タウンでんきの概要
目次
タウンでんきの特徴
- 不動産会社アレップスの電力
- 電気を供給するのはENEOS(JXTG)
- 料金はそれほど安くはない
関東で不動産仲介店「タウンハウジング」や不動産管理業などを展開しているアレップスグループの新電力サービスです。自社の管理物件に入居している人や、部屋を仲介したお客さんに提案しているサービスです。
実際に電気をお客さんに届けるのはENEOS(JXTG)となっており、ENEOSが展開していたmyでんき(ENEOSでんきとは別のサービス)と料金プランも同じです。
東京電力やほかの新電力と比較しながら、タウン電気のメリット・デメリットを解説します。
料金プランとサービスの解説
乗り換えでいくらお得になる?
乗り換えで、電気料金がどれくらい安くなるのでしょうか。
世帯人数別に、平均的な電気使用量の家庭をシミュレーションします(東京電力の標準的なプランである「従量電灯B」との料金比較)
お得率と年間節約額 | 20A / 月170kWh |
30A / 月348kWh |
40A / 月391kWh |
50A / 月437kWh |
東京電力エリア 標準プラン |
0% 0円 |
-3.3% -3776円 |
-5.3% -7062円 |
-5.3% -8128円 |
東京電力エリア たっぷりプラン |
20A契約不可 | -2.8% -3156円 |
-4.5% -5989円 |
-5.9% -9020円 |
料金水準は、関東で選べる新電力の中では平均的〜割高と言える水準です。特に一人暮らし世帯では東電と同額程度となるため、メリットはありません。一人暮らしの場合は、東電よりも年間数千円安いCDエナジーをおすすめします。
「まとめて」プランは、毎月一定量までが「定額」となっている料金プランです。使用量が多い世帯でお得になる場合もありますが、そうでない場合は大幅に割高になるリスクがある点には注意が必要です。
「たっぷりプラン」についても、使用量が少ない場合は東電よりも電気代が高いものとなるので注意してください。
セット割引は?
電気を契約しても、特にセット割引などはありません。
ENEOSが電気を供給していますが、ガソリンの割引特典もありません。ちなみに競合である昭和シェル石油の電気や、ENEOSでんきには電気の契約で給油割引特典があります。
支払い方法は?
口座振替とクレジットカード払いに対応しています。
タウンでんきの評価
安くはなるが他社に劣る
東京電力の標準的なプランである「従量電灯」と比較して安くなる料金体系ではありますが、上でも説明したように他の主要な新電力と比較しても料金水準に劣ると言えます。
また、一定量まで定額の「まとめてプラン」については、使用量によっては電気代が大幅に割高となる場合もあるので注意が必要です。
一人暮らし世帯の使用量では、東電と「同額」になるため、契約するメリットはありません。他社を検討することをおすすめします。
環境面・エコ
2015年度後半実績の電源構成は48%が石油火力発電、33%がガス火力、13%が石炭火力発電となっており、火力発電が中心です。
2017年度実績のCO2排出量は1kWhあたり509gと、東電・中電・関電と比べてやや排出量が多いものの、電力会社としては「平均的」と言える水準です。