エルピオ(千葉・市川)は14日、エルピオでんきの新規申し込み受付を18日18時をもって一時停止することを発表した。期間は「当面の間」としている。
2022年1月以来、新規申し込み受付を停止する新電力が相次いでいる。
同社は新規受付けを停止する理由として、電力取引価格の高騰を挙げている。国際的な資源価格の高騰の影響を受け、国内の電力取引価格は2021年秋から断続的な高騰が続いていた。ロシアによるウクライナ侵攻が発生し、地政学リスクの高まりからWTI原油が2008年以来の水準となる1バレル130ドルをつける場面もあった。
電力取引価格の指標となる卸電力取引所東京スポット価格は2021年3月1~9日の平均7.45円/kWhに対し、22年同期間の平均は27.94円と3倍を超える水準で推移している。新電力によって卸電力取引所からの調達割合が異なるが、現在の取引価格水準は多くの新電力が赤字となる水準だ。