東京ガス「基本プラン」のメリット・デメリット
東京ガスの「基本プラン」のメリット・デメリットを、新電力452社・5562プランと比較しながら分かりやすく解説します。
目次
家庭向けのベーシックなプラン
まずは東京ガスの「基本プラン」の概要を簡単に紹介します。
「基本プラン」は、2016年から提供されてきた「ずっとも電気」に代わる新たな電気料金メニューとして、2021年5月から提供が開始された新たなプランです。
電気だけでも契約出来るほか、東京ガスのガスとセット契約にすることで電気代が0.5%引きになるセット割引が提供されています。
東電など他社のプランや、従来プランとも比較しながら解説していきます。
「基本プラン」のメリット
まずは東京ガス「基本プラン」のメリットを紹介します。
電気料金が東電より安い
東京ガスの「基本プラン」は、東京電力の標準的な料金プランである「スタンダードS・L」よりも割安な料金単価に設定されています。
電気料金で比較した場合、東京電力よりも割安になる料金体系をとっており、東電のスタンダードSから切り替えることで電気代が安くなるメリットがあります。世帯人数ごとに平均使用量での試算はこちら(東電の標準プランとの料金比較)
お得率と年間節約額 | 20A / 月170kWh |
30A / 月348kWh |
40A / 月391kWh |
50A / 月437kWh |
基本プラン ガスとセット契約 |
-1203円 | -5081円 | -6947円 | -8927円 |
基本プラン 電気のみ |
-846円 | -4322円 | -6073円 | -7933円 |
東京電力の標準メニューよりも割安な料金設定です。
特に2人以上世帯の平均使用量では、関東で利用できる電力会社の中でも魅力的な料金設定となっています。
2人以上の世帯なら東電セット契約より安い
東京ガス、東京電力とも電気・ガスのセット契約に力を入れています。セット契約で見た場合、2人以上の世帯の平均使用量では東電より東京ガスの方が「安い」です。
2人世帯の平均使用量で比較すると、東京電力エナジーパートナーより東京ガスのセット契約の方が年間数千円程度安くなります。セット契約にするなら東電ではなく東京ガスをおすすめします。
世帯人数が増えて使用量が増えたケースでも、同様に東電より東京ガスの方が安いです。
解約違約金が無い
電気・ガスとも解約時の解約金などがありません。私も数ヶ月だけ試しに契約して解約した経験がありますが、もちろん何も取られていません。
「基本プラン」のデメリット
デメリットも指摘できます。
一人暮らしでは東電セット契約より高い
「2人以上」の世帯の平均使用量では東電より安いといえる東京ガスのセット契約ですが、一人暮らしの平均使用量では東電よりも若干「割高」です。
一人暮らし世帯の平均的な使用条件(電気:20A契約・月170kWh、ガス月17立米)では、電気代・ガス代合計で東電と比べて月に100円前後、東京ガスの方が高いです。
なお、東電のセット契約よりも更にCDエナジーのセット契約の方が安く、最安水準なのでこちらもおすすめです。CDエナジーは中部電力と大阪ガスが共同で設立した会社で、解約金などもありません。