Vポイントでんきの概要
運営会社 | 三井住友カード | 電力供給 | KDDI系 |
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供給エリア | 離島など除く全国 | 契約条件 | 三井住友カード利用者 |
目次
Vポイントでんきの特徴
- 三井住友カード利用者向け
- 電気はKDDI系が供給
- 一部地域では市場連動型プランも提供(注意)
Vポイントでんきは三井住友カードがKDDI系と提携して提供している新電力サービスです。電気はKDDI系のauエネルギー&ライフが供給しています。
契約時の特典や、月々の電気代の支払いに対してVポイントを付与する特典を全面に出していますが、実際には大手電力よりも「お得とは言えない」現実があります。注意すべき点を中心に詳しく解説します。
料金プランとサービスの解説
乗り換えでいくらお得になる?
電気料金に3%のVポイントが還元されて割引される料金体系です。「3%」にはクレジットカードのポイント還元も含むため、実質2.0〜2.5%引きというイメージです(他の電力会社の電気代を三井住友カードで支払っても0.5〜1%程度のポイントが付く)
詳細な料金シミュレーションは、当サイトの電気料金一括シミュレーションで確認できます。
中部・関西・九州では大手電力従量電灯より割高
中部・関西・九州管内では、大手電力従量電灯プランよりもVポイントでんきの方が電気代が高くなっています。
これら3エリアでは、Vポイントでんきの燃料費調整額が高騰しています。大手電力従量電灯では燃料費調整に上限が設けられているのに対し、Vポイントでんきは上限が無いためです。2023年6・7月分の燃料費調整額を含めた試算ではVポイントでんきはほとんどの一般家庭で、大手電力従量電灯よりも割高になっています。
これらの地域ではauでんき、ソフトバンクでんき、大阪ガス、東邦ガスやENEOSでんきなど多くの大手新電力や、直近も活発な宣伝活動を行っているオクトパスエナジーなどを含め大多数の新電力も同様に、大手電力従量電灯より割高になっています。
セット割引は?
電気料金の3%をVポイントで還元するとしています。
解約時の違約金は?
解約違約金などはありません。また契約事務手数料などもありません。
支払い方法は?
Vポイントを付与する個人向けの三井住友カード(Visa、Master)を利用するとポイント還元を受けることが出来ます。Amazon MastercardやLINE Payクレジットカードなどの例外があるので注意してください。
Vポイントでんきの評価
auでんきと比較して
供給元が同じauでんきと比較します。
Vポイント | auでんき | |
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電気代 | 同じ | |
ポイント還元率 | 3% | 0.5〜1% |
お得目安 | 単身・共働き2人世帯 | ファミリー世帯 |
auでんきは毎月の電気料金の額に応じて0.5〜1%をポイント還元します。
auでんきは月の電気料金が8000円を超えると還元率が1%、それ以下のときは0.5%還元ですがいずれにせよ、Vポイントでんきの方がポイント還元率が大きく「お得」と結論づけることができます。
ただし、auでんきもVポイントでんき同様に大手電力の従量電灯より電気代が高くなっています。
一人暮らしならPontaでんきの方が安い
一人暮らしの平均的な使用条件では、VポイントでんきよりもPontaでんきの方が安いです。どちらもKDDI系のauエネルギー&ライフが提供しています。
Pontaでんきは電気料金自体はVポイントでんきと同じで、毎月150円分のPontaポイントが還元されて値引きされる料金体系です。一人暮らしの平均的な使用条件では、Vポイントでんきのポイント還元は毎月150ポイント以下に収まるケースが多いので、Pontaでんきの方がお得です。
環境面・エコ
環境省が公表したCO2排出係数のデータによると、Vポイントでんきの供給元のCO2排出量は1kWhあたり417g(2020年度実績)と、新電力の中では排出量が少ないと言える水準でした。
主に卸電力取引所から調達しているものと思われます。
料金高騰リスクがある料金体系に(23年6月〜)
2023年6月分から、一部地域で電源調達等調整額を導入し料金高騰リスクがある市場連動型プラン(一定程度、電力取引価格に連動する)に移行します。注意点は以下の記事で詳しく解説しています(auでんき向けですが同じ仕様です)
北海道、東京、中部、北陸電力管内の、末尾に「D」が付かないプランは市場連動型です。利用を推奨しません。