東急でんき「スマートナイトプラン」のメリット・デメリット
東急でんきのオール電化プランである「スマートナイトプラン」のメリット・デメリットを、東電や他の新電力のオール電化プランと比較しながら詳細に解説します。
目次
料金プランとサービスの解説
東急でんき「スマートナイトプラン」の概要を紹介します。
いくら安くなるのか(料金シミュレーション)
東電 スマートライフS/L |
東急でんき スマートナイト | |
---|---|---|
午前6〜翌午前1時 | 25.80円/kWh | 25.69円/kWh |
午前1〜6時 (深夜料金) |
17.78円/kWh | 17.67円/kWh |
電力量料金の単価は上記のとおりです。時間割は同じで、料金単価が東電よりも安く設定されています。基本料金の部分でも東電より割安です。
ただし、2023年3月から燃料費調整の計算方法を変更し、燃料費調整の部分で実質値上げを行っており、以降は東電のスマートライフよりも割高になるリスクが大きいです。
支払い方法は?
クレジットカード払いと口座振替に対応しています。
解約時の違約金は?
解約違約金などはかかりません。
東急でんき「オール電化プラン」のメリット
東電や他社のオール電化プランと比較して優れている点をまとめます。
東電エリアのオール電化プランとしては最安水準
東電管内のオール電化プランとしては競争力のある料金設定と言えます。主要な新電力、東電のオール電化プランと料金を比較します(10kVA契約、月480kWhを使うモデルケース)
東急でんき | 13462円 |
---|---|
JCOM電力 | 13644円 |
CDエナジーダイレクト | 13662円 |
出光興産 | 13690円 |
東京電力エナジーパートナー | 13800円 |
エルピオでんき | 14631円 |
東電と比較して安いのはもちろん、主要な新電力の中でも競争力のある料金設定と評価できます。オール電化プランを契約する際は第一候補として検討してよいと言えます。
東電スマートライフより「安くなる」料金体系
料金シミュレーションの項目でも紹介したように、東急でんきのオール電化プランは東電のオール電化プランと同じ時間割で、料金単価がいずれも割安に設定されています。電気料金がしっかりと安くなる料金体系と言えます。
新電力ではそもそもオール電化プランを提供していないところも多いですが、オール電化プランを提供している新電力の中には東電と比べて明らかに割高になる料金プランを提供しているところもあります。また、使用条件によっては割高になるような料金設定の場合もあります。
東急でんきのオール電化プランでは、特に詳細な試算をせずとも「安くなる」ことが分かるので、わかりやすいです。
東急でんき「オール電化プラン」のデメリット
デメリットを指摘します。
料金体系変更で東電スマートライフより割高に
2023年3月から燃料費調整の計算方法を変更し、卸電力取引所での電力取引価格の変動を転嫁する市場連動型プランになりました。この変更により燃料費調整単価が上昇し、電気代が東電のスマートライフよりも高くなる恐れがあります。
中部電力と大阪ガスが共同設立したCDエナジーのオール電化プランは東電と同じ燃料費調整単価なので、CDエナジーのオール電化プラン「スマートでんき」をおすすめします。
東電の電化上手と比較すると大幅に割高
東電は過去に「電化上手」という割安なオール電化プランを提供していました。2016年をもって新規契約は終了しており、新規契約が終了する前から利用していた人のみが利用を継続することが出来ています。
「電化上手」は、東電の現行のオール電化プランである「スマートライフS・L」と比較しても大幅に割安です。10kVA契約、月480kWhを使うモデルケースで料金を試算します。
東電 スマートライフS/L |
東電 電化上手 |
東急でんき スマートナイト | |
---|---|---|---|
月料金 | 13800円 | 11903円(その他季) 12330円(夏季) |
13462円 |
上記のとおり、電化上手から東急でんきに切り替えた場合、電気代が大幅に高くなるリスクが大きいです。また、電化上手は一度解約すると再契約が出来ないので、注意してください。
東急でんきは東電の「スマートライフ」を契約している人や、引っ越しなどでこれからオール電化プランを新規契約する人にのみおすすめします。