20Aで東京ガスの電気を契約するメリット・デメリット

20Aで東京ガスの電気を契約するのは損か、得か


 20A契約で東京ガスの電気を契約するのは損なのか、得なのか。東京電力やほかの新電力の料金プランと比較しながら、結論を出します。



東京ガスの電気の公式サイト

20A契約で東京ガスは「安い」のか


 まずは料金シミュレーショの結果を紹介します。


料金シミュレーション


 20A契約、一人暮らし世帯の平均的な使用量である月170kWhという条件で、東京電力の標準的なプランである従量電灯Bと料金を比較します(年間の削減額)


プラン名 年間削減額・率
基本プラン
ガスとセット契約
-3.5%
-1812円
基本プラン
電気のみ
-3.1%
-1565円

 「基本プラン」は、東京ガスのガスとセット契約にすることで、電気代が0.5%割引となります。


 東京電力エリアの新電力の料金プランとしては、最安水準と言える料金設定です。


 なお、上記のシミュレーションには燃料費調整の上限を反映しておらず、2023年3月分の試算を含めた試算では東京電力の標準メニューよりも東京ガスは割高になっています。


東京ガスの電気の公式サイト

使用量に関係なく東電より安くなる料金設定


 他の新電力では、20A契約では東電よりも「割高」となる料金体系を提示しているところが珍しくありません。


 電気料金比較サイトとしては最も多くの電力会社を掲載している当サイトの電気料金シミュレーションで、20A契約月170kWhという条件を調べると160プラン中60プランは東電よりも割高となります(記事執筆時点)


 この点、東京ガスの「基本プラン」は基本料金が東電と同額、従量料金が東電と比較して安く設定されるため、東電よりも高くなることが無い料金体系です。使用量が1kWhでも1000kWhでも安くなります。


 燃料費調整の影響で東電より割高になっています。最新の燃料費調整を含めた試算は電気料金シミュレーションで。


mytokyogasの見える化画面

ウェブで電気使用量の詳細なグラフを確認できる

東京ガスの電気の公式サイト

他社と比べると「割高」


 東京ガスは20A契約だと実は「割高」といえます。20A契約、一人暮らし世帯の平均使用量での試算を紹介します。


内容 ガス料金 電気料金 月合計 月の差額
東京ガスのガスと
東電の電気
3229円 4282円 7511円 -
電気・ガスともに東電 3132円 4159円 7291円 -220円
電気・ガスともに東京ガス 3229円 4131円 7360円 -151円
電気・ガスともにCDエナジー 3113円 4119円 7232円 -279円
電気はENEOSでんき(2年契約)
ガスはガスワン
3086円 4130円 7216円 -295円
いずれも原料調整費などは含まず ガスは17立米、電気は170kWh:20Aで計算
東電は「スタンダードS」、東ガスは「基本プラン」

 上記のケースでは、東京ガスのセット契約は他の新電力はおろか、東電と比較しても割高です。


 CDエナジーは中部電力と大阪ガスが共同出資で設立したエネルギー企業です。20Aで契約できる「ベーシックでんき」というプランは、ガスとセット契約で東京ガスよりも大幅に割安な料金設定なのでおすすめです。解約違約金もありません。20A契約では最安水準の料金プランで、電気だけでも契約可能です。


CDエナジーダイレクトの公式サイト

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