東急でんき(東急パワーサプライ)の概要
親会社 | 東急 | 電力調達 | 他社提携発電所 |
供給エリア | 東京電力エリア | 契約条件 | 30A以上の家庭 |
目次
特徴
- 鉄道会社として初の新電力参入 東北電力も出資
- 東急線定期券やイッツコムとのセット割引も
- 市場連動型プランへ移行 料金高騰中
- CO2排出量実質ゼロ(2023年度)
東京・神奈川で鉄道やバスを運行する、東急電鉄が設立した新電力です。私鉄としては初の電力小売への参入となり、テレビなどでも取り上げられる機会が多いです。また、東急線沿線の駅や車内で大規模なプロモーション活動を行っており、沿線住民への知名度は高いでしょう。
申込者の9割が東急線沿線住民だそうで、とりわけ東急が中心となって街を開発してきた横浜市青葉区では、4世帯に1世帯が「東急でんき」を利用しています。他の地域もあわせると、契約数は25万世帯にのぼります。
そんな東急でんきのメリット・デメリットを詳しく解説します。
料金プランとサービスの解説
乗り換えでいくらお得になる?
毎月独自に変動する燃料費等調整額を含んだ料金試算は当サイトの電気料金一括シミュレーションで確認できます。
2023年以来、一般家庭の平均的な使用条件で東京電力の標準メニューと比較して割高に推移しています。例えば2人世帯平均使用条件(30A/月348kWh)では、年間33641円も割高になっています(2024年1月調整単価:セット割を含まない)
また、日本卸電力取引所の電力取引価格を電気料金に反映する「市場連動型プラン」となっているため、電力取引価格が高騰すると電気代が高くなります(東京電力や東京ガスの家庭向けプランにはこのような仕組みは無い) 他社の市場連動型プランと比較すれば取引価格変動による電気料金の変動は「マイルド」ではありますが、注意が必要です。
オール電化プランの提供を開始
オール電化プランの解説は以下の記事で。
セット割引は?
セット割対象サービス | 割引額 |
ケーブルテレビ(イッツコム他) | 毎月110円 |
ネット(イッツコム他) | 毎月110円 |
電話(イッツコム他) | 毎月55円 |
イッツコムスマート | 毎月110円 |
東急線定期券 | 2年間にわたり 毎月110円引き |
イッツコムの他、ケーブルテレビ品川などの提携しているケーブルテレビ会社との契約があれば、セット割引が適用されます。
セット割引はありませんが都市ガスの販売を始めました。料金プランなどの詳しい解説は以下の記事で。東京ガスと比べてガス料金が2%安くなります(一般契約プランの場合) 東京ガスのエリアのみ対応しています。
解約時の違約金は?
書類上の契約期間は1年となっていますが、途中で解約しても「違約金はかかりません」となっています。違約金は発生しません。
環境・エコは?
電源 | 構成 |
---|---|
LNG火力 | 49% |
石炭火力 | 21% |
卸電力取引所 | 7% |
石油火力 | 1% |
再エネ | 7% |
その他 | 8% |
2023年度の電源構成の「計画値」です。
特徴的なものは特にありませんが、東北電力から出資を受けているせいか新電力としては幅の広い調達先となっています。
2023年度は非化石証書(再エネ指定)を利用することで、家庭向けプランでは「実質CO2排出量ゼロ」を達成するとしています。22年度は1kWhあたり416gのCO2を排出しており、東京電力と比較するとやや排出量が少ない水準でした。
ガス自由化にも参入
2018年7月から、都市ガスも始めました。
料金プランやサービスなど、詳しい解説は以下の記事で。