき」は所沢市が51%を出資して設立された地域新電力である「ところざわ新電力」が埼玉西武ライオンズと提携して始めた新しい電気料金メニューです。
電気料金の安さはほどほどに、ライオンズファンに向けた特典が色々と付いた内容となっています。メリット・デメリットを詳しく解説します。
料金プランとサービスの解説
乗り換えでいくらお得になる?
乗り換えで、電気料金がどれくらい安くなるのか。
世帯人数別に、平均的な電気使用量で大手電力会社の標準的なプランである「従量電灯」と比較します。
お得率と年間節約額 | 20A / 月170kWh |
30A / 月348kWh |
40A / 月391kWh |
50A / 月437kWh |
東京電力エリア ライオンズでんきプランB |
-1.0% -512円 |
-1.0% -1131円 |
-1.0% -1325円 |
-1.0% -1530円 |
公式サイトなどにも記載されているように、東京電力の標準メニューである従量電灯プランと比較して1%安くなる料金設定です。使用量が少ない場合も多い場合も、1%安くなる料金体系です。
新電力の料金プランとしては、かなり割高な料金設定と言えます。
なお、オール電化住宅で利用した場合は東電のおオール電化プランである「スマートライフプラン」や「電化上手」と比較して年間1万円あるいはそれ以上高くなるケースが多いため注意してください。
解約時の違約金は?
解約時の違約金等は特に設定されていません。
支払い方法は?
クレジットカード払いに対応しています。VisaとMasterのみ対応。
ライオンズでんきの評価
電気料金は新電力としては「割高」
料金シミュレーションのところでも解説したように、東電と比べて1%安くなる料金設定は新電力の料金プランとしては割高といえる水準です。
例えば3人世帯の平均使用量で試算した場合、最安水準の新電力は東電と比べて10%以上安くなります。
オール電化住宅などでは要注意
オール電化住宅で利用した場合、東電のオール電化プランと比べて電気代が大幅に高くなります。年間1万円、2万円の単位で高くなってしまうためオール電化住宅にお住まいの場合は注意してください。
ライオンズでんきに限らず、オール電化プランからオール電化用プランでない料金プランに切り替えると電気代が大幅に高くなるケースが多いので注意してください。
埼玉西武ライオンズとのコラボも
この料金プランは、料金の安さではなく埼玉西武ライオンズとのコラボにメリットがある内容です。具体的には以下の特典が付いています。
- 電気料金の1%がライオンズの強化に使われる
- 選手と触れ合えるイベントに抽選で招待
電気料金の1%が選手の強化などに使われます。世帯あたりの電気料金の平均は年間10万円程度なので、年間1000円を支援できるイメージです。
また、抽選でオンラインサイン会への参加や、ホームゲームの観戦チケット、サイン入りボールがもらえます。
環境面・エコ
電源構成として、公式サイトには主に埼玉県産の太陽光やバイオマス発電を活用していると公表していますが、この点には注意が必要です。
同社の電源構成の51%がバイオマス発電(FIT電気)、2%が太陽光(FIT電気)となっています。このFIT電気は電力を販売するルール上、再生可能エネルギーとして扱いません。
FIT電気を除いた「ところざわ未来電力」の本当の再エネ比率は6%となります(同社公式サイトより、2019年度実績)
なお、2019年度実績のCO2排出量は1kWhあたり273gと、東電と比べて大幅に少ない値です。新電力としては非常に優秀な水準です。